まちみちふうけい

間もなく10年目も通過点

No.474 滋賀の旅春編(2)・生水の郷、針江

2016-05-07 22:29:09 | まち
おはようございます。





西近江路を走った記録をお伝えしています、走り始めの前回は近江今津のヴォーリズ建築を巡りながらその後は高島市を南へと走っています。次に目指すのは針江の町並、今津同様、この辺りを走る時には外すことができない町並、ここでは初めての紹介となると思います、早速行ってみることとしましょう。









前回の終わり、今津の南端にある灯台から進んで湖岸道路へと入り、途中から高島市街地へと向かう道へと進路を変える。まるで高速道路のような国道161号線をまとわりつくように田園地帯の中を進んで行くと、ちょっと趣のある町並へと差し掛かって行く。ここが針江の入口となる所で、先へと進んで行くと写真3枚目の場所へとたどり着く、二つの神社に挟まれた所、町並の中に川がありその水の流れは結構早い。階段を下りて水面スレスレの位置でカメラを構えてみる、透明でひんやりとしてそうな水の流れ、喉が渇いてたら手にすくってのんでしまいたくなりそう。その流れの中でユラユラと揺れているのは梅花藻か、中山道醒井宿に流れる川の中でよく見る風景だが、ここもなかなかなものだ、これぞ水の恵みに富んだ町と言った所か。

まあ、ここはくどくどとした文章であ~だこ~だと話するより、写真にて針江の風景をご覧いただくことにしときましょ。ちなみに下にある写真1枚目、民家に沿う小川に小屋が被さるようにあるのはいわゆる「かばた(川端)」と言うもの、針江の町並を走っていると所々で見かけることができますが、詳しいことはこちらをご覧になってください。















民家の側に慎ましく咲く菜の花、対称的に花壇いっぱいに咲き誇るチューリップ、水の郷を象徴するかのような水車、春の針江の町並、まだ朝早いと言ってもいい時間だが、人はそろそろと出だしてきてまた今日も新しい1日が始まると言った感じ。特にこれと言った観光地があるわけでもない小さな町、生水の郷を名乗っても観光には先走らないであくまでも自分たちの生活を守っている、と言っても決して閉鎖的ではなく好意的に見学者も受け入れると言う辺りがこの町の魅力なんだろうな。自分(一人称)は余所者だからどうしてもカメラを片手にあちこちを撮りまくってしまったが、人々の生活を脅かすようなことや不愉快な思いをさせるようなことはしたくないので、再びさっきの場所に戻って来たのを潮に、この町に別れを告げることとしよう。







JR近江今津駅で相棒を立ち上げて走り始めてからまだ1時間少しが過ぎたばかり、それにしては写真のペースが速すぎる、ここまでだけでもう100枚近くも撮っていた。やっぱり滋賀県になるとテンションも上がり気味になるのだろう、僕の悪い癖・・・って悪くないよ、これはごく自然なこと。ただデジカメの電池は電源を入れている時間ではなくて、撮った枚数によって消費されていく・・・しもた~、替えの電池持って来るの忘れた~、まだ旅は始まったばかりなのに電池の残りを気にしながら走らなければならなくなった。ここからは無駄なものは写真に撮らないようにしていかなければ・・・とは言ってもまだまだ好きな風景がこの先も続いていく所、果たしてそんな滋賀県の誘惑に勝てるのだろうか、多分負けるだろうな。次回はJR近江高島駅付近、ここも旧街道の雰囲気が漂う町並が続く所、早速誘惑に負けそうな風景の中を巡って行くことになります、今回もお付き合いのほど、どうもありがとうございました。         まちみち




No.473 五條(後編)&智辯学園優勝の話も少しだけ

2016-05-07 11:23:24 | まち
おはようございます。





五條の町巡りもいよいよ佳境に入って来ました、まあ佳境って言うほどのもんではないんですが、早速前回の続きから行ってみましょう。





新町通を抜けて国道24号線の交差点を越えるとすぐにJR大和二見駅へとたどり着く。昔懐かしさを感じる駅舎を抜けると嵩上げされたホーム、以前は対面式のホームがあったのだが今は使われておらず線路も剥がされている。JR和歌山線ではこの駅が奈良県内最後の駅となる、このまま国道を西へ進んで和歌山県内に入ってみたい気もするが、時間はないしまだ五條市内町巡りも残っているので、ここは名残惜しく国道24号線を市の中心部へと戻っていくことにする。








国道上でもさっき新町通で見かけた五新線の高架橋を見かける、これほど立派な高架橋なら何とか線路を敷いて鉄道を走らせることはできなかったのだろうかと思う。新宮は無理としても吉野の山中まで鉄道を通していたら奈良の交通ももっと変わっていたのかも知れない、地元の人は望まないかも知れないが、吉野ももっと開けていたのかも知れない、何しろ尾野真千子の言葉を借りれば「お隣さんは山の向こう」と言うくらいだから・・・。写真3枚目はこの橋が始まる手前の場所、JR五条駅から和歌山線を離れて緩やかにカーブした所で裁判所のある辺りが線路が敷かれるはずだった場所になるのだろうが、そんな痕跡は全くなく草叢になっていて立ち入ることはできない、写真にある竹藪の向こうが高架橋へと続いていることになる。










国道から狭い通りを入って再び新町通へ出て、そこからさっきとは逆向きに進んで国道168号線へと出る、さっき通った時にはここは後でもう1度ゆっくり巡ると言うことで後回しにした所、本陣交差点から南へ橋に至るまでのほんの短い距離の所だが、この辺りも古い町並や歴史を感じる建造物があって、なかなか趣深い所。その代表格に当たるのが写真1枚目にある家屋、ここは国の重要文化財に指定されている。2枚目の重厚な木造の塀が印象的な家屋は五條市指定の文化財、3枚目は奈良県指定の文化財と、見所が狭い範囲にズラリと並んでいる。その他にも趣を感じる重厚な造りの酒造店や、国道を1本中に入った狭い通りにある家屋など、この辺りは市の中心部なのに旧街道の雰囲気が漂う古い町並がたくさんあって目に飽きることはない。
そしてその雰囲気を最も感じさせてくれているのが本陣交差点の一角にある道標、前にの紹介したことがありましたね、ここ。交差点は奈良、和歌山、大阪、吉野と四方を主要な町へと結ぶ道が続き、更に狭い通りを入って行くとJR五条駅にも行くことができるので、交通の要所と言ってもいい所。ただここは車の往来が激しく横断歩道がないので、歩行者、自転車は地下道を渡って向こう側へと渡らなければならない不便な所でもある。別に自転車ならそのまま国道を突っ切ってもいいけど、右へ左へと行き交う車を相手にして走るにはここは危険すぎる、と言うことで地下道を通ってJR五条駅へと向かう道へと出る、そろそろこの町ともお別れの時間だ。








今回のこの走りの目的は智辯学園センバツ優勝記念、ご当地を巡ろう・・・と言う単純なものだったが、久しぶりの五條の町はなかなか楽しかった。正直もっと盛り上がってるかな、とも思ったが、決勝戦からもう10日近く経っているので静かなくらいに落ち着いていた感じ、でも自分(一人称)の方は1ヶ月以上経った今でも気持ちは浮ついていますわ、お恥ずかしながらですが。決勝戦の録画は暇な時には見ているし、『週刊ベースボール』の別冊も買った、少々浮かれすぎやないかとも思われそうですが、今回だけはどうかご勘弁を。何せ奈良県民にとっては19年ぶり、21世紀に入って初めての優勝だし、近年紫色のチームがあまりにも不甲斐なさすぎたし。智辯と言えば和歌山と言われるのも奈良県民としては心苦しかった、本元は奈良の方だし高島監督も元は智辯学園の監督をしていたし。町中の至る所で見かけた『祝・優勝』のポスターや垂れ幕、JR五条駅にも飾ってあった、多分ここで見るのが最後のこととなるだろう。ホームに入るとここにも垂れ幕が・・・と思ったらこちらは写真5枚目、五條新町通に関する方だった、もう何でも智辯学園絡みに見えてしまうようになってしまったのか、これは相当重症なのかも。浮かれんのもいい加減にしとけ、って言われそうなのでここまでにしておきましょう、今回もお付き合いのほど、どうもありがとうございました。        まちみち