ちいさなつづら

肩幅で暮らす。

伊予生糸の伝承へ!!

絶滅の危機にある文化、養蚕・製糸。その中でも、最高級品質の絹糸、「伊予生糸」は、日本の地理的表示保護制度の認証を受けています。養蚕農家、製糸技術者が減ってゆく中で、どのように後世に残して行くか、皆さんのご協力を得ながら、課題解決に向けて頑張ります。応援よろしくお願い致します!

田んぼの底力

2014-07-03 09:21:07 | 栽培の現場

 今日は、一日雨の予報。


 雨でも、欠かせないのが、ヤギの世話。



 そして、ヤギ小屋のそばにあるオレ田ん2の観察。



 7月3日現在、オレ田ん2の苗の生育は、ややゆっくり。


 理由として考えられるのが、水温。


 オレ田ん2は、十数段ある段々畑の、下から2番目にあります。


 水は、段々畑の地下からしみ出る、湧水です。


 割と水温が低いです。


 そして、常に豊富にわき出て、流れています。



 (庭にあるバケツ稲の方は、晴天になるとすぐに水温が上がります。そのせいか、苗の生育はかなり早いです。)


 オレ田ん2では、現在、9匹ものイモリがいます。


 稲の株数は、43株。


 こんな小さな田んぼに、イモリが9匹も。


 (ちなみに、一匹だけ、体色が茶褐色の個体がいます。珍しい。)


 オタマジャクシは、数えきれないほど。



 この生きものたちが、田んぼを元気よく泳ぎ回るせいか、雑草が、生えてきません。


 思わぬ抑草効果に気が付きました。(水底の泥を常にかき回している。)



 アイガモ農法でも、アイガモが苗の周りを泳ぐことで、雑草を抑えていますね。それに近い理屈だと思います。



 で、こんな風に数えきれないほどのオタマジャクシが、えさに困らないのか?と、疑問に思うわけです。


 おそらく、困らないのでしょう。


 地下から湧き出る水には、豊富な栄養素があって、それをもとに小さな虫たちが自然に発生します。それらを、オタマジャクシら両生類が食べている、と考えられます。


 田んぼの上部にある段々畑には、いっさい、農薬も肥料もやっていません。


 自然界の底力を、感じさせます。



 日本人は、そんな自然の底力を無視して、自然破壊を続けています。それをどうやって食い止めるか、日々悩んでおります。