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映画音楽史(332) 『歴史は夜作られる』 1937年公開

2015-01-09 12:51:01 | 映画音楽



『歴史は夜作られる』  History Is Made at Night (米) 1937年制作
監督 フランク・ボザーギ
音楽 アルフレッド・ニューマン
主演 ポール・デュモン … シャルル・ボワイエ
    アイリーン・ヴェイル … ジーン・アーサー
    チェザーレ … レオ・キャリロ
    ブルース・ヴェイル … コリン・クライヴ
主題歌 『ラ・クンパルシータ』 ( La Cumparsita )
      『アディオス・ムチャーチョス』 ( Adios Muchachos )
『エル・チョクロ』 ( El Choclo )  いずれも演奏・サウンド・トラック 

タイタニック号の遭難事故をヒントに、ソフト・フォーカス技法でメリハリをきかせて描いたロマンの香り高い恋愛作品。
アメリカの海運王ブルースは妻のアイリーンと離婚が成立したが、法律によってアイリーンが半年の間に他の男性と交際すると離婚が
不成立となる。嫉妬深く妻を愛するブルースは何としてでも離婚を回避しようと策略を図る。しかし、ブルースが仕掛けた卑劣な策略が
きっかけとなってアイリーンはパリ一番の名給仕ポールと出会い、二人は恋に堕ちる。ブルースはさらに策略を練り、ホールを自分の
指示で起きた強盗殺人事件の犯人に仕立て上げようとしもののまたもや失敗してしまう。ポールとアイリーンはブルースの豪華客船
「プリンセス・アイリーン号」の処女航海でパリに向かったが、それを知ったブルースは怒り狂って濃霧の中の船を全速力で発進する
ように命令を出し、船は巨大な氷山に激突してしまった。このためブルースは自殺し、愛し合う二人は救命ボートで無事救出された。

主題歌の『ラ・クンパルシータ』、『アディオス・ムチャーチョス』、『エル・チョクロ』はいずれもアルゼンチン・タンゴの名曲で、
『ラ・クンパルシータ』はヘラルド・エルナン・マトス・ロドリゲスの作曲、『アディオス・ムチャーチョス』はフリオ・サンデルスの作曲、
『エル・チョクロ』はアンヘル・ビジョルドの作曲によるものですが演奏スタイルはコンチネンタル・タンゴです。
映画では、すでに客のいなくなったレストランで夜が白むまで踊り続けるシーンで演奏されていましたが、ジーン・アーサーが
履いていたハイヒールを蹴り捨てるシーンはあまりにも有名です。

YOUTUBEにその場面だけのショートカットがなく、時間的に長い映像ですが、曲が流れているのは次の時間帯です。
『ラ・クンパルシータ』 15:36~17:55
『アディオス・ムチャーチョス』 20:02~22:00
『エル・チョクロ』 22:36~23:45

↓はサウンド・トラックによる『ラ・クンパルシータ』他 YOUTUBEより