アコギおやじのあこぎな日々

初老の域に達したアコギおやじ。
日々のアコースティックな雑観

先輩の訃報

2009-09-28 | Weblog
 落語の話で盛り上がった。


 三木助、可楽、円生が特に好きだと言ったら、仕事中に上司の目を盗んで3人の得意演目を書き出してくれた。そうして、ひとつひとつ、自身の感想を話してくれた。


 「同好の士がこんなにそばにいたのか」と、子供のように目を輝かせてくれた。



 それが10日前。



 同じ職場になったのはこの4月からだが、以前から尊敬する先輩だった。



 20年ほど前、まだ駆け出しだった私の仕事をほめてくれるために、ほとんど面識のなかったのにわざわざ電話をくれた。



 5月には、私がかつてロックミュージックが大好きだったとだれかに聞いたらしく、ウェス・モンゴメリーやらウィッシュボーンアッシュやら、40本もカセットテープをくれた。


 「君とは嗜好が似ている。もっと早く出会いたかったな」と言ってくれた。




 正直なところ、20年ほど前からロックミュージックへの興味は失せている。特にここ10年くらいは買い求めるCDはクラシックだけになっている。


 しかし、このときも、やはり、子供のように目をキラキラとさせて「もらってくれるかい?」と言われて、即「ありがとうございます」と返答してしまった。



 落語のテープも近日中にダビングしていただくことになっていた。




 5日前。シルバーウィーク明けに出社すると、会社の幹部たちが集まっていた。




 唐突に、彼の訃報を聞かされた。



 52歳。病死。



 子供は大学生と高校生。



 優秀なジャーナリストだった。確固たる信念を持ち、それをいかなる相手に対しても貫いた。




 もっと話をしたかった。


 非常に悔やまれる。


 その日その日が、実は貴重な一日であると認識して生活しないと、損だ。



 翻って、自分。


 9月は休日は2日。子供と遊んだのは1日。


 この単身赴任生活、自分の人生を大切にしているとは、言えない。


 早期改善を目指す。
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