「こんな世の中になるとは思えへんかったわ～」
スーパーで買い物をしていると後方でそんな言葉が聞こえた。振り向くと老婦人2人がコロナ禍を嘆いている様子だった。
毎日ニュースで「感染者数○○人、死亡数○○人」と淡々と述べているが、亡くなった一人一人の本人や家族にとってどれだけ大きな問題か。
5月の初旬に兄家族4人がコロナに罹患して娘と孫は自宅療養で兄夫婦はホテル療養だったが、基礎疾患を持っていた義姉は悪化して7日後に死去。
思いもよらぬ訃報で悲嘆に暮れる兄も喘息持ちなので、療養解除までは心中穏やかではなかっただろう。
コロナで亡くなると家族との『最後の対面』が無いまま火葬されて骨だけ遺族のもとに返されるとか。
兄や娘3人の家族は、見舞う事も看取る事も収骨も出来ず、義姉の死を現実として受け止めらずにいて毎日泣いていると思う。
義姉と言っても私と同じ年で、優しくて面倒見の良い女性だった。
だから毎年小学校の夏休みには娘の瞳を兄宅に預けていた。一人っ子だった瞳は同年代の3姉妹に会えるので楽しみにしていたのを思い出す。
瞳はお世話になっていただけに天国で悲しんでいることだろう。
私の妻は年が近かく仲が良かったので義姉への思いが深く、コロナのニュースを見るたびに目を潤ませながら嘆いている。
「コロナが無かったら今頃は元気に孫と一緒に…」「可哀そうや」「むちゃくちゃや」「こんな世の中になるとは思えへんかったわ～」
多くの人は同じ思いでいる事だろう。
朝から晩までチャンネルをあちこち替えながら、日本選手の「応援に力が入り」、やるべき「用事に身が入らない」毎日。
中でも柔道の試合の熾烈な戦いに一喜一憂。外国勢同士の試合は気が楽で胃が痛くならないが、日本勢の試合はハラハラドキドキで胃が痛くなる。
そんな中、他の競技も含め日本勢の予想以上の活躍による連日の金メダルラッシュに感動しきり。
特に妻は涙もろく、毎回、国旗掲揚を見ただけで目を潤ませている。
そして、メダリストの苦難を乗り越えて五輪に辿り着くまでのストーリーにも心を打たれてまた涙。
苦労して勝ち取った金メダリストの喜びの涙、期待されながらも敗退した選手の悔し涙。彼らのインタビューを見てはもらい泣き。
今回の日本勢最年少金メダリスト誕生など、孫の様な若いアスリート達の活躍しにうれし涙。
以前はそうでもなかったが、年齢を重ねてから涙腺が緩くなった妻に、ハンカチでは物足りないので、バスタオルを用意しようかな。
謎かけ：五輪観戦とかけて、親が出来の悪い子との縁を切ると解く。どちらも(感動・勘当)します
いつも散歩する遊歩道沿いには、木々がたくさん生い茂っている。
妻 「セミが沢山鳴いてるね」
私 「ホンマやなあ。ギョーザ、ギョーザ言うてうるさいなあ」
妻 「なんやのんそれ？」
私 「ギョーザ言うたら？」
妻 「王将！」
私 「違う、もっと古い店や」
妻 「珉珉？」
私 「そうや。セミがミンミン言うてる」
妻 「回りくどいなあ」
私 「セミの寝床の大きさは？」
妻 「そんなん知らんがな」
私 「だいたい、つがいで寝るねん」
妻 「あ、セミダブルて言いたんやろ」
私 「よう分かったなあ」
妻 「アンタの考える事ぐらい分かるわ」
私 「あそこの木をよう見てみ、セミがいてるやろ」
妻 「どこ？」
私 「ほら、あそこや。木にとまってるやん」
妻 「あ、ホンマや。しやけどあんだけ沢山鳴いてるのにかたまっていてないね。なんで？」
私 「隣のセミの声がやかましいからや」
妻 「なんじゃ、それ。因みにセミの寿命は短いんやろ」
私 「成虫になってから1週間程といわれているけど、最近の研究で数週間から1カ月程生きるともいわれてるねん」
妻 「あんなにぎょうさん鳴いてるセミは死んだら何処にいってしまうんやろね」
私 「だいたい地面に落ちて仰向けになってるわ」
妻 「ここでは見かけないね」
私 「セミは木に掴まる力を失うと地面に落ちるねん。遊歩道はレンガで木が生えてないからセミの死骸はミンミン」
妻 「ミンミンと見ん見んを掛けたのかいな。真剣に話を聞いてるのに…」
私 「セミの死骸はアリや肉食性の昆虫と鳥や猫などの小動物に食べられたり、腐敗して土に還ったりするねん」
妻 「へえ、そうやったん。真面目な話も出来るやん」
私 「まあな。それはそうと、最近、よう寝れるか？」
妻 「蒸し暑うて、ぐっすり寝られへんわ」
私 「俺もあんまり寝られへん。セミがうるさくて、せいみん不足や」
妻 「それを言うなら睡眠不足でしょ！このくそ暑い時にしょうもないダジャレばっかり言うて！」
私 「セミマセン」
※つがい＝動物のオスとメスの組み合わせのこと。夫婦。
謎かけ：セミとかけて、大はしゃぎする子供と解く。どちらも(秋・飽き)がきたら静かになります
昨夜は5時間も『東京オリンピック開会式』を見た。後半は良かったが序盤のパフォーマンスには期待がはずれた。
特にタップダンスは、あんなに大きくて広い舞台では音が十分に伝わらない。同じするなら板の下にスピーカーを設置してボリュームを上げれば十分に伝わるのに。
また訳の分からないダンスはバラバラで一体感が無く、いつもの五輪の開会式のパフォーマンスの様な壮観さが感じられず、私の様な年寄りには「何これ？」と言う印象。
それよりも私的には、日本の各種の盆踊りを取り入れた方が良かった。盆踊りは日本人の心である『調和と一体感』の縮図。世界から見ればエキゾチックなダンス。
また、盆踊りの練習を積んできた演者達やそれを楽しみにしていた見物客が昨年のコロナでの中止で落胆していたが、五輪で演じればみんな喜ぶし、放送で外国の人も日本の文化に触れる事が出来る。
世界に日本の文化を発信する事によって、コロナ後の『観光ニッポン』を盛り返す事が出来るので、無観客での赤字を取り戻せるし、五輪反対者も少なくなるので一石三鳥にも四鳥にもなる。
開催ギリギリまで式典制作チームのゴタゴタがありケチが付いた東京オリンピックだが、選手達の踏ん張りでマイナスイメージを払拭して私達に感動と希望を与えて欲しいと思う。
去年の9月半ばから散歩をして10カ月になる。最近は散歩コースの旧堺港の遊歩道の階段の中程で、上半身裸になって身体を焼いている半パン姿の男性をチラホラ見かける。
私 「あっ、あそこに半裸の死体が！警察に電話をせんな！」
妻 「なんでやのん！日光浴をしてるだけやん」
私 「ようあるやん。散歩をしてたら死体を発見！っちゅうのんが」
妻 「刑事ドラマの見過ぎや！」
私 「旧堺港殺人事件、ドラマになりそうやなア」
妻 「なれへんなれへん」
私 「あっちの兄ちゃんはＴシャツを脱ぎだしたという事は、今、来たとこやなあ」
妻 「ほんまやね」
私 「お、靴下まで脱ぎだしたで。足の爪も焼こと思てるんかなあ？」
妻 「なんでやねん。爪は日焼けせーへんわ」
私 「俺はあえて日焼けはせーへんけど、顔とか手がだいぶ焼けたな」
妻 「そうやね。長袖から半袖に衣替えした時、手の甲と腕の色が全然違ってたからびっくりしたわ」
私 「俺も見事な煮豚色になったので驚いたわ」
妻 「煮豚色？」
私 「二・豚・色＝ツー・トン・カラー」
妻 「ツートンカラーの事かいな。確かに手首を境に色がハッキリ別れてたね」
私 「40年以上も夜行性の生活をしてるから、日焼けとは縁がなかったからな」
妻 「梅雨が明けたら日差しがもっとキツクなるから、より一層日焼けするやろね」
私 「帽子を脱いで歩いたら顔が真っ黒になって、マスクの部分だけ白なるなあ」
妻 「ほんまやね」
私 「ほんだら、マスクをしてる様に見えるから、せんでもいけるなあ」
妻 「なんでやねん。コロナがうつるで」
私 「あかんか～」
謎かけ：日焼けとかけて、物を斜めにすると解く。どちらも(肩剥け・傾け)ます
毎週日曜日の夜は外食の日だが、今夜はコロナ禍で神経質な妻の為にソーシャルディスタンスが出来る近所の和食レストラン『梅の花』に個室を予約して食事をした。主に豆腐と湯葉のヘルシー料理で上品な味が妻はお気に入り。
この店は6年前にオープンした新しい店だが、自宅近辺には創業50年以上の老舗料理店が沢山ある。
老舗蕎麦屋『ちく満』元禄8年(1695年)八代将軍吉宗の頃に創業。
うどんすき『美々卯』安永5年頃(1776年頃)に創業。
日本料理『備徳』嘉永4年(1851年)に創業。
寿司処『弥助』昭和13年(1938年)に創業。
日本料理『かき豊・中店』昭和13年(1938年)に創業。
日本料理『もち月一味庵』昭和20年(1945年)に創業。
洋食『浪花亭』昭和20年(1945年)に創業。
持ち帰り専門寿司『深清鮓』昭和23年(1948年)に創業。
ステーキ『南海グリル』昭和27年(1952年)に創業。
銀シャリ屋『ゲコ亭』昭和38年(1963年)に創業。
生焼肉とホルモン『OTOKICHI』昭和40年(1965年)創業。
おでん『母や』昭和40年(1965年)に創業。
民芸肉料理『はや』昭和43年(1968年)創業。
プノンペンそば『プノンペン』昭和43年(1968年)中華料理『紅蘭』で創業。1985年にプノンペンそば専門店として改名。
洋食専門『とん助』昭和46年(1971年)創業
謎かけ：老舗料理店とかけて、データーの活用法と解く。どちらも(懐石・解析)があります
高温多湿の蒸し暑い真夜中
ねばりつく空気 肌にまとわりつく
月明かりゆがむ窓の外
寝返り打ってはうつらうつら
どれぐらいの時が流れたか
天の川を眺めていると
ふと、横に目を輝かせる君がいた
ロマンチックな気分にひたる矢先
アラーム音に目を覚ます
幻影(ﾕﾒ)はたまゆら
面影を辿って しばし余韻にしたる
梅雨の合間の小夏の昼下がり
扇風機の風に優しくなでられて
陽射しがこぼれる窓際の
椅子にもたれてうつらうつら
どれぐらいの時が流れたか
見覚えのある景色の中に
肩を落とした君の後ろ姿
声をかけようと思った矢先
ハット気付いて目を覚ます
幻影(ﾕﾒ)はたまゆら
面影を辿って しばし余韻にしたる
※たまゆら＝勾玉同士が触れ合ってたてる微かな音の事。転じて、「ほんのしばらくの間」「一瞬・瞬間」「かすか」
散歩をしていたら、珍しく当店顧客のUさんと偶然に出遭った。コロナの影響で会社が暇になり67歳のTさんは解雇になったとか。
私 「そうか、Uさんはコロナで職を失のうたんやなア」
客U「年金が少ないから生活費の足しに働いてたのに、コロナが憎いわ」
私 「コロナは中国が世界を制覇する為の化学兵器やと言う噂もあるで」
客U「化学兵器を世界にバラまいて混乱におとしいれて。習近平、悪い奴なあ」
私 「そうそう、習近平は悪いやっちゃ。ツケを貰われへんしなあ」
客U「なんでツケを貰われへんのんと習近平、関係があるのん？」
私 「集金ペイ、習近平」
客U「ダジャレかい！化学兵器で思い出したけど、サリンも化学兵器やろ」
私 「サリンと言えばオウム真理教の麻原彰晃。俺は被害者の為にあさはら焼香してる」
客U「それ、朝から焼香やろ！因みに麻原は俺と同じの熊本出身や」
私 「熊本、悪い人多いなあ」
客U「そうやねん。天下一家の会事件の内村健一もそうや」
私 「それにUさんも」
客U「なんでやねん！俺は違うわ」
私 「内村健一と言えばねずみ講で112万人の会員を集め1900億円の被害を出したとか」
客U「女では120人以上から27億円の被害者を出した山辺節子もいてるで」
私 「ああ、62歳やのに38歳と偽ってぎょうさんの男をダマした希代の詐欺師」
客U「同じ熊本県人だけに憤(ｲｷﾄﾞｵ)りを感じずにはいられへんわ」
私 「天下一家の内村健一、オウムの麻原、巨額詐欺の山辺、重大犯罪ばかっりやなあ」
客U「こいつらの共通点は人を騙して私欲を満たす様な犯罪で、郷土の恥やわ」
私 「世界的に有名な犯罪者には、日本赤軍の岡本公三もいてるなあ」
客U「そうそう、日本赤軍が引き起こしたテルアビブ空港乱射事件の実行犯や」
私 「熊本県人は怖いなあ。俺、Uさんに逆らわんとこ」
客U「俺は普通の人間や！確かにあいつらは悪い人間けど良い人間も沢山いてるで」
私 「例えば？」
客U「責任感や正義感が強いので、熊本出身の優秀な警察官や自衛官が多いねん」
私 「熊本出身の優秀な警察官に熊本出身のUさんが捕まったりして…」
客U「俺は警察に捕まるような事はせーへん！」
私 「これはケイサツな事を言うて申し訳ない」
客U「ケイサツと違って軽率やろ」
私 「なんやかんや言うても、世界で一番のワルは習近平率いる中国やで」
客U「確かに。化学兵器は別にしても、コロナで世界にどれだけ迷惑をかけたか」
私 「謝るどころか開き直って民主主義の国を敵に回してる。これからどない出るかチュウゴクせんなアカンで」
客U「それ、チュウモクやろ」
謎かけ：中国とかけて、新妻が夫の帰宅にまずする事と解く。どちらも毎日(中華料理・チューか料理)です
妻がワクチン接種の副反応を怖がっていたので、接種券が届いて1カ月ほど躊躇していたが、周囲の人たちが「打ったか？」と何度も聞くので5月の下旬にかかりつけの医院に電話をしだ。
予約殺到中なのか電話が話し中でなかなかつながらなかったが、ようやく30分後に「第1回目7月10日」の予約が取れた。
その後、知人から電話があったので「接種日は7月10日」と言うと「えらい先やなあ。俺は今日申し込んで5月31日やで」と。他に「私は6月10日やで」と言う人も。
「アンタ、遅すぎやん」と妻は言うが、「遅なったのは自分(妻)のせいや」とは口に出さなかったが内心思った。
店は緊急事態宣言解除翌日の6月12日から営業予定で、接種日の約1カ月間はコロナ感染が心配だったが、7月11日までまん延防止処置になりほっと溜息。
そんな折、知人から「安心できる国産のワクチンを打つ」と聞いた妻はそれまで待つという。
「国産ワクチンは年末か年始。それまでの心労の方が精神的に悪いで。俺らはファイザーやからワクチンの中で一番信頼性があるで」と説得。
それなのに、ファイザーが足らなくなったニュースが流れ、妻は「ファイザー意外やったら嫌やわ」「ワクチンが足らんから延期になれへんか」と危惧。
あれやこれや妻の心配と向き合いながらようやく今日の午後、かかりつけの医院で1回目のワクチンを打った。
1回目の接種で効果は70％なので2回目の接種までの3週間はまだまだ予断を許さずコロナ感染を心配していたが、まん防が8月22日迄延期になった。
コロナの心配はなくなったが、今年は7か月も営業をしていないのでお客さんが戻るかが心配だ。
謎かけ：ワクチンとかけて、万引きと解く。どちらも(接種・摂取)します
最近、加齢のせいでお尻の穴の括約筋が緩んで時々オナラが出る。今日はクシャミと同時にオナラが出た。
妻 「今、屁した？」
私 「へぇ」
妻 「歯を磨いた？と聞いたら『はぁ』と言うし、ちっとも面白ないわ」
私 「へ～」
妻 「もう、へ～はエエって！」
私 「しやけど♪したくなったら、すぐヘデス～と言うCMソングがあるがな」
妻 「山本美月が宣伝してるのんやろ？それ、痛くなったら、すぐセデスや！」
私 「芋を食べたら屁が出たよ。屁～デルの法則！」
妻 「それはメンデルの法則でしょ!しょうもないダジャレはエエ加減にして！」
私 「あぁあ、嫁に嫌われた。はあ～」
妻 「何、ため息をついてるのん？」
私 「こんなとこにため池なんかあれへんで」
妻 「ため池と違う、息をもらすため息やんか」
私 「出るはため息、もれるはオナラ…」
妻 「もう、オナラから離れて！」
私 「出るはため息、たまるは借金、たまに恋すりゃ片思い」
妻 「もう恋する歳と違うやん。とうの昔に終わってるで」
私 「恋も出けへん様になったら、生き甲斐が無くなるわ。はあ～」
妻 「またため息をついて…」
私 「余のため息で世のタメ生きよう！」
妻 「変なダジャレばっかり言うて、世の為になれへんわ」
謎かけ：ため息とかけて、足が短いと解く。どちらも(嘆息・短足)です
※嘆息(ﾀﾝｿｸ)＝悲しんだりがっかりしたりして、ため息をつくこと。
