まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

河原焚き火

2020-11-15 21:39:00 | 日記

梅干し友達(自家製梅干しを持ち寄ってご飯食べるんだけどね。)をお誘いして焚き火。実は焚き火ホスト初めて。薪はこんなもんかな、食材これで足りるかな、水はこんだけあればいいよね、って感じで緊張しつつ準備したよ。



友達が自宅近くのハム直売所ですんごいお買い得なのを手に入れてくれたので、メインは厚切りハムステーキ。



わたしはこないだ作って美味しかったからスペアリブ。じっくり下茹でするからあとは炙るだけで食べられるのが安心なのだ。

いつも車をショッピングモールに停めてそこから荷物担いで川まで歩くんだけど、今回はちょっとそういう重量ではなかったので、河原付近に一時停止して荷物を下ろし、わたしは荷物番して夫が車を停めに行った。戻ってくるまでちょっとは運んでおこうと思い、薪2袋をキャリーにくくりつけた上に夫の殺人的に重たいリュックを乗せ、自分の荷物を手に持ち、食材をリュックに背負ってじりじり歩く。家出少女、いやまて、家出中年女。ヤバイ気配にすれ違う自転車が大きく避ける。

いつもの場所が空いていてとりあえず一安心。川岸には相変わらず人がたくさん。おお、スノピのでっかいテントもあるぞ。こちら側は小さめのテント二つを並べて若者が二人座ってお喋り。後から仲間がわらわらやってきて宴になってた。後は橋の下にファミリーがいて、コンロに炭を熾してる真っ最中だった。お父さん、上からそんなに団扇であおいでもダメですよ。さて陣取りはまずレジャーシートを広げて荷物を投げ置く。荷運びで体温が上昇しすぎてるのでコートもジップアップも脱ぎ捨て。椅子を組み立ててコップに水入れてとりあえず落ち着く。川の上を流れる風ってなんでいつもこんなに心地よいのだろう。

普段ならここで早速焚き火台を組み立てるんだけど、今日はゲストの小5男子に火おこしをしてもらうので、ついでに組み立てからやってもらおうと思って取っておく。男子は幼児の頃、お菓子教室に通ってきていて、当時娘がアシスタントせんせいをやってたので、わたしはその日の彼の行動を娘から聞くのを毎月楽しみにしていた。「今日はスタジオんなかで滝行してたよ。」「今日は小麦粉の袋でダンベル運動してたよ。」「今日もザ・男の子だったよ。やっちゃダメってことは全部やる。」そんな彼もそれから6年の月日が経ち、かなりタフな感じもありつつ、でもまだ可愛いところもたくさんあって、ファンにはたまらない仕上がり。

わたしはつい、すぐに着火する麻のホヤホヤを目一杯配置して、初めてのファイヤースターターも15回くらいのストライクで燃え上がったんだけど、夕方来たK氏の仕立ては結構ハードで、メタルがこそげて折れるんじゃないかってくらいストライクしてた。それでも今日の1日で3回も着火できたことは多分彼の大きな自信になったんじゃないかなあ。とか言って、「わたしの焚き火台は2000円しないよ。」「ららぽにアルペンあるよ。」と悪い遊びに引き摺り込んでみたりして。それにしてもK氏の教え方はめちゃうまい。周りの大人がみんな唸る。

自分で熾した火は可愛いんだよね。「こっちでハム焼こうよ。」ってリクエストにお応えして、買ってきてもらったブロックを2センチくらいの厚さに切る。鉄板を熱して両面にいい感じの焦げ目がつくまで焼いて、そのままかぶりつき。うまいっ、と男子。やっぱりあれだな、男子は肉なんだな。続いて焦げ付かないアルミを敷いてスペアリブを炙る。「ニンニク、くさくなるんじゃない?」と男子。確かにね。でも美味しいから仕方ないよね。

男子は「燃やすもの拾ってくる。」と言ってカラフルな落ち葉を抱えてきた。一瞬だけどな、それ。引きちぎった青い草も投げ入れてる。こんな焚き火台の景色見たことないわ。とても楽しそうで良いけどね。

いつも梅干しご飯の会場として自宅を快く貸してくれるH氏が長すぎる薪をのこぎりでカットして並べてくれる。男子はそれをバンバン投げ入れる。これは日の入りまで持たないかも。夫も次々と太めの薪を火にくべている。「宵越しの薪は持たない。」とか言いながら。「よいごしって何?」と男子。「今日の分は今日のうちに使って、明日には残さないってことだよ。」「ふーん。」焚き火っていろんな知識が増えるな。



みなこさんのスイートポテトキューブ、素朴で優しい味わいで美味しかった。小さくてかわいいお菓子作らせたら彼女の右に出るものはいないよ。





男子が「今年もクリスマスケーキ作ってください。」って言ってくれた。去年と一昨年、同じフランボワーズとチョコのケーキを作ったんだけど、その時は家が近かったから運搬も楽で、今年は遠くなってしまっているからどうしたもんかなあと思ってた。男子の母が「今年はゆっこちゃんに頼もうかと思ってるんだー。その日ちかさんもゆっこちゃんところにいるよね?」と言うので、それがいいよ、と賛成。てか、なんでアトリエ結心の非常勤スタッフの勤務シフトを知ってるんだろうか。

皮をサッと炙った最中も美味しかったし、スモアも美味しかった。食べ過ぎ。明日からまたダイエット頑張る。

ゲストは一足先に帰り、K氏と3人で熾火を囲みながら次なるプランを話し合う。どれもこれも魅力的すぎるじゃないか。キャンプ場デビューは来年暖かくなってからかなあ。それまではまたここでゆるっと焚き火だな。早朝薪拾い、頑張ろうっと。松ぼっくりもまた拾うよ。


明日は焚き火

2020-11-15 00:01:44 | 日記
平日の早朝に公園からひきずってきた桜の太い枝をのこぎりで切る。木屑からほのかにいい香り。明日は初めての焚き火ホスト。準備をぬかりなくやりたい。切ったら少しでも乾燥させたいので、裸のままキャリーにくくりつけてみた。このまま運搬すると確実に途中でバラけるので、明日梱包しなおす。
ガレージをすこし掃き掃除して、お風呂に入って、隣町の製菓材料店へ。こないだ取り寄せた日本一のあんこ屋の白餡はやはり最中で食べるべきだろうってことで、皮を購入。これは一昨年のあんこコンテストでもお世話になった、とてもおいしいやつ。焚き火でさっと炙ってあんこ挟んだら最高だぞ。

ついでにmont-bellのアウトレットへ。Googleマップにきいたら、今まで知らなかったショートカットの道を教えてくれた。新山下の波止場にはなぜかガンダムが。

お店では友達が絶賛してたインナーダウンを購入。あと、リュックにククサをぶらさげるためのカラピナと、ちいさいヘッドライトも。

帰りはスシローで軽く食べてコーヒー豆仕入れてOKストアで買い物して。ちょうど畑からの直売テントがあったので、とれたての長ネギとしいたけも買う。じっくり焼いて食べるネギとしいたけはおいしいんだ。

食べ過ぎたので岸根公園に散歩にいき、松ぼっくりを拾う。そうそうマシュマロとビスケットも買わないと。

金曜の深夜のうちにスペアリブは仕込み済。
ゆうはんのあと明日のゆうはんも仕込んで、夫のめちゃコミックでゆるキャン5,6巻読んで。



さあ、こーふんして眠れないなんてことがないように、眠るよ。

go to 修学旅行

2020-11-13 21:07:00 | 日記
同僚さんの息子さん@小6が来週修学旅行に行くんだって。
しかもGO TO使うんだって。
お土産も現地で使えるチケット3000円で。前もって予約するそうだ。なかなか斬新な修学旅行だね。
同僚さんは、3000円お菓子買ってこられても何なので、なにか自分のためのものを買いなよ、ペナントとか、と勧めたそうだ。
ペナントって何?
と聞かれてしまい撃沈したわけだけど。
そっかー、今の子、ペナント知らないのかー。それじゃ河合奈保子のあの名曲も意味通じないかー。

昨日のトークイベントで、ぎりぎりの狭さで営業してる飲食店の説明をするのに、つぼ八って知ってますか?と講師が言ったら、あっさり、知りません、って返事だったなあ。女子大生。

標準装備のボキャブラリーについて、知らないっていわれると一瞬脳が混乱するよね。逆もそうで、その世代の共通ワードが意味不明なとき、なんか煙にまかれてるような気分になる。妹ちゃんが高校生んとき、電車の中でわざと造語を使って友達としゃべって、周りのいたいけな大人の反応見て楽しんでいたんだけど、悪趣味なやつだ。

うちの会社の変なところは枚挙にいとまないんだけど、一番迷惑してるのは政治が変わるたんびに部署名を変えること。それがだんだん何語かわかんないものになってきて、何するところかよくわからず、仕方ないので担当者の名前から逆引きしてる。コンドウさんのいるところ、今何て言うんだっけ?トータルソリューション部ですよ。なんだそりゃ。みたいなね。

日本語の会話が主語が抜けても動詞が不完全でも成り立ってるのは、島国に暮らす単一民族だからだって前に教わった。むしろ完全体の文章なんかで話すと、よそよそしくて硬いな、なんて思われたりする。世代間の会話のじゃっかんの摩擦は仕方ないとして、相手がわかる、不快感を持たない言葉をつかおうとする気持ちが大事だよね。

就学時検診2020

2020-11-12 20:03:18 | 日記

自慢じゃないけどうちの事務ちゃんずはアウトドアもする事務である。具体的には何をするかと言うと、先生の校門前配布を手伝いに行って、学校や幼稚園の前で出入りする子供達や保護者にチラシなどの入ってるビニールの手提げを配る。寒かったり暑かったり雨降ってたりするとちょっと大変だけど、一番困るのは「要りません。」って断られることだ。しかしもっと困るのは中に入ってるシールとか鉛筆とかのおまけを抜いた後、ビニールごとその辺にポイッとされること。なので配布が終わるとそこら辺をパトロールする。デスクワークとはまるきり違う種類のこの仕事をみんなわりと気分転換になるから好きだと言う。わたしも実はそうなのだ。しかし感染症騒ぎの始まった春からこっち、手渡しってのもどうよ、と言う雰囲気になり、まる一年封印された。今日は久しぶりに出陣である。マンモス校には後輩二人、辺鄙なところにある少人数の学校にはわたし一人で向かった。

前の日に実施した営業さんの話だと、例年なら鈴なりの同業他社はいないが、受け取る側にはそんなに抵抗感もなさそうだったとのこと。初めて降りる支線の駅は、見渡す限り工場だらけで、そこから少し歩いて国道を渡ったところに大きな小学校の敷地があった。これだけ広々してるのに各学年1クラスのみの学校である。校庭では伸び伸び遊んでる子供達がいる。受付時間はたった15分、その20分ほど前から校門のすぐそばに立って配布開始。マスクをつけているので声のトーンを高めに、笑顔でいることが音から分かるようにしながら差し出すと、ほぼ100%受け取ってくれた。たいていが友達親子連れ立ってやってくるので、向こうの方に現れた姿の人数を確認したらその分だけの手提げをバッグから取り出してスタンバイ。なんとなく、手にいっぱいある中から渡すより、これはあなたのためにっていう感じを演出したりして。そして「受付どこですか。」「入り口こちらですか。」などと質問されちゃうのも校門前では良くあることだ。こちらから入ってください、受付は中で聞いてください、なんて調子良く答えるわたし。誰やねん。

就学時検診は来年入学する子供達がやってくるわけで、例年ならほとんどの子がニコニコしながら保護者と歩いてくる。友達連れの男子は弾丸のように駆けてくる。でもなんだか今年はちょっと不安そうな顔をしてる子が多かったように思う。保護者の表情もちょっと硬くて、これ怒ってないよね、って心配になりながら声かけした。とりあえず解禁になったのは嬉しいけれど、おそらく地域性もあると思うし(これがおハイソなA区だったら拒否されそう)まだまだ緊張感を持って暮らして行かなくてはいけないんだなと改めて感じた。

事務所に戻るとマンモス校組はとっくに帰っていて、持っていった資材が予定の半分の時間でほぼ無くなったんだって。もっと持っていけば良かった、と嘆いていた。そちらは学童クラブの勧誘が三人一緒で、その人たちがビニール手袋もしていたので、こちらもはめて配ったそうだ。

来週も引き続きアウトドア。みんな風邪ひかないようにがんばろう。おー。


菊花の生け込み

2020-11-11 21:29:38 | 日記

三渓園の菊花展にあわせて開催される、我らが五十嵐さんの「菊花の生け込み」。外苑の奥の木立の中にそびえる旧矢箆原家住宅(きゅう やのはらけ じゅうたく)が丸ごと一軒ギャラリーになっている。五十嵐さんは去年に続いて二年連続登板で、前回見逃したわたしとしては今年はなんとしてもと思い、ガッツリスケジュール組んで出かけていった。

現存する合掌造りの家屋としては日本一の大きさを誇るこの建物は築250年、江戸後期のものと記されている。飛騨の三大豪族の一人のお家で、六十年前にダムに沈むすんでのところでここ横浜に移築された。原三渓さんはこれだけじゃなく、全国あちらこちらから同様な運命の建物を持ってきてるんだって。

五十嵐さんにオファーをしたのは菊花会の爺様方。どこでも好きなところに活けて良いよと言われたものの、いろんな条件を鑑みるに去年同様この家屋になったんだとか。囲炉裏には本物の薪が焚きつけてあり、ほんのり燻された空気が心地良い。光があまり入らない合掌造りの母屋に比べて、奥の書院造の客間は採光が工夫されている。

床の間に置かれているのは松の木に穴を穿ち色とりどりの菊をあしらった静かで美しい生け込み。「曲りくねって迫力のある松の木が欲しかったんだけど、どうにもまっすぐなものが多くて、筒切りにしてみた。」と五十嵐さん。開け放った窓から風が入って蓮が動くため、時折直している。

違い棚に置かれていたのは大輪の菊の「首だけ」。少しギョッとする風景。モノクロで撮ってみた。

隣の部屋の床の間には松三種が並んでいた。松ぼっくりと松の木の皮と松葉。白い繊細な菊が一雫の光になって落ちている。

続いてカラフルで可愛らしいアレンジ。「春と秋はいろんな色が混じってもトーンが同じだからしっくり来るんですよね。」と五十嵐さん。じゃあ夏の花の色の取り合わせで好きじゃないのは?と聞くと「うーん。赤と黄色とか。落ち着かない。」ですって。五十嵐さんのフラワーアレンジは確かにいつも、数種類の色があっても飛び出るものがなくてバランスがとても良くて、安心感があることに気づいた。

重要文化財であるこの建物の床に直接作品を置くことはできなかったため、急遽ベニヤ板を買ってきて塗装を施し、倒れては困るものをボンドで貼り付けたんだって。強力なボンドが見つかって本当に良かったとのこと。そういう情報にも日々アンテナ張ってるんだなあ。フラワーデザイナーって大変だ。そして塗装が指に残ってますけど手袋しなかったの?「いや。。してたんだけど。気づいたら素手で。」相変わらず男前。

濡れ縁には巨大な臼に生け込まれた大作が。中に大きなたらいを置いてオアシスを15個くらい投入して、花を挿しても挿してもまだ入るから買い足してきて、とすごいことになってる。かっこいい。「紅葉は、長く持つアレンジに使える品種は限られてるんです。」なるほど、多くはすぐに散ってしまうもんね。

普段からここはボランティアさんが観光客にガイドをしてくれるそうで、去年に続き通って作業してる五十嵐さんはいつの間にか聞こえてくる知識がバッチリ頭に入ってて、いろいろ教えてくれた。囲炉裏は雨で濡れた屋根を乾かしたり、害虫を燻蒸して除去したりする効果があるんだって。

外から大作をバックに一緒に記念撮影してたら、五十嵐さんのスマホが鳴った。菊花会の爺様方から、「お茶が入ったよ。」と言う呼び出しらしい。丹精込めて菊を育てる美意識高い爺様方には、美しい花を活ける美人の五十嵐さんはモテモテなんだろうね。

せっかくなので爺様方の菊も撮ってみた。菊、撮るの難しいなあ。

お茶屋で期間限定の秋の彩り団子も買ってみた。団子の撮影なら任せとけ。

五十嵐さん、お忙しいのにフルアテンドいただきありがとうございました。