人生の中で、一番美しく、一番幸福な時。
それは、短い。
それは、いま。
5日間の盆休み。
ずっと息子と一緒の時間。
夜は花火、朝は虫捕り。昼も一緒に遊んで、寝るときも一緒の布団。
虫捕り、プール、ブランコ、滑り台、自転車乗り、カブトムシの相撲。そのあと昼寝。
昼寝の縁側には、扇風機とスイカ。
あと、アントニオ・カルロス・ジョビンを低くかけていた。
父と子の、疲労感たっぷりの夏の午睡。
アントニオは、ちょうど合う。
夏休み、男の子は変化する。
水を怖がっていたのに、潜りたがるようになった。ジャンプする深いやつ。
網を使ってもトンボもセミも捕まえられなかったのに、水辺ではザリガニを素手でとらえて原っぱではカマキリを鷲掴みできるようになった。
アマガエルなんて、勢いあまってつぶしている。
朝のプロレスでも変化。
お父さんに「手加減するな」と言うようになった。
夜はお母さんと一緒でなくてはならないが、昼寝はお父さんと一緒でも大丈夫になった。
変化。いや、進化した。
お前と一緒にいると、お父さんはいつもの倍の疲れ。
でも、倍の楽しさ。
おばあちゃんなんて、いつもしょんぼりしているのに、お前といるときばかりは、元気が出てくるんだ。
いつも「お父さん」でいることは、とても疲れる。
それに、今はできない。
でも、一年後には一緒に暮らそう。
どんな言葉を駆使しても、変換できない想いがある。
一番近いのは「愛してる」なんてんじゃない。
「ありがとう」
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