おはようございます。
富士山・前編
今回はまずはフォトチャンネルから始まりました。去年の大晦日、静岡県伊豆修善寺から三島、沼津と至って富士へと走った相棒の旅も、最後は旧東海道を通っていよいよ今回が最終回、由比宿へと入って来ました。
前の蒲原宿もなかなかないい雰囲気の宿場町だったが、ここ由比宿も負けず劣らずの雰囲気を漂わせている町並。一里塚跡の碑が立つ辺りから始まる街道筋、やがて写真3枚目にある本陣跡、その向かいには写真2枚目の正雪紺屋、ここはこの宿場町の象徴としてよく紹介される所。もう太陽は通りの向こうにあるはずの太平洋に溶けかかろうとしている頃、新しい年を迎える準備で忙しい時間なのか、街道筋には人の姿はほとんどなく車の通りも少ない、さすがに自分(一人称)も寂しい気持ちになってくる。
それでも旧街道の町並はずっと変わらずにあるものだから、ここはこの旅の最後の場所と言うことでこの風景を存分に目に焼きつけて行くことにしよう。最後の写真はレトロな様式の建物、隣にはATMがあるので銀行のようだが、古い町並が続く中にあって結構目を惹く建造物。その入口のところには登録有形文化財のプレートが掛かっている、今でこそ文化財巡りでいろいろ走っているが、この頃はああ、気になるなあ・・・くらいで簡単に写真に撮って通り過ぎていただけ、でもこの頃から変なレーダーは少しずつ発信されていたのかも知れない。
写真2枚目にあるのは由比川橋、左手側にはJR東海道本線、国道1号線、東名高速とあってその向こう側には夕焼け空と穏やかそうな海、更に向こう側に見えるのは伊豆半島だろうか。柵越しにしか見えないのが残念だが、旅の終わりの気分と相まって更に寂しい気分になってくる。やがてたどり着いたのはJR由比駅、今回の旅の走りはここで終わりとなる。朝、修善寺駅前で立ち上げた相棒、今日はいい風景を一緒に眺めて行ったな、昨日と合わせて2日間どうも御苦労様、と言うことで後は輪行袋の中でゆっくり休んでて・・・
静岡駅までの切符を購入してホームへと渡る、微かな波の音と物々しいエンジン音が交差して聞こえてくる、ホームには自分(一人称)しかいない、やっぱり寂しい・・・しかしここから先は奈良まで長い輪行だ、旅は奈良に帰るまでは終わりじゃないので。まだまだ気を抜かずに行きたいところである。
まず最初のランナーは静岡行の普通電車、静岡からは新幹線で浜松まで一駅だけの乗車、ここはデッキでお立ちを決め込む。浜松からは豊橋行の普通電車、発車寸前で飛び乗ったから車内は満員だったがすぐに座れるだろう・・・と思ったが結局終点まで座れず仕舞いだった。この辺りは3両編成が普通だから結構混むのは承知していたが、大晦日でも人は多いんだな、さっきの寂しさとはまるで対称的な雰囲気だ。豊橋からは米原までの長距離ランナー、ここは始発なので座れたが車内はガラ空き、お客さんは豊川稲荷が近い名鉄線に流れているのだろうか。
時間的には紅白も中盤戦にかかったところか、今年は『あさが来た』の出演者がゲストで出るんだったか、AKB48はサプライズがあるみたいだったがどうだったんだろうか・・・漆黒の闇と化した車窓を見ながらそんなしょーもないことばかり考えていた。名古屋付近は最近来てないなあ、この闇じゃ景色は全く分からない、来年はこの辺りを重点的に攻めてみることとしようか。車内はさっきまでのガラ空きから一転、名古屋では満員となって、そのまま終点米原に到着、扉が開くと乗っていたお客さんは一斉に階段に向けて走り出す、向こうのホームに停まっている京都方面の列車に乗り換える人たちによる座席確保合戦か。自分(一人称)は相棒を抱えているのでゆっくりと行くことにするが、それでも座席は何とか確保することができた。
京都までは各駅停車、ひとつずつ駅に到着するごとに座席が埋まっていく、まあこれも予想したこと、草津を過ぎた辺りでやっと帰ってきたなあという気持ちになる。しかし気を緩めるわけにはいかない、本当の戦いはまだまだこれからである。その戦いの場所、京都駅に到着、ここまで乗ってきたほとんどのお客さんが電車を下りて行った、さすがに初詣の京都の人の多さは大晦日のこの時間でも格別だ。その中でも格別な路線がJR奈良線、ここはもう立つことを覚悟での乗換え、立つと言っても2駅だけだ、しかし問題はそれよりも乗れるかどうか、そんなわけで恐る恐る人の流れに従うようにして奈良線のホームへ。停まっていたのは4両編成のロングシートの電車、良かった~、これなら相棒と乗っても大丈夫だろう、と思って車内に入るとちょうどお誂え向きの場所が開いていたのでそこに相棒を置いて、ついでに座席も空いていたのでラッキーにも座ることができた。しかしお客さんは次から次へと乗って来て車内はラッシュ並みの大混雑となった、まあ仕方ないか、初詣と言えばここ・・・と言う神社があるのだから。最終ランナーは定刻通りに京都を発車、本当の旅の終わりがもうそこまで来ているわけだが、それではここでフォトチャンネルの後編のお送りを↓↓↓
富士山・後編
JR奈良駅には年が明ける10分前に到着、京都駅に比べるとこちらはひっそりとしているが、奈良も終夜運転天国だ。いつもの場所で相棒を立ち上げていると2016年が明けてしまった、遠くから除夜の鐘の音が聞こえてくる。
立ち上げた相棒を駆って三条通を上って行く、最初は人通りは少ないが、近鉄奈良駅に近い辺りになると人の数も増えてくる。興福寺、東大寺、春日大社と奈良も初詣には欠かせない寺院が多く、JRも近鉄も終夜運転しているので人の行き来は結構多い。旅の最後は闇の中の猿沢池の風景、あちことから鳴り響く除夜の鐘の音を聞いているつもりになりながら、ここまで長きに渡ってお送りしてきました相模路、富士を追っての旅は終了といたします。今回もお付き合いのほど、どうもありがとうございました。 まちみち
富士山・前編
今回はまずはフォトチャンネルから始まりました。去年の大晦日、静岡県伊豆修善寺から三島、沼津と至って富士へと走った相棒の旅も、最後は旧東海道を通っていよいよ今回が最終回、由比宿へと入って来ました。
前の蒲原宿もなかなかないい雰囲気の宿場町だったが、ここ由比宿も負けず劣らずの雰囲気を漂わせている町並。一里塚跡の碑が立つ辺りから始まる街道筋、やがて写真3枚目にある本陣跡、その向かいには写真2枚目の正雪紺屋、ここはこの宿場町の象徴としてよく紹介される所。もう太陽は通りの向こうにあるはずの太平洋に溶けかかろうとしている頃、新しい年を迎える準備で忙しい時間なのか、街道筋には人の姿はほとんどなく車の通りも少ない、さすがに自分(一人称)も寂しい気持ちになってくる。
それでも旧街道の町並はずっと変わらずにあるものだから、ここはこの旅の最後の場所と言うことでこの風景を存分に目に焼きつけて行くことにしよう。最後の写真はレトロな様式の建物、隣にはATMがあるので銀行のようだが、古い町並が続く中にあって結構目を惹く建造物。その入口のところには登録有形文化財のプレートが掛かっている、今でこそ文化財巡りでいろいろ走っているが、この頃はああ、気になるなあ・・・くらいで簡単に写真に撮って通り過ぎていただけ、でもこの頃から変なレーダーは少しずつ発信されていたのかも知れない。
写真2枚目にあるのは由比川橋、左手側にはJR東海道本線、国道1号線、東名高速とあってその向こう側には夕焼け空と穏やかそうな海、更に向こう側に見えるのは伊豆半島だろうか。柵越しにしか見えないのが残念だが、旅の終わりの気分と相まって更に寂しい気分になってくる。やがてたどり着いたのはJR由比駅、今回の旅の走りはここで終わりとなる。朝、修善寺駅前で立ち上げた相棒、今日はいい風景を一緒に眺めて行ったな、昨日と合わせて2日間どうも御苦労様、と言うことで後は輪行袋の中でゆっくり休んでて・・・
静岡駅までの切符を購入してホームへと渡る、微かな波の音と物々しいエンジン音が交差して聞こえてくる、ホームには自分(一人称)しかいない、やっぱり寂しい・・・しかしここから先は奈良まで長い輪行だ、旅は奈良に帰るまでは終わりじゃないので。まだまだ気を抜かずに行きたいところである。
まず最初のランナーは静岡行の普通電車、静岡からは新幹線で浜松まで一駅だけの乗車、ここはデッキでお立ちを決め込む。浜松からは豊橋行の普通電車、発車寸前で飛び乗ったから車内は満員だったがすぐに座れるだろう・・・と思ったが結局終点まで座れず仕舞いだった。この辺りは3両編成が普通だから結構混むのは承知していたが、大晦日でも人は多いんだな、さっきの寂しさとはまるで対称的な雰囲気だ。豊橋からは米原までの長距離ランナー、ここは始発なので座れたが車内はガラ空き、お客さんは豊川稲荷が近い名鉄線に流れているのだろうか。
時間的には紅白も中盤戦にかかったところか、今年は『あさが来た』の出演者がゲストで出るんだったか、AKB48はサプライズがあるみたいだったがどうだったんだろうか・・・漆黒の闇と化した車窓を見ながらそんなしょーもないことばかり考えていた。名古屋付近は最近来てないなあ、この闇じゃ景色は全く分からない、来年はこの辺りを重点的に攻めてみることとしようか。車内はさっきまでのガラ空きから一転、名古屋では満員となって、そのまま終点米原に到着、扉が開くと乗っていたお客さんは一斉に階段に向けて走り出す、向こうのホームに停まっている京都方面の列車に乗り換える人たちによる座席確保合戦か。自分(一人称)は相棒を抱えているのでゆっくりと行くことにするが、それでも座席は何とか確保することができた。
京都までは各駅停車、ひとつずつ駅に到着するごとに座席が埋まっていく、まあこれも予想したこと、草津を過ぎた辺りでやっと帰ってきたなあという気持ちになる。しかし気を緩めるわけにはいかない、本当の戦いはまだまだこれからである。その戦いの場所、京都駅に到着、ここまで乗ってきたほとんどのお客さんが電車を下りて行った、さすがに初詣の京都の人の多さは大晦日のこの時間でも格別だ。その中でも格別な路線がJR奈良線、ここはもう立つことを覚悟での乗換え、立つと言っても2駅だけだ、しかし問題はそれよりも乗れるかどうか、そんなわけで恐る恐る人の流れに従うようにして奈良線のホームへ。停まっていたのは4両編成のロングシートの電車、良かった~、これなら相棒と乗っても大丈夫だろう、と思って車内に入るとちょうどお誂え向きの場所が開いていたのでそこに相棒を置いて、ついでに座席も空いていたのでラッキーにも座ることができた。しかしお客さんは次から次へと乗って来て車内はラッシュ並みの大混雑となった、まあ仕方ないか、初詣と言えばここ・・・と言う神社があるのだから。最終ランナーは定刻通りに京都を発車、本当の旅の終わりがもうそこまで来ているわけだが、それではここでフォトチャンネルの後編のお送りを↓↓↓
富士山・後編
JR奈良駅には年が明ける10分前に到着、京都駅に比べるとこちらはひっそりとしているが、奈良も終夜運転天国だ。いつもの場所で相棒を立ち上げていると2016年が明けてしまった、遠くから除夜の鐘の音が聞こえてくる。
立ち上げた相棒を駆って三条通を上って行く、最初は人通りは少ないが、近鉄奈良駅に近い辺りになると人の数も増えてくる。興福寺、東大寺、春日大社と奈良も初詣には欠かせない寺院が多く、JRも近鉄も終夜運転しているので人の行き来は結構多い。旅の最後は闇の中の猿沢池の風景、あちことから鳴り響く除夜の鐘の音を聞いているつもりになりながら、ここまで長きに渡ってお送りしてきました相模路、富士を追っての旅は終了といたします。今回もお付き合いのほど、どうもありがとうございました。 まちみち