この日は高松一の観光名所栗林公園はパスして最初に玉藻公園の高松城に行きました。
ここは天守閣は残っていませんが重文の艮櫓(うしとらやぐら)が移築されて残っています。
城の特徴はお堀が海水で鯛やフグが泳いでいます。鯛に餌をやり願をかけると鯛願成就するとパンフに書かれており餌をやったのですが全然よってきませんでした。後でガイドに聞くとまだ活動が活発ではないそうです。
天守は再建する予定で予算も通っているのですが、受注先のゼネコンが不祥事を起こし、2回も延期になっているとのこと。そんなこともあるのですね。お堀のすぐ隣を伊予電が通っていました。
高松城のあとは景勝地の五色台と途中にあった88霊場82番の根香寺(ねごろじ)に寄ってみました。
根香寺は山の中にある由緒ありそうな古寺でした。ここには33年毎に開帳される千手観音の秘仏があり、次回の開扉は2036年です。木造は平安時代に智証大師円珍が刻んだ桜の一木造だそうです。
次に休暇村五色台の展望台に行きました。プール越しに淡く瀬戸大橋が見えます。朝はもっとよく見えるそうです。
眺めがよく四国の工業地帯や山々が見渡せて絶景でした。
次に向かったのは観音寺の豊稔池ダムです。大正時代に作られた日本には他には宮城県の大倉ダムの2例しかないマルチプルアーチ式で建築様式的に貴重で重文に指定されています。
行った日は曇で生憎の天気でしたがレンガ作りで重厚感があり古城のような佇まいです。
なおマルチプルアーチ式というのは、通常のダームは弧を描くアーチが一つだが、アーチが複数重なり、間に扶壁(ふへき)と呼ばれる支柱を立てる形式。強固でない地盤に適した形式で建設当時は最先端でした。
最後に宿のパンフで偶然見つけた川之江城に寄ってみました。車一台がやっと通れる急坂の細い道を登っていくので対向車が来ないかひやひやしました。到着が16時過ぎたので中には入れれませんでしたが、こじんまりした美しい城でした。高台にあるため眺望も良く寄ってよかったです。