1月最終日曜日の31日、いわき市の草野心平記念文学館へ行ってきた。
前々から興味はあったが、訪ねたのは初めてだった。
妻と子どもは用事があるので1人。
休日を子どもなしで過ごすのは、相当に久しぶりだ。
いわき市の中心部・平から車で30分ほど。阿武隈山地の入り口に当たる中山間地に、低い山が不規則にいくつも散在している。
そのうちの比較的高い部類に入る山の頂に、瀟洒な建物がたたずんでいる。
幸運にも晴天だった。
山々の上に広がる空が、とにかく広い。そして、澄んでいる。深みがあるが、明るい青色。
空が広いのは、山々が低いからだろう。
ここ10年ほどは会津、福島、郡山を移り住んだから、山の一つ一つがいわきよりずっと大きくて、こんなに広い空はなかった。
考えてみれば、晴天も幸運がもたらしてくれたのでもなかった。
いわき市は冬でも青空が多い。会津、中通りで暮らしていると、冬は曇っているのが当たり前という感覚になってしまう。
いわき市に生まれ、18年間を過ごしたが、久しぶりに、いわきの明るい冬を体感した。
文学館を訪れたのは、藁谷達(わらがい・さとる)の資料を見るためだった。ほかにも興味深い資料が多く、心平文学に触れるさまざまな仕掛けも楽しいくて、2時間ほどかけて見て回った。
今度は子どもと来よう。まだ5歳、文学資料には興味はないだろうが、文学をまとった空気を充分い味わえる。
帰りは、川前、小野を通ってきた。静かなドライブだった。
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