まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

クリスマスガトーショコラ 30days blog♪day 26

2020-11-03 10:06:00 | お菓子作り

クリスマス、お好きですか?チョコレート、お好きですか?スパイスやナッツやドライフルーツは?そうですかそうですか、そんなあなたにうってつけの簡単に出来る美味しいお菓子がありますよ。それが、ミサリングファクトリーのクリスマスガトーショコラです。

まずは材料です。卵、グラニュー糖、無塩バター、チョコレート、クランベリー、ドライフィグ、くるみ、生クリーム、薄力粉、ココアパウダー、シナモン、ナツメグ。

チョコレートのお菓子は当たり前なんですけど、使うチョコレートとココアパウダーの質によって出来上がりが決まります。今回は優しい味わいのミルクチョコレートです。製菓材料店で「クーベルチュール」っていうのを買うのがいいんだけど、難しそうならスーパーで売ってる「ガーナ」などでも。混ぜ物がなるべく少ないのがいいです。

次に、使う道具です。ホイッパー、ハンドミキサーの羽根、ゴムべら、木べら、温度計。チョコレートは温度管理が必要です。これさえやれば事故りません。

ケーキの型、本当はデコ型に紙を敷くのですが、お家で食べるだけなのでセルクルとオーブンシートとパイ皿で仕立てました。焼き上がりなど変わってきますが、オーブンのぞいて丁度いい感じになるのを確認します。

さあ、準備は整いました。次はイメトレです。何をどんな順番でやるのかを把握します。お菓子作りは逆算です。このタイミングでちょうどいい状態のこれを使いたいから、そのためにここでアレやっとく。ってことです。

1.クランベリーとドライフィグを刻み、くるみは小さく割って、生クリームに一晩漬ける。

2.粉類を合わせて一回ふるう。

3.バターとチョコレートを湯煎にかける。

4.卵を黄身と白身に分け、白身の方には前グラ(後述)を入れておく。

5.バターとチョコレートが溶けたら、黄身をほぐしてグラを入れてすり混ぜてから、少しずつチョコの方に混ぜる。

6.生クリームに漬けたものを混ぜて、湯煎の鍋の上に置いて保温しておく。

7.白身を泡立てる。1分経ったら後グラ(後述)を入れてまた1分。

8.オーブンの予熱を入れる。

9.チョコレートのベースを60度に調整し、粉類を一度に入れて混ぜる。

10.メレンゲを3回に分けて混ぜる。前半はホイッパー、後半は木べら。

11.型に流して焼成。

ね。簡単でしょ。ぶっちゃけ、こうして文字起こししてる間に出来てしまいます。それぞれの作業についてポイントを書いてみますね。ちょっとマニアックかもしれないけど。

・ドライフィグのこと。わたしの一押しはトルコ産の白いちじくです。香りが甘くてねっとりしっとり。でもちょっと軽やかさもあり。種のプチプチが楽しい。いちじく大好きって人は何故か女の人に多い気がする。お菓子教室では黒いちじく派と白いちじく派に分かれます。黒の方が優位かも。

・チョコレートのこと。お菓子教室で使っているのはフランスのペック社のものです。恐ろしいことにこの味に慣れてしまったので他のチョコレートだとなんとなくしっくりこない。今回は成城石井のクーベルチュールを使っています。ペックより安いのと、スパイスたくさん入って十分美味しくできるので。

・湯煎のこと。チョコレートは水気が入ると組成が壊れます。湯煎はボウルより小さい径の鍋で。それと、お湯がボウルについてしまうと温度が急激に上がってやっぱり壊れるので、ボウルにつかない高さにして、湯気の温度でじんわりと温めます。ガスの火をつける時に一瞬炎が上がるから、それがボウルに当たらないよう、点火時は鍋をコンロから外します。湯煎中はごく弱火または消火。

・黄身のこと。砂糖を入れて白っぽくなるまで摺り混ぜることをブランシールといいます。空気を含ませることで、熱い液体に混ぜてもすぐに煮えてしまわなくなります。気を付けるのは、まんまるころんとした黄身に砂糖をざーっとかけないこと。黄身の皮膜にくっついて固まった砂糖はもう一生溶けません。よくときほぐしてから砂糖投入、入れたら即混ぜる。

・粉を入れる前の温度調整のこと。冷えたチョコレート生地に粉が入ると、生地がギュッとしまります。メレンゲを混ぜ込むために、ちょうど良い硬さになるよう生地温を上げてから粉を混ぜます。

・メレンゲのこと。白身に砂糖を分けて入れるのは、1回目でたくさんの気泡を作り、2回目で出来た気泡を強くするためです。最初から全部入れて泡立てるとなかなか気泡が出来ません。やってみるとわかるよ。1回目はハンドミキサーの中速でガシガシ回してたくさん気泡を作って、2回目は高速で少しゆっくり整えるように回します。

・メレンゲの混ぜ込みのこと。チョコレート生地にきっちりしっかりメレンゲを混ぜ込むために、最初の2回はホイッパーでぐるぐると混ぜます。気泡のことは気にしない。これを「捨てメレ」なんて呼びますが、捨ててないから。3回目はしっかり混ぜるんだけど気泡も気にする。混ぜ終わりの見極めはとにかく生地がつやっとなめらかで美しいこと。うっとりする姿になったら型に入れます。混ぜ込みが足りないと焼いた時ブワッと膨れて割れたり、焼き上がりしばらくすると凹んだりします。

焼きっぱなしのお菓子は美味しいけれどちょっと華やかさに欠けるので、シュガーパウダーでお洒落したり、いっそのこと生クリームとフルーツでデコレーションしてもいいですね。わたしが好きなのは、緩めに泡立てた生クリームを添えるスタイル。中浅煎りの酸味の綺麗なコーヒーが合うと思います。

さてと、我が家に住んでいた万年飢餓女子もいないことだし、明日お友達と分けて食べようっと。


オンライン研修、やるのと受けるのと。 30days blog♪day 25

2020-11-02 18:11:00 | 日記

会社に着いた途端、うわっ今日は研修やるんだったと仰反る。どすっぴん、どうしてくれよう。さらにその後カフェランチしながら打ち合わせだったことも思い出す。なんちゃって弁当、作っちゃったよ。同僚さんが「あら、それじゃあ坂本さんのお弁当貰っちゃおうかしら。」とかのたまう。鰻弁当とか国産霜降り牛丼弁当だったらお譲りしますけど、今日のはダメすぎる。ちなみに鰻や霜降り牛の弁当なんてもんは作ったことはない。

研修は先輩と二人で1時間ちょっとを交代に担当する。圧倒的にわたしの出番が少ない。とりあえずスポットライト強めにして、ニコニコしとけ、と思ってやり過ごす。先生になりたてホヤホヤの皆さんは初々しくて可愛くて素直で素敵。少人数だったので、画面越しではあったけどお互い確認しながら進めることができてよかった。この研修は主に会員管理システムとロイヤリティ請求と備品発注の基礎をレクチャーするもので、まあ大体は実際に会員に教え始めないと深い理解は出来ないと思う。いつも最後に言うのは、「今はまだ、何がわからないかもわからないと思います。でも大丈夫、いつでもなんでも聞いてください。」ってやつね。そこで先生がニコッとしてくれたら今日も成功なのである。

ランチミーティングは先輩の爆弾発言にまたもや仰反る。来月からどうやってサバイブしようかしら。でも同胞がいることのありがたさは、味方だと思ってた方面から弾丸が飛んで来るにつけ骨身にしみるものだ。大体毎月ミーティングにかこつけて2時間くらい喋るんだけど、今日は午後から今度は受ける側のオンライン研修なので、オムライスを口の中火傷しそうになりながら急いで食べ、情報交換という名の愚痴もそこそこに、打ち合わせるべきことをギュッとまとめて戻る。

本当は昨日まで出るつもりではなかったんだけど、お世話になったあのお方の仕切りで尚且つ直々に「明日は出てくれるよね」と言われて「もちろんです、当然です、予定してますから」ってごまかした。それから必死に資料を読みあさり、インストールしとくようにというプログラムをデスクトップに置いといた。研修の基本はそのプログラムの使い方なんだけど、研修が始まってみると、参加している70人近くのうち半数がインストール未済だという。そこから丁寧なインストールの説明が始まるんだけど、もうやっちゃってるわたしはどうにも手持ち無沙汰。うまくいきません、とかチャットがバンバン入るたびに、主催者が対応に追われてる。わたしはイヤホン半分外してだらっと垂らしながら同僚ちゃんに業務の依頼などする。ようやく全員にプログラムが入ったところから、またもや丁寧な説明が。この辺の作業って得意不得意があって、わたしは多分どっちかというと得意な方だと思う。しかし不得意な人は、目の前にあるボタンが見つけられかったりする。研修はこのボタン迷子のレベルに合わせて進む。こんなことだったら、マニュアル読んでよくわかんない人だけを対象にした研修にしてくれたらよかったのになあ。確かに、とってもわかりにくいプログラムだと思う。これを全国に普及させるのは大変だろう。危機感があったからこそ、この「誰にでもわかる講座」が開かれたのだとは思うけれど、70人のうち40人は「この2時間返せ」と感じるはずなので、あのお方には申し訳ないが、告知ミスだと思う。

午前と午後と長時間、画面集中して見て作業してたらどっと疲れた。そして、もしかしたら午前の研修も受けた人の中には「この1時間返せ」って思う人もいるのかなあなんて心配になった。この2月までは対面でやっていたので、聞いてる人の顔や仕草で、理解できてるか、退屈してないか(退屈そうな人にはちょっとマニュアルの重要箇所を音読してもらったり、簡単な質問に答えてもらったりしてる)わかるのが良かったのだけど、オンラインだとちょっと距離感がある。最初に自己紹介してもらったりして、場を温めるのもいいかもなあ。進め方のテンポもちょっと考えなきゃ。

主催するのと受講するのと両方のポジションに立った今日、夕ごはん食べつつそんな反省をしてみた。もちろん、なんちゃって弁当を温めたやつだよ。格別美味しくはない。


闇風呂 30days blog♪day24

2020-11-01 20:59:00 | 日記

近頃のご家庭のお風呂場には「呼び出しボタン」があるらしい。

お風呂で急に具合が悪くなったりした時のためなのか、と思いきや

同僚さんは主に「今、洗面所の電気消したでしょ、ちゃんとつけてよ」

という家族へのクレームに使うらしい。

お風呂に入っている時、お風呂場と洗面所と両方の電気が必要なんですか?と聞くと

とにかく両方ついていないと嫌なんだって。

洗面所の電気のスイッチって届かないくらい遠いんですか?と聞くと

いや風呂場からすぐだという。

うーん。よくわかんないぞ。

しかしわたしが、時々お風呂場の電気つけないでお風呂入ったりしますよ、というと

そっちの方がよくわかんないらしかった。

闇風呂っていっても、うちのお風呂場の窓は通りに面しているから

外灯や車のライトで薄明かりが入り、真っ暗闇にはならない。

通りの音が気になる時は浴槽の中に潜りこむと、静寂の中に心臓の音だけ微かに聞こえる。

流石にずっと潜ってると息が苦しくなるので時々鼻だけ浮上してまた潜る。

思考が海藻みたいにゆらゆらして、関節から疲労の塊が溶け出ていく。

少し温めのお湯にして、「今わたしは貝掛温泉にいます」と暗示をかけたりする。

この話をして、わかるわ、オレもやる、って言ったの今んとこ焚き火友達のHさんだけだ。

職場の皆さんが仲良しで楽しく喋っているのはいいことだとは思うけれど

たまに本気で耳栓が欲しくなることがある。

もともと大きい音や騒々しいのは苦手な耳なんだと思う。

小さい頃から外で集合写真っていうとたいていは目をつぶってたし

強い光も苦手な目なんだろうな。

だから暗いのと静かなのは落ち着くし、そこに適温と適度な圧と浮遊感があれば最高。

そして今、密かに、最近手に入れたオイルランタンをお風呂場に持ち込む手段がないか考え中。

やっぱり危なすぎるか。