アコギおやじのあこぎな日々

初老の域に達したアコギおやじ。
日々のアコースティックな雑観

音楽の力

2008-07-22 | Weblog
 きょう、妻が生まれて初めてヴァイオリンを弾いた。職場の音楽研修の一環らしい。



 あごの当て方や弓の持ち方に始まってみっちり3時間。

 最後には「きらきら星」が弾けるようになったという。


     ◇


 「すごく楽しかった」


 午後10時過ぎ。私の帰宅を待って、妻が「きらきら星」の楽譜を私に示し矢継ぎ早に今日の楽しかった様子を話しだした。目がきらきらしている。こちらはまだネクタイも外していないのだが。




 「音が出せただけでうれしくなるもんだね。あなたが熱中している気持ちが理解できた」



     ◇


 うれしくなった。


 レッスンのある日、私はレッスンの前後を含めた相当の長時間(おおむね午前10時から午後6時くらいまで)、子育てを妻に任せきりにしている。


 レッスン前には、その日習う曲の楽譜をひと通りなぞっておかなくてはいけないし、レッスンお後は先生の音が頭に残っているうちに反復練習しておかなくてはいけない。


 先生の音が頭から消えた後では、どんなに長い時間練習しても効率が格段に落ちてしまう。課題のパートを越える事などほぼ不可能になってしまうと、体験的に実感している。


     ◇


 子育てを任せきりにしていることに、少しだけ「お許し」が出た。

 それ以上に、ヴァイオリンを演奏することが楽しいことなんだと再確認できたことがうれしかった。


     ◇


 実は、最近はヴァイオリンのレッスンがつらかった。


 レッスンの進み具合に着いていけないのだ。

 この1ヶ月ほどは、実は、義務感からレッスンに行き続けていた感がある。



 そこに妻の喜びいっぱいの体験談である。

 当初の「楽器を奏でることの喜び」を思い返すことができた。



     ◇


 妻から渡された楽譜を見ていたら、息子も割り込んできた。突然、私の手から楽譜を取りあげると、部屋の隅にあるピアノまで行き、譜面台に楽譜を乗せて鍵盤をたたき始めた。


 とは言っても、まだ楽譜は読めない。毎週通っている音楽教室で習った「ドレミファミレド」を披露してみただけである。



     ◇



 しかし、思った以上にスムーズに弾いている。


 2、3ヶ月前まではアンパンマンのラッパを吹いていただけなのに、もう楽器を演奏している。



     ◇


 環境を与えてあげれば、大人なんて及びも着かないスピードで学習するもんなんだなぁ。



 順応する力、適応する力、吸収する力があるうちに大人が環境を調えてあげるれば、子どもは劇的に学習する。それが、子どもの人生を大きく左右する。


 まぁ、音楽は家族みんなで続けていきたいな。
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