まちみちふうけい

間もなく10年目も通過点

No.476 富士を追って(11)・旧東海道蒲原宿

2016-05-09 09:25:30 | 旅行記
おはようございます。











大晦日の富士山を巡る旅もいよいよ終わりが近づいてきています、前回は富士川を越えて旧東海道を通っての峠越え、下りてきたのは海が近い蒲原宿の入口となる所。もうこの辺りでは富士山は見えない、サヨナラはあっけないもの、頂上を見せてくれるまではイライラさせられた富士山も後半では美しい姿を披露してくれた、もう十分すぎるくらいに満足できました。富士山とはサヨナラですが、この項のタイトルは『富士を追って』のままで続けていきます。
さて、蒲原宿ですが写真1枚目、いきなり旧街道の風景にはそぐわない厳ついもんが現れた、何じゃこりゃ?・・・と言うことで調べてみました↓↓↓

●日本軽金属発電所
宿に入り右手に巨大な4本の導水管がある。日本軽金属の第2発電所のものだ。甲州街道の駒崎発電所と同じ水導管で上から落として、落差で発電させている。アルミニウム製錬には大電力が必要で自前で調達している。身近で見ると少々不気味。(『東海道歩き旅』より)

「不気味」とあるが山の上から写真2枚目、道路の向こう側に広がる工場までずっと続いている鉄管の並びは本当に不気味にさえ感じる、まさに旧街道にそぐわない風景だ。しかしここを過ぎると町並はいい雰囲気へと変わっていく、おやおや、ニャンコさん、夕食前の見回りにでも出かけるところかな。







旧街道らしい風景が続いています、歴史を感じる建物、場所には説明の看板が立っているが、旧街道の町並にありがちな観光に先走っているような感じはない、あくまでも地元の人たちの生活の場でと言うことを優先させているのだろう。自分(一人称)のような旅人がカメラを片手に自転車で彼方此方を撮りまくっているのは邪魔者のような感じ方をされてしまいそうだが、自分(一人称)は観光客が多く歩き回っているような場所よりはこう言った感じの風景の方が好きなので、その辺りは気にしないでこの道を楽しませてもらおうと思っている。興味をひかれる風景が見つかる毎に相棒を止めて、その風景を四角い枠に封じ込めて行く、走っては止まり走っては止まりの繰り返しで時間も気になる所だが、せっかく来たのだからこの風景を十分に楽しんで行きたい。









上の写真の2件の建物は登録有形文化財に指定されている、あと上の方に貼った写真にも1件、ただこの時はまだ文化財にそれほど興味がなかった頃、多分建物の見た目の良さでカメラを向けたと思う。旧街道の中にまるで異彩を放つかのようにある洋風な建物には自然と目を惹かれてしまう、後で調べてみたらやはり登録有形文化財だった。蒲原宿には地図サイトで調べたところでは4件の登録有形文化財があるが、そのうちの3件を写真に収めていた、この頃から変なレーダーが働いていたのかも知れない。ただ残した1件が悔やまれるなあ、と言ってもじゃあ行こうかとか「いずれは機会を見つけて」てなわけにはいかない。






空は少しずつ薄暗くなってきて日も建物の影に隠れるくらいに低くなってしまった。写真2枚目、JR蒲原駅、そろそろ終わりかな・・・と思ったがどうせならもう一駅、もう一宿、由比までは行ってみることにするか、それほど距離もなさそうだし。この日の朝、まず最初に修善寺まで行って、そこから三島に戻って富士市へ入って・・・とそこまでは予定は決めていた。そこから先は時間と体力との勝負で旧東海道を先へと進むこととしたが、さすがに静岡はきつそうだが由比までなら何とか、と漠然には考えていたが、どうやらその通りになりそうだ。この旅の最終回は由比宿で決まり、その模様は次回でのお送りとしておきます、今回もお付き合いのほど、どうもありがとうございました。       まちみち