「いっぽ」のつぶやき

健康に福祉にボランティアにと、自分らしい人生を過ごすために、一歩ずつ歩んでいる「いっぽ」のつぶやきです。

山崎記念会館

2007-03-29 07:03:15 | 日記
医学部の階段教室のことで思い出しましたが、臨床検査技師学校として私たちが使っていた校舎も思い出深いものです。
それは大学病院の敷地内にあったんですが、大理石造りの二階建てになっていて、まわりに大きな木が生い茂り、そこだけが別世界のようでした。
最初見たとき、西洋のお化け屋敷かと思ったほどで、古ぼけた暗いイメージでした。
重厚な木の扉を開けて玄関を入るとひんやりとして、そにほこりをかぶった銅像が建っていました。
学校といっても、大小いくつもの部屋があり、それをとりあえず教室としてつかっていて、奥の広い場所は病院の倉庫として使われていました。
教室や実験室の広さもバラバラで、広すぎたり狭すぎたりと、使い勝手が悪かったんですが、使っているうちに愛着が出てきて、なかなか居心地が良いところでした。
しかし、それまで2年間だった学校が、私たちのときから3年間になって教室が足りなくなり、3年生のとき、病院内の別のところに引っ越しました。

卒業後、5年ほどして、山崎記念会館として喫茶室、宿泊施設に改装されました。
あとで知ったのですが、この建物はとても由緒があって、山崎正薫と言う方が熊本の医学の発展に貢献されたことを記念して建てられ、あの銅像も山崎先生のものだったのです。
平成10年5月には国の登録有形文化財に指定されていました。

また校舎の前の大きな木は、階樹といって、中国孔子の墓の前にある木の子孫で、日本には数本しかない珍しいものだそうです。
その落ち葉で焼き芋を作って食べたのは、私たちだけかも・・・

最近、大学病院の建て直しが進められていて、山崎記念会館がある場所に新しい病棟を建設する計画が出来たとき、それを移転するか、建物を別の場所に建設するかでもめたらしいんですが、結局、2億円をかけて移動させることになったそうです。
昨年、一日数センチずつ、6ヶ月間かかって移動が完了しています。

学生時代、そんな貴重な建物だと知っていたら、もっと大事にしてたのに・・・
でも、そこで学べたことを思い出として大事にしたいと思います。
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