まちみちふうけい

間もなく10年目も通過点

No.720 滋賀の旅冬編(1)・追分

2017-04-18 11:09:47 | 旅行記
おはようございます。













滋賀の旅、秋編も終わりが見えてきたと言うことでそろそろ冬編へと入って行きたいと思います。春は近江今津から西近江路、初夏は柏原宿から近江八幡を経て大津まで、秋は大津から東海道、JR草津線各駅巡りを経て伊賀上野までと来ました。今回の冬編は行きは輪行はせずに京都府内を走り抜け大津市まで走りました、向かった先は坂本、比叡山の入口となる所ですが走ったのは去年の12月、比叡山から下りてくる風がまあ寒いこと寒いこと、それでも行っておきたかった場所です。またまた何回かに渡ってのご紹介になると思いますがその初回は京都府内、大津市に入る辺りまでを走ってみようと思います。
まず上に並べた写真は宇治市内の風景、前にここで宇治の風景を紹介しましたがその話はこの走りの翌週のこと、この時写真1枚目にある橋の上から遠目に見た紅葉のきれいさが2週続けてこの町に来るように誘ってくれたのでしょう。橋を渡り終えると京阪宇治駅、その脇に府道から分かれる道がありそちらへと入って行くとすぐに京阪線の踏切がありその向こう側には京阪三室戸駅、この先この道はほぼ京阪線に沿って北へと進んで行く。JR、京阪黄檗駅近くで京都大学、陸自隊宇治駐屯地の横を通り過ぎて京阪線の踏切を渡ると写真下3枚にある辻に差し掛かる、お地蔵様に道標が立つその場所からしてこの道が旧街道だと言うことがうかがえる。この先、所々で旧街道の雰囲気を感じる町並と民家の向こうを走る京阪電車の音を聞きながら、六地蔵界隈へと差し掛かって行く。










六地蔵から京都外環を走って山科へ、大津に向かう時はいつもは東野交差点から国道1号線に入るが、今回は山科駅の手前まで行きそこから旧東海道を進んで行くことにする。ここももう何度も走っているお馴染みな所、昔の旅人もこの場所を歩きながら東への旅へと思いを馳せていたのだろう。しかしそんな思いも雰囲気も吹き飛ばしてくれそうなほどに車の通りは多い、すぐ南を通る三条通が渋滞するからこちらへと回避してくるんだろうが、旧街道巡りは車に気を使わないで行きたいものだ。写真1枚目~4枚目は京阪四宮駅、京津線の車庫がある駅で、その風景は横を通る踏切からホーム越しに見ることができた、京津線がまだ地下鉄と直結していなかった頃は急行が三条~浜大津間で通しで運転、普通電車はこの駅で折り返しとなっていた。この駅の横にある踏切をそのまま進むと民家の入り組んだ中を過ぎて小関越えで大津へ至る道となる、自転車で走るにはちょっと骨が折れる道だが国道1号線の逢坂越えよりは時間も距離も短く、早く大津に入ることができるが、今回は素直に旧東海道を進んで行くことにする。写真5枚目はまだ京都市内、京都出身の国会議員のポスターが小さく見えている、この先は民家が建ち並んでいる何気ない風景だがそんな中で境界線を迎えて滋賀県大津市へと入る。写真6枚目はもう大津市、そのまま進んで行くと旧街道は国道1号線に突き当たり、幅の広い国道を渡るには地下道を行かなければならない。










地下道を抜けて急な坂を過ぎると横木の町並、ここからは緩やかな上り坂に沿って旧東海道のいい雰囲気の町並が展開されていく。緩やかと言ってもさっきの地下道から上りっぱなしになっているので結構足には厳しい、しかも写真1枚目、2枚目はその上りの途中で撮っているのでその度に足が吊るような感覚に襲われてくる。その上りがやっと落ち着いた所が写真3枚目にある場所、いつもは左側にある道から上って来るが、その道が京街道に当たる道で伏見を経て枚方、大阪へとつながっている。この場所にも京都市と大津市を分ける境界線が通っている表示が立っている、地図で確認すると境界線はこの辻から旧東海道を沿うように通っていて、その次の写真にある町名表示の看板には大きく京都市にある髭茶屋町と小さく大津市にある追分町、両方の町名が記されている。大津市の方にある追分町は、東海道と京街道の分かれるこの場所が追分と言うところからこの町名になっているのだろう、旧街道が通る所には追分と言う地名が多く存在するが、こんな感じで行先を二つに分けている旅人にとっては大きなポイントとなる所、鉄道の駅で言うと乗換駅とか分岐駅と言うことだが、こういう場所はなぜか心が躍ってしまいます。さて、イメージとしては山を越えた一番てっぺんになる所が県境になるはずだが、ここではもう大津市に入っていてこれから山を越えることになる、旧東海道=国道1号線を進んで行っての逢坂越え、大津市の中心地へと入って行く話はまた別の機会に、と言うことで次回もお付き合いよろしくお願いします。         まちみち

No.719 東高野街道・八尾市

2017-04-18 01:23:05 | みち
おはようございます。


春からの新しいドラマが続々と始まり、昨日(16日)には芳根京子出演のドラマも始まりました、出番少なかったですねえ、しかも主人公は所轄勤務なのに芳根さんは本庁勤務、この先主人公の長谷川博己とどういった形で絡んでいくのでしょう。一足先に始まった木曜夜のドラマ、こちらでは君ちゃんが大活躍、なかなかおいしい役を演じています、朝ドラの彼女を知っている人にとってはまだまだ「君ちゃん」でしょうが、朝ドラを知らない人からは「マグロ」と呼ばれてしまいそうなのがちょっと不憫な気がしますが、それはそれで楽しみとしておきましょう。












東高野街道の東大阪市近辺を走った話、前回のお伝えから1ヶ月以上経ってしまっていました。早くお伝えしなければ・・・と思いながら間が空いてしまうのはもういつものこと、前回の最後は旧街道が国道170号線と合流した所まででした、早速続きと行きましょう。
と言うことで国道に入ったはずなのですが写真1枚目、2枚目にあるのはアーケード商店街の風景、でも地図を見るとこの先近鉄瓢箪山駅へと通じる道は確かに国道170号線。この道は元々車の通りの激しい府道だった所にアーケードの商店街ができて、その後に国道170号線へと指定されたと言う経歴、その後170号線は外環の方の通称になってしまったが、このアーケードの道は旧国道としてそのまま残されている。アーケード国道は日本ではここと長崎の2例があるだけのこと、日本には他にも階段国道やエレベーター国道、海の上の国道と変わり種国道がいろいろあります。先述した通りこのアーケードの途中には近鉄瓢箪山駅があり、その辺りを中心にして賑やかな所、ここは人が多いので気をつけて行かなければならない。






この先は国道170号線を南へと進んで行くのですが、道はバスや車がたくさん通る所で風景的にも旧街道の雰囲気を感じるものもなく、ネタになるような話はほとんどない所、味気なく素っ気なく左手側に生駒山を見て過ぎていくだけ。「縄手」「六万寺」「横大路」など町名、交差点名にわずかに旧街道の雰囲気を感じることができるくらい、そのうちに八尾市に入るが風景は特に変わらない。こうなるとネタ的にも困ることになるので、ちょうど近鉄線が見えたことだしここは道を外れてまだ行ったことがない所へ向かおうと思い山の方へと進んで行く。大阪線の山本駅から分岐している近鉄信貴線、たった二駅しかない線区だがここは行ったことも乗ったこともない、駅がどんな所にあるのかも知らない、と言うことで各駅巡りと思ったのだが国道から東側の地域は上りが急で民家が入り組んだように密集していて唯一の途中駅、服部川駅を見逃してしまった。詳しい地図もなく見えている近鉄線の架線と感覚だけを頼りに狭く入り組んだ道を右へ左へと曲がって行くと終点の信貴山口駅へとたどり着く。電車はここで行き止まり、写真2枚目にあるように割と立派な駅舎の正面向こう側には信貴山へと向かうケーブルカーのホームがある、周辺はローカル線の終着駅にありがちな町並だが駅は観光利用のためにあると言うことで割と乗降客は多い。さすがに信貴山へと上って行く気力はないので、ここから折り返して再び国道170号線へと戻ることにする。












国道170号線=東高野街道は道が狭くなり写真にあるように旧街道の雰囲気を感じる町並へと入って行く、さっきまではバスや車が行き交う道だったから変な感じがするが1本の道である。そのまま伸びているわけだから車はそのままこの道へと入ってくるので、狭い道だから危なくて仕方ないところ、外環の渋滞を避けるためだろう。この町並となるといろいろと旧街道の痕跡を探したくなるところだが、その期待に応えてくれるように道が交わる所では道標を見かけることができる。大阪はビルばかりの町だと言うイメージがあるが、各地には寺社やそれを囲うようにして発展してきた町があり、その町を結ぶ道も古くから府内各所を網羅していて、旧街道巡りには結構飽きない所、なのでちょっと古い町並に入るとこうやって古い道標を見つけることができる。
しばらくは写真にあるようないい雰囲気の町並を走っていた国道170号線も柏原市に入るとまた道の幅が広がり、車が北へ南へと行き交う雑然とした所となる。瓢箪山駅から先は東高野街道と言うよりは国道170号線をたどる走りとなってしまったが、旧街道とはそれほど相違はないと思っている。その旧街道は大和川付近で寸断されてしまって、またその南側からはそれと分かる道が展開されて富田林、河内長野方面へと向かっているが、国道170号線は近鉄安堂駅近くでお馴染みの国道25号線に突き当たる。170号線はここで一旦途切れてしまうが、25号線を柏原駅方面へ進むと再び分岐する道があって南へと向かって行く、地図で見るとちょうどアルファベットのNの字のような形になっている。とりあえず今回の東高野街道=国道170号線を巡る走りはここまでです、今回走った所は本当に見所が少なく文章にまとめるのに苦労したのですが、何とか形にはできたと思います、次回もお付き合いよろしくお願いします。        まちみち