昨年の12月に「高齢者講習通知書」という封書が自宅に届いた。「若いつもりやったけど俺もいよいよ年寄りの仲間入りか」と74歳のお爺が複雑な思いになった。
封書には黒枠白抜き文字で『大変重要なお知らせです。必ず内容を確認して下さい』。赤文字で『高齢者講習を受講しない場合は、運転免許は失効し、無免許運転になります」と書かれていた。
さらに『高齢者講習を受講しなければ、運転免許証の更新ができません』『高齢運転者の増加に伴い大混雑しています。教習所等に電話等により、早めに講習の予約をして下さい』etc…
免許の更新日は今年の5月18日、封書を受け取ってからかなり先なので先延ばしにしていたが、私の誕生日の時に「高齢者講習」の事を思い出し急いで申し込み、そして昨日の受講に至った。
封書に「高齢運転者の増加に伴い大混雑しています…」とも書いてあったので30分早めに教習所に着いたが私が1番、遅れてくる人もいて10分遅れで受付開始。「なんのこっちゃ」
教室で運転免許免許証の確認や料金の徴収があったが、通知書には受講料5100円だったのに6500円徴収。後で知ったが5月13日に改正され罰則が厳しくなったのと受講料がアップしたとか。「あちゃ~」
講習は2時間。内容は講義と適性検査と実技の3項目。ビデを視聴と講義で教官は堅苦しくなく、ユーモアを交えたソフトな語り口でわかりやすく退屈させない内容だった。
適性検査は目の検査で「動体視力検査」と「視野測定検査」の2つが行われた。両方とも「70歳以上の平均値」を下回っていたので次回はヤバいと思った。
実技はオートマ車で教官が助手席でコース案内をし、それに従って走行するテスト。横に教官がいると少し緊張したが、運転歴は56年なので問題なく終えた。
最後に、免許証の更新は今まで直接警察署か試験場に行けばよかったが、今は電話かPCかスマホで受付け。電話は混雑してなかなか繋がらないとか。PCやスマホで出来ない人は身内か知人にしてもらう様に言われた。
更新手続きを今までより難しくして、年寄りに出来るだけ免許返納に導いている様にしか思えない。年寄りの人身事故が増えている昨今、まあ仕方がないか。
講習を終えて感じたのは、後期高齢者になると、小さな違反が1度でもあれば厳しい「認知機能検査」を受け直さなければならないので、これからはより一層安全運転に徹しようと肝に銘じた。