給食センターで働いているY子さんの指がアカギレで赤く炎症している。
私 「その指、痛そうやね」
客T「そうなの。冬の寒い日に沢山の野菜を冷たい水で洗うからアカギレができるの」
私 「昔はしもやけとかアカギレの人をよう見たけど最近は見かけへんなあ」
客Y「私は仕事柄アカギレがなりやすいけど、普通の仕事の人はなりにくいもんね」
私 「最近は給湯器や電化製品の発達で、しもやけとかアカギレが少なくなったんや」
客Y「洗濯は今は電気洗濯機だけど、昔はタライに水をはって手洗いやったもんね」
私 「何でタライと言うか知ってるか?」
客Y「さあ、知らないわ」
私 「“手洗い”が詰まって“たらい”になったとか」
客Y「なるほど。一つ勉強になったわ」
私 「昔はアカギレやしもやけが多いから何処の家もオロナインがあったなあ」
客Y「そうね。私は仕事柄、今でも家にオロナインがあるわよ」
私 「アカギレになれへんから、オロナイン、俺無いん」
客Y「ダジャレ?」
私 「昔のオロナインの宣伝でダジャレの効いた面白いキャッチコピーがあるで」
客Y「どんなの?」
私 「チョットシタケガニオロナイン=ちょっとしたケガにオロナイン」
客Y「チョットシタケガニオロナイン?」
私 「毛ガニがオロナインを頭上に掲げてる写真に、ちょっと下毛ガニ、オロナインを掛けてるねん」
客Y「なるほど。マスターのダジャレより高尚よね」
私 「ダジャレは、ああしょう、こうしょうと思て出てけーへん。話の流れの中でパッとひらめいて出てくるねん」
客Y「そのこうしょうじゃなく、知性や品性が高いという意味の高尚で低俗の反対よ」
私 「ほんだら俺のダジャレは低俗かいな。まあ俺はダジャレを低俗と言われても継続させるけどな」
客Y「低俗と継続?イマイチね」
私 「俺は下手な鉄砲数うちゃ当たる、タイプやからその内に高尚なダジャレが飛び出すよ」
客Y「はいはい、期待しないで待ってます」
謎かけ:高尚とかけて、絶好のチャンスと解く。どちらも(高貴・好機)である