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「3/19 レクリエーションインストラクター養成講習会(実技編)」参加。

2017年03月19日 19時26分17秒 | 研修&講習&ワークシ...
2017年 3月19日(日) 晴れ。
 
朝6時起床。 08:30自宅出発。
好きなコーヒーが飲めんのが些か辛い。
 
「レクリエーションインストラクター養成講習会(実技編)」へ参加。
 ●講師:野村一路先生(日本体育大学教授)
 http://www.nittai.ac.jp/department/leisure-recreation/nomura.html
 
しかし残念ながら手術後4日目の安静を言い渡された身にて、残念ながら動き回るのはNGなんで、専ら聴講生。
AMは専ら理論面の講習。 PMは実習編で視覚障がい者&車椅子の方々を含むスポーツ実施時の工夫について体験しながらの創意改善方法を論議。 初めて聴く内容もあり、身体は少々怠かったが、意識は集中して聴く事ができ、且つ結構面白かったなぁ~。
 
以下、概要の抜粋である。 
病み上がりで、だらしさとボヤァ~とした頭での聴講、纏まりもなく、聞き違いや認識の違い等もあると思いますが、何卒ご容赦ください。
 
※「レクリエーションの定義」とは?
・Re-Create 再創造との意味。(現在は異なる解釈が多々存在) 遊び、娯楽、趣味、気晴らし、道楽、休養、保養等等。 適訳がなく、そのまま「レクリエーション」として普及。 研究面は史的研究、発育発達学、社会科学、脳科学等。
 
※「Recreation」の概念とは?
・「感情」の概念であり、「活動」の概念ではない。
・プラス感情の例:満足感、達成感、成功感、克己心、充実感、自発性、楽しい等。
・要するに、プラスの感情を如何に引き出していくか、各人に見合って醸し出すプログラムを創出する事である。 それをレクリエーション・プログラム(活動)と言う。
・マイナス感情の例:寒冷、暑熱、薬品、炎症、創傷、疾病、感染、疲労、不安等の肉体的&精神的な刺激。 刺激(ストレッサー)により生理的な歪とこれに対する非特異的な生体反応。
・警察庁発表(2014年自殺者:25,000人)死亡原因⇒ 高齢者はガン、15~39歳は、自殺である。
・人生には、楽しさ、喜び、希望、夢、生きがい、自信、他人や社会との繋がりを実感できる事が大切である。 自分らしく活きる術、居て落ち着く場所、充実した生活等が必要となる。 孤立している人には、プラス感情を引き出す機会&場(サポート)が必要である。
 
※「楽しい」の善悪とは?
・「楽しい」=「無我夢中」にさせる要素が有る。善悪共に通じる。
・「依存症」⇒薬、ギャンブル、ゲーム、SNSで多種多様に拡散。
・「プラス感情」の危険値=躁状態。「マイナス感情」の危険値=鬱状態。

※「レクリエーション」の効果とは?
・各個々人によって「プラス感情」をもたらしてくれる内容は違う。 よって、個別に合ったプログラムを組み立てる必要がある。
・「レクリエーション」活動は、対象者の心の在り方や生活習慣を変える力が有る。 睡眠の改善、神経活動の活発化と抑うつの低減、自尊感情の向上等がみられる。
・是までの自分ができる種目や内容を中心に対応するやり方でなく、各人の状況に合わせたやり方を模索し提供していく事が重要である。(民生委員/ディーサービス等の施設職員等との連携とか含む。)
 
※「Therapeutic Recreation (TR)」とは?
・音楽療法(ミュージックセラピー)
・運動療法(フィジカルセラピー)
・動物療法(アニマルセラピー)
・心理療法(サイコセラピー)
・森林/花/プレイ/絵本等等の各セラピー
 
※「Certified Therapeutic Recreation Specialist(CTRS)」とは?
・公認セラティックレクリエーションスペシャリスト
・各種活動(プログラム)に制約がある人に対し、各人が「楽しい」と感じられる体験が、継続的にできる様に支援・介入を行う人。
・介入ステージ
 ①諸機能回復、維持、向上を意図したST(ステージ)
 ②知識&技能の学習や身につけるST
 ③主体的な参加が可能になる様、促すST
・身体的&精神的な面のみならず、社会的健康(人や地域との関係づくり)においても優れている。(健康で楽しいと実感できる事) 要するに、個々人の障がいの程度や内容に応じて、各人にジャストフイットする様な各種療法を見出す事への寄り添いが必要となる。(サポート&介入)
 
※PT/OT/TRの役割とは?
・PT 理学療法士(運動療法&物理療法を利用し機能回復を目指す。)
・OT 作業療法士(認知療法&社会生活力プログラム等を利用し機能回復を目指す。)
・TR セラフィックレクリエーションとは、
(PTやOTでカバーできない「楽しさの体験」を通じ健康的に生きる力を獲得する支援法である。)
 
※何故TRは、日本で欧米の様に普及しないのか?
・医療保険制度&介護保険制度でカバーされていない。
・日本では、昔から「レクリエーション=何らかの活動」とのイメージが刷り込まれてきた。
・プログラム自体に活動のみをメインとする内容の貧困さや評価(エビデンス)の無さが要因となっている。
・「あそび」「余暇活動」を日常的に取り入れる事に否定的な考えが多い。
・子どもの遊び自体にも貧困さが目立ってきている。
 
※「レクリエーション活動」支援方法。
APIE(エーパイプロセス)の手順
・A Assessmennt(アセスメント)⇒ 査定 
・P Planninng(プランニング)⇒ 企画&計画
・I Implementation(インプリメンテーション)⇒ 実施&実行
・E Evaluation(エバリューション)⇒ 評価
PDCA(Plan/Do/check/Action)
 管理業務(企業経営&組織運営)を円滑に進める方途で、企画運営&組織運営に向いた考え方。
 
※Assessmennt(アセスメント)査定
・対象者を正しく認識する事。(特性、長所、改善点等を明確にし、今後の活動プログラムを認知するまでの対応である。) 若し間違ったプログラムを提供した場合、精神的なストレスや怪我等の可能性も出てくる。  
・対象のコミュニティー/施設における状況/年齢、特徴、障がいの有無&内容&レベル、男女比&経済的特徴等の把握。
・どの様な情報を収集するか、その結果分析をどの様にするか、個々人に応じた査定と導き出されたプログラムは、理論的にも一貫した繋がりが必要である。
・導き出すプログラムは指導者の意見&判断でなく、アセスメントの結果を基に行わなければならない。
・最終的結果としての状況改善か後退かを判断した基本情報が提供されなければならない。 
 
※Planninng(プランニング) 企画&計画
・アセスメントで得られた対象者の特性に合うプログラムを企画検討するAPIEプロセス第二ステージである。
・対象者のコミュニティー、施設、職員、本人の特徴等から対象者に適するプログラム候補を数件提議。
・上記候補をアクティビティ分析する。
 
☆Activity Analysis(アクティビティ分析)
・「プログラム活動」を細分化し各構成要素を分析する事。 謂わば「プログラム活動」にアセスメント(査定)を実施する事である。
・対象者に必要なスキルが何か? 適用できるグループ構成とは? 達成目標値とは?
・候補に挙がったすべての「プログラム」への「アクテビティ分析」の結果を表にして比較検討する事。 その折、グループで実施する全ての人(障がい者&健常者含む)を念頭に於いて分析を実施する事。
・上記分析結果から対象者が最小限のスキルで達成できる方途を探し出す分析を実施。
 
☆Activity Pattern(プログラム活動のパターン)
・個人内:個人の脳内で実施され、他人との接触は無い。(指遊び、白昼夢、空想、等)
・個人外:目標にアプローチするが、他人との接触は無い。(TV、読書、ゲーム、オンラインショッピング、園芸、等)
・集 合:第三者も目標にアプローチするが、個人同士の折衝は無し。(映画館での映画鑑賞等)
・個人間:個人対個人間でのアクティビティが成立する個人競争種目。(将棋、囲碁、卓球、テニス、等)
・多面的:3人以上で構成し、全ての関係間で競争&敵対関係が発生。(ポーカー、人生ゲーム、等)
・一方的:3人以上で構成し、敵対者は一人のみ存在。(鬼ごっこ、かくれんぼ、等)
・集団内:2人以上との協力関係でゴールを目指す。(音楽バンド、絵画の共同制作、等)
・集団間:2人以で構成されたグループ間での競争が発生。(バレーボール、サッカー、バスケ、野球、等)
 
☆レクリエーション支援者に必要な能力(支援&介入技術)とは?
 ①対象者のニーズを把握する事。
 ②レクリエーションに関する知識。
 ③サポート&促進&助長技術。
 
☆提供プログラムの影響とは?
・提供するプログラムは、対象者のレクリエーションに対する能力、知識、態度の変化を助ける活動であり、その有用性と目的を理解しなければならない。
・レクリエーション活動の特徴、その7つの要素。
 ①必ず対象者のゴールと直結している関係にならなければならない。
 ②ゴール達成の為、活動の特徴を理解しなければならない。
 ③対象者の状況にあった活動を提供しなければならない。
 ④多様な活動を提供する。
 ⑤どの対象者が、どの活動に参加するかを考える。
 ⑥対象者毎の成果を見越し、選択したプログラムを最優先で実施すること。
 ⑦プログラム活動は、対象者が必ず「楽しい」と感じること。
 
※Implementation(インプリメンテーション)実施&実行
・計画プログラムを対象者に提供する第三ステージ。
・計画と実行は、首尾一貫していなければならない。
・対象者の成果を念頭に於き実行する為のポイントは以下の3点である。
 ①対象者の問題点、改善点を明白に確認し、ゴール達成が導き出されている事。
 ②最終的なプログラムは対象者の為&ゴール達成の為に選択されている事。
 ③対象者の成果&ゴール達成に繋がる事。
 
※Evaluation(エバリューション)評価
・対象者がプログラム活動を通じ、どの様に変化したのか?
 対象者にプログラム活動が、どの様に機能したのか?
 を評価し、その情報は、次のプログラムの質の向上に反映させ役立たせる事が重要である。
・評価方法
 要するに対象者がどの程度各種機能(身体、情緒、認知、社会)が維持改善されたかを評価すること。
・評価タイプは、以下の4種類。
 ①設問へ対象者から回答してもらうもの。
 ②観察によるもの。
 ③面接によるもの。
 ④記録によるもの。(米国では医療現場でカルテの記録で評価されることも有る。)
 
☆対象者評価となる項目(レクリエーション活動=レク活・・・と省略表示。)
・レク活の「重要性」を理解できたか?
・レク活に関する「知識」が向上したか?
・レク活を自分で機会を見つけ、自身で参加決断できるか?
・参加したいレク活を自己決定できるか?
・与えられた課題を、以前に比較し持続してこなすことができるか?
・レク活に対するバリアーを理解できるか?
・レク活の情報を活用することができるか?
・レク活を実施できる施設などの情報を把握しているか?
・自分の能力&知識を把握し、受容し、友人や家族に説明できるか?
 
 以上、いただいた資料及び受講時のかすかな記憶から抜粋し、重要と思える事項を列記しました。
自分自身の現場における諸活動へ反映させるべく、忘れないためにも記録として表示しております。
但し、聞き違い、認識不足の為に、勘違いしての表示も有るかも知れません。 同席された皆様、或いはスタッフ関係者や県協会関係者の方々で間違いに気づかれたら忌憚なきご意見とご指摘をお願いします。
 
 上記の中で「査定」~「企画」~「実行」~「評価」まで、この通りに実施すれば、個々人に最も適したプログラム実施による多大な成果が期待されると思えます。 但し、実施に当たっては、大変な時間と労力(稼働)と資金の発生が想定されます。 
その部分への国、県市町村(行政)や、各種企業からの支援&サポートが絶対的に必要となります。
併せて、各種施設運営経営者の理解と、具体的に関係し携わる施設職員、保護者、民生委員の皆様との連携と意識合わせが、絶対的に必要となります。
 
 更に、これ等を統合し総合的にコーディネートしゆく人材、事業としてマネージメントしゆく人材、具体的に企画運営しゆくレクリエーションインストラクターやコーディネーターの育成も、時代社会の絶対的要請であり、地域における未来創出への大いなる課題の一つだと思えてなりません。
我がクラブも少しでも地域におけるこれらの課題に挑戦し、お役に立てるクラブを目指し、今後とも人材の育成と輩出を目指しつつ、各種事業展開に精進して参ります。
以上、ザックリですが概要紹介と個人的所感とします。
長文拝読、有難う御座いました。 
 
イヤァ~研修会は、身体的にはきつかったけんど、内容は、おもろかったぁ~。 


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