「いっぽ」のつぶやき

健康に福祉にボランティアにと、自分らしい人生を過ごすために、一歩ずつ歩んでいる「いっぽ」のつぶやきです。

カンボジア活動報告書

2010-10-06 21:25:36 | ボランティア
小さな一歩の会の収益金を寄付している国際人権ネットワークの緒方さんから
9月のカンボジア訪問の報告書が届きました。

現地で支援を始めて15年。
当時、支援先のモンドルバイ村は地雷被害者が多く生活しているため、
周囲からは差別を受けていました。
村には電気も水道もなく、学校もありませんでした。
そこに葉っぱの校舎を建て、現在、りっぱな建物となった希望小学校は
5年生まで通えるようになりました。

始めの頃は、支援物資を届けると強い者が奪い取るような場面もあり、
戸惑うこともあったそうですが、継続支援をする中で、村人主導による
物資配布ができるようになってきました。
今回も2週間前から村長が支援が必要な家族を一軒ずつ家庭訪問し、
名前を書いた紙を配り、配布日の時間を知らせて周りました。
配布当日、学校の校庭に200世帯が集まり、村人による担当も自然に決まり、
お互いに順番を譲り合う姿も見られたそうです。
皆さまからの寄付金を使って、村人が人選し、必要な人から順番に配布できる
ように、物資の購入、仕分け、連絡、保管、配布と見事な連携プレーで、
関わった全員が笑顔になれたのです。

村には、今年新たに5基の井戸を贈呈することができました。
希望小学校では、10月の新学期に向け、机と椅子の修理をし、
新入生の募集や5年生までの新体制の相談。現在の3教室を有効利用して
3人の先生が午前・午後の2部制で頑張ることが決まりました。
その他、文具や辞書などを揃えたそうです。
15年目の記念行事として2月と9月の2回、学校でお弁当を出したそうですが、
子どもたちは豚肉の味がしみたご飯だけを食べ、おかずは家族で食べるために
持ち帰ったそうです。

学校に通えることに感謝し、真剣に勉強に励んでいる子どもたち。
自分のことより、家族のことを真っ先に考える子どもたち。
食べることにも事欠く貧しい生活をしていても、その心は豊かです。
そんな子どもたちのために、これからも支援していきたいと思います。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 栗蒸しようかん | トップ | 使用済み切手整理 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ボランティア」カテゴリの最新記事