あるがままのプラモ人生

物心ついたときから作ってきた「プラモデル」について

SPタケガワのTAF5速クロスミッションキット装着記 其の二

2017年04月16日 | バイク

番外編でドライブスプロケのオフセットに関するトラブルを書いたけども、その対策品で購入したファルコン製オフセットセット。

これを付ければ問題解決と思いきや、やはり一筋縄ではいかない。

というのもタケガワのシャフトの溝がノーマルに比べてエンド部の傾斜が緩やかに長くなっていて、スプロケットのシャフトが奥まで入りきらず、カバーが2mm程浮いてしまう。

比較写真、エンジン側のエンド部分の形状が違う。

カバーを無理に占めると歪んでしまい良くないことは明らか、カラーをかまそうかとも考えたが、オフセット量が変わってしまうのでダメだと気付き、仕方がないのでスプロケ側のシャフトの内径を削ることにした。

旋盤かボール盤でと考えたが、今も旋盤を使って現役で仕事している親父に聞いたところ、リューターで削るのが良いという判断なので素直に従う。

焼きを入れた鉄は旋盤では無理だそうな。

で、こんな感じでゴリゴリと削る。

削り途中。

約3㎜程斜めに、かつ入口は凹んでいる所と面一になるように。

完成。

できっちり収まった。

ここで一つ、このオフセットセットは2つをローターカバーのボルトを利用して4点で止める構造になっているが、全部を絞めるとスプロケの回転が重くなる。

試しにカバー側のボルトのみ絞めると、ケース部分の2本が1㎜程浮いている。

そこを絞めこむとカバーが微妙にしなってカバー側の軸受けに抵抗が生じるもとと思われる。

ここはケース側にスペーサーを入れて対応した。

 

ここでついでに今回変更したポイントを2つ。

一つ目はケースを止めるボルトをすべてキャップボルトに変更。

 理由は今回エンジンバラスにあたり購入したトルクレンチに対応するためと見た目。

購入したのは自転車用のレンチで、6㎜や8㎜程度のボルトのトルクレンジはカバーしていて、お値段もお手頃だったから。

BIKE HAND(バイクハンド) YC-617-2Sコンパクトトルクレンチ ブラック
クリエーター情報なし
BIKE HAND(バイクハンド)

実は生まれて初めてトルクレンチ使った。

GAGでレースやってた時もエンジン全バラとかしてたけど、あの時代はトルクレンチなんて高すぎて買えなかったし、周りでもだれも使ってなかった。

もう一個は郵政省が直販している二輪用のエコオイルチェンジャー。

通勤で使っている為、結構オイル交換する頻度が高いのでこれでラクチンになればいいなと。

いろいろとあったけれどもなんやかんやで無事エンジンも組みあがり、車体に組み付けて完成。

 

エンジン降ろすときは嫁に手伝ってもらったけど、乗せるのは一人でやらにゃいかんかったんですが、ジャッキの上に置いて片手でバランス支えつつ、片手でキコキコすればわりとすんなりついた。

今日は天気も良かったので慣らしがてら近場の山にプチツー。

60Km程走って特に排気&オイル漏れもトラブルも無く、無事帰宅。

途中桜が綺麗な場所があったので記念写真とったり。

明日から通勤の日々が始まる。


SPタケガワのTAF5速クロスミッションキット装着記 番外編~スプロケットのオフセットには気を付けよう~

2017年04月13日 | バイク

今回は番外編。

なぜに5速クロスを組む決断に至ったのか。

もちろん以前から組んでみてぇって気持ちはあった。

けれどもショップに頼むとキット+工賃でおそらく10万に近いコースになっちまうのでは?

かといって自分でやるにはめんどくさ過ぎる・・・・というジレンマで決断に至らず。

そこに今回トラブル発生。

仕事帰りに気持ちよく走っていた所、前の車が不意に車線変更。

ぶつかる距離でもスピードでもなかったけど、きつめのブレーキングは必要なぐらい。

で、そこから加速しようとアクセルを開けると”ヴアアアン”とギア抜けな挙動があり、あらっと思いつつギアを操作するも全然前に加速しない。

チェーンでも切れたか?と思い道端に止まって確認するも異常なし。

しかし相変わらずギアを入れた状態でも車体は一向に動く気配がない・・・・・

スプロケガードの隙間から除くと、シャフトは回っているのにスプロケが動いてない事が判明。

嫌な予感を抱えたままレッカーを呼び自宅へ。

で、翌朝おそるおそるスプロケを外すと想定内の内、最も最悪な結果であった。

シャフトとスプロケの咬む所がツルンツルンになってる・・・・・・

写真は交換後にタケガワの物と比較したもの、前後逆で比べてるけど、見事にツルンツルンなのがお分かりと思う。

バイク仲間に聞いても口を揃えて運十年乗ってる旧車ならいざ知らず、2年やそこらでこんな症状見た事ねぇと宣うばかり、自分も長い間乗ってるけど見た事ねぇです。

とは言え思い当たる節はありまくる。

インチアップしてでかいタイヤ履いてるのでノーマルに比べて重量はかなりアップしている、そりゃかかる負担もノーマルとは比べ物にならねぇでしょ。

とは言いつつ、ホイル変えて約1年でここまでなるか?

で、ホイールを買ったファルコンに聞いてみた所、”オフセットされたスプロケは力がかかる場所と軸と接触している部分がずれているので長期間使用するとシャフトかスプロケに影響が出ます”との事。

結構ワイドホイールの記事が見られているので、ここはリスク共有の意味で自分なりの解釈を図にしてみた。

図1)オフセットスプロケットの構成図

このオフセット幅でチェーンを外に逃がしている。

当然ホイール側も同じ距離オフセットしている。理由はホイールの幅が広がったのでノーマルだとチェーンラインがタイヤやホイールに接触するから。

図2)走行時のイメージ

オフセットしている分チェーンによって引っ張られる力がシャフトに垂直に働かず、シャフトに接触している部分を支点に傾いた力がかかる。

図は大げさに傾けているけど、スプロケとシャフトのクリアランス分傾き、加速と減速で前後に動くはず。

 

実はファルコンにはそれの対策品が既にある。

”オフセットスプロケットKIT” これ↓

・・・・確かにホイール買ったときにファルコンさんからオフセットスプロケットKITがお勧めですとは言われたけども。

その時は予算的に無理なんで見送ったのよね・・・

頭を切り替えて”カスタムは自己責任!!”が自分の信条なので情報ありがとうございますでキット発注しましたよ。

というわけで、嫌でもクランク割らなきゃ直らない事になり、”どうせ割るなら5速のクロス入れちまえ!自分でやりゃ工賃代とトントンでしょ”な考えで購入に至った次第。 

 

で、実はここでまた問題にぶち合ったった訳ですがそれは改めて!

続く



SPタケガワのTAF5速クロスミッションキット装着記 其の一

2017年04月02日 | バイク

 

 

ちょっとしたバイトで小金が入ったので念願の5速クロスミッションを装着することに。

馴染みのショップで頼むか迷ったがやっぱ自分でやらにゃ面白くないなと決断。

クランク割るのなんぞ実に30年ぶりのスズキGAG以来、できるのか?

と考えても仕方がないのでまずはさくっとエンジン下し。

125ccのエンジン、意外と軽かった、余裕で一人で持てる。

一応ジャッキも買ったので使ったけどなくてもいけるなこれは。

で、一戸建てでは無くマンション住まいなバイク乗りには厳しい整備環境なのでベランダに急きょ作業場を設置。

ブルーシートに板を引いて汚さないように段どる、これ大事。暖かくなってよかった。

まずはヘッドをさくっと分解。

続いてローター側、でカバー側のコイルの中心部にぐっちょりと乳化したオイルヨーグルトが・・・・

通勤片道12Km、油温は冬場で80℃超えぐらい、ヘッドの方にもヨーグルトが回ってたんだけど大丈夫なんかね、ほんとに。

でクランクを割るのでローターを引っこ抜く。

これにはローターホルダーとホイールプーラーを使用する。

このBLOGでグロム関係の閲覧が多いので自分が買ったもの貼っておく、サイズ合ってるのかどうか実際使うまでドキドキするので実績のあるものなら安心できるかと。

キタコ(KITACO) フライホイールプーラー グロム(GROM)/スーパーカブ50/スーパーカブ110/クロスカブ等 674-0500130
クリエーター情報なし
キタコ(KITACO)
ユニバーサルプーリーホルダー オートバイ用特殊工具 モンキー/ゴリラ/Dio/JOG等
クリエーター情報なし
メーカー情報なし

この時、プーラーのネジが最初の1回転ぐらいで固くなってピッチが違うのか!?とちと焦ったがどうやらグロムのローター側のネジキリにバリが残っていて固くなってた。

タイ産なのかしてそこかしこに工業製品としての精度の低さというかそこひと手間入れとけよ的な部分が多い気がする。

まぁ、自分も昔旋盤やらフライスやら使っていたので特に気になるだけかもしれない。

で、中身取っ払った状態。

ここでちょっと他のユーザーさんの情報で気になってた所を見てみると・・・・なるほどという箇所発見。

カムチェーンテンショナーのプッシュロッドの先端が粉々になっててまともに走らなくなるという症状があるらしい。

特にボアアップやハイコンプピストンなど弄っている人やガンガン回す人はなりやすい模様、自分も通勤メインとは言え、結構回すので気になってた。

写真の様にテンショナーロッドのあたる部分が凹んでる、これが進むと割れるんだろうと思われ。

これの対策品としてタケガワさんからロッドとの接触面を広げて予防していると思われ、今回はついでにこれも交換しようと発注中。

SP武川 スーパーカムチェーンテンショナー グロム MSX125 MSX125SF 01-14-0007
クリエーター情報なし
スペシャルパーツ武川

クラッチ側も撤去。

ここまではまぁ特に専門的な知識も必要なく、だけども難儀したポイントが一か所。

クラッチハウジングのセンターボルトを緩めるのにユニバーサルホルダーってのを使うんだけども、グロムのハウジングの穴が4.8mm。

対して一般的なホルダーの軸が5mm、聞くところによるとGROM用とか謳っているものでも5mmのものがあるらしく、当然そのままでは入らない。

自分は近所の南海部品で汎用品のものを購入したけど5mmの軸。

これはお勧めしないけど、自分は5mmのキリでハウジングの穴を広げて使用した。

肉厚と0.2mmの拡張ならいけると踏んでの強行策、結果はオーライだったけど完全自己責任で、決して真似したら割れたわ!弁償しろとか頭のおかしい事を言わないようにお願いしておく。

繰り返すけど真似してこわしても知りません、責任もとりません、これぐらい言っておけばOK?

ちなみにロックナットレンチもグロムの場合クランクのシャフト部分が突き出ているので長いタイプが必要とか言われているけど、普通に売っているこれでもいけた。

これ一つで遠心フィルターとクラッチハウジングの両方対応できる。(自分はキタコの遠心レスに交換済みなので今回はクラッチ側で使用したのみ)

(STRAIGHT/ストレート) ロックナットレンチ 20×24(mm) 19-523

クリエーター情報なし(TOOL COMPANY STRAIGHT) ツールカンパニーストレート

ただし、ソケットの差し込みが半分くらいしかかからないので不安になる人は長いタイプをお勧めする。

そしていよいよクランクを割ってギアとご対面。

左がノーマル、右がタケガワ5速

組むとこんな感じ。

キットはほとんど組まれた状態で梱包されているけど、一部ノーマルから流用する仕組み。

Dワッシャーとカラー、シフトフォークを一つが純正品からの流用物。

今回は先に書いてるスーパーカムチェーンテンショナーが届いていないのでケース閉じて動作確認してクラッチ部分を組んで蓋して終了。

続きは物が届いてから。

ちゃんと動くのかはまだ解らない、ドキドキ。

 

続く