アコギおやじのあこぎな日々

初老の域に達したアコギおやじ。
日々のアコースティックな雑観

喫煙ママと無関心パパ

2011-07-10 | Weblog


 【7月3日の記述】


 7月最初の日曜日。3月11日からは随分と時間を経たはずなのに、いつまでも状況の進展がない。いや、状況はむしろ後退しているのではないだろうか。


 今日も、放射線量の高い郡山市街から逃れ、石筵ふれあい牧場へ。


 天気予報がよくなかったためだろう。かなりお客さんが少なかった。


 その分、いつもは大行列のおもしろ自転車もマウンテンバイクも乗り放題。おかげで、太ももパンパンだ。


 9月で50歳になる。ここ数年、太ももの疲労は2日後、もしくは3日後にくる。7歳の息子と一緒に活動していると、あとで回復力の差を実感させられることになる。


 週明けから仕事がきつそうだ。


          ◇


 乗馬もしたし、サッカーもした。子供が笑顔になってくれた。最上の休日。


           ◇


 ただ、帰路、残念な光景に出合ってしまった。


 午後2時過ぎ、遅い昼食をザ・モールの「フード・コート」で取った。


 ハンバーガーや牛丼などのファストフードやうどん屋、パスタ屋などの店が10軒ほど連なり、その前に広大なテーブルスペースがある。家族連れから高校生の団体まで、安く食事を済ませたい団体さんでいつもごった返している。


 その隅っこの一角に、喫煙スペースがあった。ガラス張りで、中で喫煙している人は何だか水族館の魚みたい。展示物的に隔離され、タバコをふかしている様子が、よく観察できる。


           ◇


 その喫煙室のほど近いテーブルで食事をしていた。


 喫煙室そばのテーブルで、2歳ほどの子供が泣いて喫煙室のガラス窓をたたいている。


 中に、お母さんがいるのだ。子供はおかあさんが恋しくて泣いて、ガラス窓をたたいている。


 他の喫煙者は迷惑そうで、お母さんはバツが悪そう。しかし、タバコに火をつけた。


 子供は、ついに出入り口を見つけ、喫煙室に入ろうとする。が、お母さんがブロック。


 しかし、タバコを吸い終えた別のおじさんが退室する際に、開いたドアの隙間から子供が煙だらけの部屋に入ってしまった。


 このおじさんもサイテーのやつだと思うが、ともかく、お母さんもさすがに喫煙室に子供が入るのはまずいと思ったのだろう。大急ぎで2、3口タバコを吸って、子供を連れだした。


 テーブルに戻ると、子供はお母さんに抱き着いこうとする。まだ泣いている。母親は、その子を突き放して、言った。


 「だから、あんたは大嫌い。待っててって、言ったでしょ」。罵りの言葉を発しながら、手にしていた財布で子供の頭をひっぱたいた。


 そして、そのテーブルには父親であろう若い男もいたのだが、お母さんと子どものやり取りにはまったく関心なし。ぼんやりと店内を見渡しているのみ。


           ◇


 まだ幼いのだ。母を慕って泣いたのが、何が悪いんだ?


 喫煙を急かされた母親の子供への罵りは、そもそも理屈が破綻している。加えて、妻を責めるどころか、まったく関知しない父親。


           ◇


 お母さんは日焼けした肌の茶色ロングヘアー。お父さんは色白のあごひげ。


 まったく、かっこいい夫婦だ。


 10数年後、成長した子供に罵られても、あなたたちには反論する資格はない。


 よっぽど、説教かましてやろうかもと思ったが、息子が同席していたし、彼らの子供の眼前だ。自重した。


 原発のこと以外では、久しぶりに腹が立った。


          ◇


 前日、20代の父親が2歳の子供を殴って死なせたというニュースがあったばかり。きっと、ニュースを見てないのだろうが…。


 おれだって、偉そうに彼らを非難できるような立場でもない。が、命懸けで産んだ子だろうが!


 たまらんなぁ。
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