徒然なる野鳥のままに悠々散歩

週末には近くの公園、丘陵や海岸を散歩しながら野鳥の撮影を楽しんでいます。

ギョギョシとさえずるオオヨシキリ

2021-05-16 | 野鳥
オオヨシキリは夏鳥としてヨシ原や河川敷に生息し、ギョギョシ、ギョギョシとにぎやかに鳴く鳥ですが、
この鳥の声を聴くと初夏を感じます。
繁殖期には夜遅くまで鳴き続けることもあります。
食性は動物食で主に昆虫類を捕食します。
オオヨシキリという名前はヨシを切り裂き、中にいる昆虫を捕食することに由来するそうです。 
繁殖期には縄張りを作りますが一夫多妻性です。

頭部から体の上面は褐色で不明瞭な淡色の眉斑があります。

胸には黒くて細い縦斑があります。
足は細くて長く地上に降りることはありません。


口もとにはヒゲがあります。





口の中は赤色ですが、大きく口をあけてさえずっている時が観察のチャンスです。
ちなみに類似種のコヨシキリは黄色です。

さえずる時は頭部の羽毛が逆立ったりしますが、逆立てずにさえずることもあります。








夏羽のキョウジョシギ

2021-05-15 | 野鳥

キョウジョシギは日本には旅鳥として春や秋に飛来し、干潟や砂浜などの沿岸部のほか内陸の水田でも見られます。

キョウジョシギのオスです。


シギ類にしては首も足も短くずんぐりした体型です。
橙色の足がよく目立ちます。
オスとメスの識別点ですが、オスの頭部は白く頭頂部は黒褐色のごま塩様、メスの頭部は白色が少なく褐色っぽいです。
オスの夏羽は体上面が赤褐色と黒のまだら模様で、とても美しいです。
ちなみにこの模様が京都の女性の着物に似ていることからキョウジョシギ(京女鷸)と名づけられたようです。
顔から胸にかけては白黒のまだら模様で、まるで歌舞伎の隈取のようです。

クチバシは太くて短く、そのクチバシで大きな石をひっくり返して、その下に潜む虫を捕食したりします。















夏羽のオグロシギ

2021-05-13 | 野鳥
夏羽のオグロシギが田植えが終わったばかりの水田で採餌中のところを撮影しました。


夏羽は体に赤褐色味があり、特に顔、首、胸にはっきりしています。
腹部は白く黒い横斑があります。
オグロシギはオオソリハシシギとよく似ているのですが、クチバシが直線的なのと名前の通り尾羽の先端が黒いことが識別点になります。
ただし、クチバシは見る角度や距離によってその差が微妙なことがあるので、クチバシだけで識別するのは難しいです。









長いクチバシが美しい鳥です。






今週のキビタキ

2021-05-12 | 野鳥






キビタキはよく人工物にもとまったりします。


キビタキが小川の水を飲みにきたところです。
キビタキのオスです。













キビタキのメスです。
キビタキのメスはオオルリやコサメビタキなど他のヒタキ科のメスと光のあたり加減、見る角度によっては識別が難しく現場で判断することが難しいことも多いです。

キビタキのメスの体上面は背中がオリーブ褐色で尾羽に茶色味があり、
雨覆、三列風切の羽縁が淡色です。
また、体下面は白地ですが濃淡があります。




シロハラホオジロ

2021-05-11 | 野鳥

シロハラホオジロはロシアのアムール、ウスリー地方から中国北東部で繁殖し、冬季は中国南東部で越冬するそうです。日本には数少ない旅鳥として飛来します。


草木の種子をクチバシに咥えていますが、種子や昆虫を主食としています。
ふだん林ややぶなどに生息し、地上や地上付近で活動することが多いです。
側面から見ると一見、普通のホオジロのように見えますが、いろいろな点で異なります。




体の上面は黒褐色の縦斑があり、胸部は淡褐色、腹部は名前のとおり白色をしています。
頭央線、眉斑、頬線は白く、正面から見ると黒地に白い「大」の字のように見えます。
まるで、仮面をかぶっているような感じで、ユニークな顔立ちです。










愛らしい小鳥 コマドリ

2021-05-11 | 野鳥
コマドリは夏鳥として飛来し、山地の針葉樹林で笹が生い茂る渓谷沿いを好みます。
春と秋の渡りの時期には平地でも見られます。
さえずりが「ヒンカラカラカラカラ」と馬(=駒)のいななきに似ていることから駒鳥(コマドリ)の名前がつけられたそうです。
繊細でとても美しい鳴き声です。

コマドリのメスと思われます。

頭部から胸が橙色、体上面が褐色みのある橙色をしていますが、オスに比べると地味な橙色で、オスに見られるような胸の黒い線が不明瞭です。

高い木の樹上でさえずることは少なく、笹などが生い茂る下草付近の低木でさえずることが多いので、声はすれどもなかなか観察できない鳥のひとつです。

体の大きさの割に足が長く地上での生活に向いています。
















夏羽のメダイチドリ

2021-05-10 | 野鳥
メダイチドリは春と秋の渡りの時期に全国に飛来するチドリ類で、干潟や砂浜を好みます。

メダイチドリのメスです。

メスはオスより全体的に地味で、過眼線の黒色や胸の橙色の部分が薄いです。
またオスに見られる喉の白色と胸の橙色との間にある黒くて太い境界線は不明瞭です。

メダイチドリという名前がついていますが、目はさほど大きくはありません。
クチバシ太くて短いです。

















脚を交叉させたチドリ足でstop and goを繰り返しています。





メダイチドリはゴカイが好物で土の中のゴカイを引っ張り出そうとしているところです。





青白のツートンカラーが美しいコルリ

2021-05-09 | 野鳥
コルリは、名前の通りオオルリよりひとまわり体の小さな瑠璃色の夏鳥で、渡りの時期には平地の薮などでも見られます
また、オオルリやルリビタキとともに青くて美しい鳥、瑠璃三鳥のひとつに選ばれています。
笹藪など地上近くで生活し、樹上で見ることの少ない鳥です。



オオルリと羽色が似ていますか、喉の部分が白いのが決定的な違いです。
体の上面の青色、体下面の白色のツートンカラーが美しいです。

さえずりはコマドリに似た声を出しますが、チッチッチッチッとさえずる前に前奏があるが特徴的です。








マヒワのオス

2021-05-08 | 野鳥
マヒワは冬鳥でもういないと思っていましたが、家の近くの公園には群れでまだたくさんいます。


樹上でよくさえずりにぎやかです。
それに羽色の黄色はなんだか鮮やかになっている感じがします。








羽繕いをしているところです。






ムギマキ

2021-05-07 | 野鳥
ムギマキという名前は秋の麦の種まきの時期に姿を見せることに由来しているそうです。旅鳥として春と秋の渡りの時期にみられます。

喉から腹は橙色、下腹部は白色をしています。
一見、雰囲気はキビタキに似ていますが、頭に小さな白い眉斑があるのと腰部に黄色の斑がないのが相違点です。







体の上面から尾羽は黒色で雨覆、三列風切の一部が白色をしています。




キュートなシロチドリ

2021-05-06 | 野鳥
砂浜での撮影です。
シロチドリはコチドリと大きさも雰囲気も似ていますが、首の周りの黒い帯状の斑が胸のところで連続していないのが特徴です。
またコチドリのような黄色いアイリングはありません。

シロチドリのオスです。

オスは前頭部に黒い帯状の斑があります。










シロチドリのメスです。


メスは首の周りの帯状の部分が褐色で、前頭部の黒い斑もありません。


前かがみになって羽を震わせている姿は可愛いです。



幸せの青い鳥 オオルリ(1)

2021-05-05 | 野鳥
オオルリは夏鳥を代表する鳥です。春に日本に飛来して繁殖し、冬は東南アジアで越冬します。

山地の渓流沿いの林で見られることが多いですが、春と秋の渡りの時期には平地の林でも見ることがてきます。

また、オオルリは瑠璃三鳥、日本三鳴鳥の二つの称号を持つ見た目も声も美しい鳥です。


オオルリが水辺に水浴びをしにきているところです。

オオルリのオスは頭から体上面、尾羽が輝きのある瑠璃色をしていて、とても美しい鳥です。
この瑠璃色はカワセミの背中の羽色と同じく構造色といって光輝く色ですが、光の反射の具合によって違った風に見えます。












オオルリは見る人を幸せな気分にさせてくれる幸せの青い鳥です。



ケリの飛翔(1)

2021-05-04 | 野鳥

ケリは脚の長い大型のチドリ類です。

鳴き声がケリッと聞こえるのが名前の由来だと言われています。

ケリは繁殖期にはたとえ相手が猛禽類であってもテリトリーに近づく外敵に対しては執拗に追い立てたりする気性の激しい鳥とされています。

今週、その繁殖期にあるケリを撮影しました。

ケリは先端が黒い黄色のクチバシ、黄色の脚、黄色のアイリングが特徴的です。
胸には黒い帯状の斑があります。





ケリのひなです。
親鳥の監視のもとに草地を歩いていましたが、本能的に身の危険を感じたりすると親鳥のお腹の下に避難していました。

ケリの飛翔シーンからです。




ケリは翼を閉じている時は地味な印象ですが、翼を広げると白と黒のコントラストがとてもきれいな鳥です。















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