アコギおやじのあこぎな日々

初老の域に達したアコギおやじ。
日々のアコースティックな雑観

きわめて幸福な、この時期

2008-06-23 | Weblog
 息子のマイブームは、平仮名を読むこと。遊びである。


      ◇

 図鑑を見ていると「ぽ・ぽ・ん・た」「り・ゆ」。

 花の名前を反対から読んでいる。


 食堂に入ると「は・き・に・こ・だ・わ・り」。

 「餃子は焼きにこだわり」というポスターの平仮名だけを読んいる。「こだわり」という字がかなり達筆で読みづらい。「すごいねぇ」と言われ、悦に入っている。



 随分と読めるようになってきた。



      ◇


 早期教育は弊害が多いと思う。

 複数の脳科学者、心理学者、教育学者たちの本を読んで、自分なりに得た総合的な判断である。



 4歳4ヶ月。平仮名はまだ必要ない。早い。

 が、無理に学ばせてはいない。

 勝手に楽しんでいるのだから、止めることはないと思っている。


      ◇

 ハイハイができるようになったときも、伝い歩きができるようになったときも、ご飯をひとりで食べられるようになったときも、同じ輝きの目だった。

 できるようになった。うれしくて、うれしくて、たまらないのだ。


      ◇

 「発達」を経験するのは、生き物として大きな喜びである。

 そして、それを見るのも実に楽しい。


      ◇

 息子は、いよいよ多様な言葉を使い、表現が豊かになってきた。

 実におもしろい。


      ◇

 屁理屈をこね始めるまで、多分、あと10年。


 中学生くらいの経験を伴わない与太話など、居酒屋の飲んだ暮れの親父の話より、聴くに堪えない。

 そんなのに付き合わなくてはいけないなんて、親も教員も大変である。

 あと10年後、子育てはすでに闘いになっている可能性が高い。


     ◇

 だからこそ、今の、きわめて幸福な、この「子どもとの時間」を大切にしたい。いや、すべきである。

 きっと、人生で2度と経験することはできない。


     ◇

 自分の存在意義とは?

 若いころは、そんな自問に答えを見つけられずに苦しむ。

 「親」になると分かる。



 次の世代の生活のための環境を整えること。次の世代に自分が得た情報を伝達していくこと。

 個体個体では短い時間しか生きられない親と子の関係の中で、それこそが自分の存在意義であると。


      ◇

 今が、一番大切で、幸福でもある。

 息子にとっても「発達」の大切な時期。この時期を本当に大切にしていきたい。
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