ピンク色のじゅうたん 踏みしめた遠い時
親子で笑いあった 春のやわらかな午後
桜の木の下に 広げたシートの上
手作りのお弁当 少し冷めても美味なり
見上げれば見事な ピンク色の天井
疲れや悩みごとも そよ風に溶けていく
ヒラヒラと舞い落ちる 花びらに包まれた
あの日の君の笑顔 今もなお胸の奥
仕事に行き詰まり 涙こらえた日々も
君の無邪気な笑顔 見るだけで救われた
木の枝が揺れるように 心も揺れていたが
君と時を重ねた それだけで強くなれた
見上げれば見事な ピンク色の天井
夢のような時間を 刻んでいくメモリー
ほのぼのとした家族 そっと包む優しい風
あの日の君の笑顔 今もなお胸の奥
桜の木の下で うつうつと眠る午後
新しい夢の景色 君とまた歩きたい
※慕嬢詩(ボジョウシ)=亡くした娘を慕う気持を綴った詩・文。私の創作語。