”Midnight In Moscow” Kenny Ball and His Jazzmen
この曲はロシア民謡とされていますが、ソ連時代の1955年にヴァシリー・パヴロヴィッチ・ソロヴィヨフ=セドイが作曲、
これにミハイル・リヴォヴィッチ・マトゥソフスキーが抒情的な歌詞をつけたものです。
当時のソ連がオリンピックに対抗して開催したスポーツ祭典「スパルタキアード」第六回大会(1957年)の記録映画の
ワンシーンに使用されました。
やがてアメリカピアニストのヴァン・クライバーンによて西洋諸国にも紹介され、1962年にはイギリスのトランぺット
奏者であるケニー・ボールがジャズにアレンジ、全米第2位の大ヒットとなりました。
日本の【今週のベスト・テン】でも、1962年5月に登場し14週連続でランクイン、最高6位の大ヒットでした。
このケニー・ボールは1930年イギリスのエセックス州イルフォード生まれで、ジャズ・トランペット奏者でもあり、また
作曲・編曲家として活動し、1958年には英国風のデキシーランド・ジャズバンド ”Kenny Ball and His Jazzmen”を
結成しています。
ケニー・ボールはこの後、『ウイーンの夜は更けて』『カサブランカの夜は更けて』といった夜は更けてシリーズを
発表しますが大ヒットには繋がっておりません。
↓はケニー・ボールと彼のジャズメンの『モスコーの夜はふけて』 YOUTUBEより
楽曲のタイトルは『モスコーの夜は更けて』『モスクワの夜はふけて』『モスクワ郊外の夕べ』と様々のようです。