二段目の下部にスラスター(高度や軌道などを修正するための小型ロケットエンジン)を取り付けました。説明書には roll thruster とありましたから、ロケット本体の回転を制御するものでしょう。
打ち上げられたロケットが回転してしまったら、軌道を定めることができないから、スラスターで回転を制御する。ふむ。アポロのサターンVの場合は、エンジンノズルそのものを動かして姿勢制御するから、付いていないのかなあ(三段目にはスラスターらしきものが付いていますが、これは多分宇宙に出てから使うのだろうと勝手に想像)。
で、はたと思いついたのは、N1同様に固定されたノズルのR-7(ヴォストークを打ち上げたもの)にもスラスターがあったはずでは?という疑問です。
私のHPでご紹介しているヴォストークの写真を見て頂けると分かるのですが、四つの一段目ロケットの上部に付いている部品、私は発射台に固定するためのものだと思っていたのですが、改めて資料写真を見ると、二段目の真ん中辺りで固定されているようです。ああ、私が単なる固定具と思っていた、これがスラスターだったのですね、多分。
所詮、数十年前の人類の夢を追体験するだけかもしれませんが、模型で再現する中でこそ、味わえるものもある、ということで。
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