この時期になると市内の川里中央公園隣接の安行寒桜に入内雀が蜜を吸いにやってきます。
それの撮影にカメラマンも意外とたくさん来るのですが私も行ってみました。
桜はまだ満開ではなかったです。雀は数羽いましたが花びらを上手く咥えることができるのはメス1羽のみのようでした。また撮り始めて少しすると曇ってしまったので絵にならず直ぐに引き上げたので花びらを咥えたシーンはほとんど撮れませんでした。
ところで入内雀には以下のような伝承があります。
名のある歌人の藤原実方は藤原行成(三跡の一人)の冠を投げ捨てたため陸奥国に左遷され失意のうちに没しました。その後都では内裏に雀が入り込み飯を平らげるという噂が流れました。内裏に侵入する雀で入内雀です。
この雀は農作物を食い荒らしたので人々は実方の怨霊の仕業と信じこれを恐れたということです。
また京都勧学院の上人の元に雀が現れ、京恋しやとやってきた実方だと告げたので、上人は霊を鎮めるため塚を築きました。この塚は更雀寺(俗称・雀寺)に現存するそうです。以上、入内雀という変わった名前の由来でした。