まちみちふうけい

間もなく10年目も通過点

No.482 Dear Deer

2016-05-15 17:32:42 | 写真
おはようございます。





NHKの『歴史秘話ヒストリア』この前の放送では奈良の鹿の特集をやっていました。そのタイトルは『奈良、ここにシカない奇跡』、奈良と言えば「シカ」の言葉を使う安易なタイトルは気に喰わなかったが、その内容はなかなか興味深いものでした。今回は過日、奈良公園を訪れた時に撮った写真と共にお送りしていきたいと思います。










奈良に鹿がやって来たのは平城京があった頃、鹿島神宮から武御雷という名の神様が白い鹿に乗ってきたとのことです。その話はドラマ『鹿男あをによし』でも語られていました。そのドラマが終わった後の皐月賞、キャプテントゥーレの2着に来たのがこの馬↓↓↓



見事に自分(一人称)のもとに万馬券を運んできてくれました。奈良では鹿は「神鹿」として敬われることになるのですが、人と鹿、言葉の通じない者同士にはいろいろと問題があるようで・・・











写真は鹿そのものよりも、鹿と人をメインに撮ってみました。奈良公園には大仏や興福寺や春日大社などの観光が目的で来た人もいるでしょうが、そんな観光客を何気ない顔つきで迎えてくれる鹿さんたち、もう奈良ではお馴染みの光景が繰り広げられています。鹿せんべいをあげる人、頭や背を撫でている人、怖がって逃げ回っている子供、皆それぞれ様々な反応で鹿さんたちに接しています。


番組では江戸時代、農民たちの生活にいろいろと被害を及ぼしてくる鹿に対して、奈良のお奉行様がいろいろと案を練って鹿と人が共生できる世の中を作り上げる話をドラマ仕立てにしてお送りしていました。そのドラマに出演していたのが笑い飯、奈良と言えば笑い飯、と言うのもいかにも安易すぎるキャスティングな気もするが、お笑いの方か控えめにして、結構真面目に分かりやすく演じてくれていたのには好感が持てました。なるほどな~、鹿の角切りってそんな頃からやってたのか~。『鹿垣』については、あれがそうやんたんか・・・と言うものでした、浮見堂の近くにボロボロになったレンガ積みの壁があるのですが、それが農作物を鹿から守るものだったとは知りませんでした。










神鹿として崇められてきた鹿ですが明治に入ってからはピンチを迎えてしまいます。そのピンチに追いやったのが初代奈良県令、去年の大河ドラマで初代群馬県令が群馬の発展のためにいろいろと改革を進めたのに比べると、こんなアホな人間が県令を務めていたと言うのは奈良県民としては何とも恥ずかしい限り・・・ってかテレビ見てて泣けてきてしまったわ。しかしそのアホ県令が辞任した後はまた鹿を保護する流れとなっていく辺りは、今度は逆の意味で泣けてきました、今の奈良公園の風景があるのはその人たちのおかげと言ってもいいでしょう。
そんな奈良公園の風景、人と鹿の何気なく、それでも楽しそうな時間の写真をもう少しだけ・・・↓↓↓










今回もお付き合いのほど、どうもありがとうございました。      まちみち