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今日は店の夏休みなので妻と午後4時から西名阪を飛ばして奈良県で開催中の平城遷都1300年祭に行った。
会場周辺は駐車場がないので主催者指定の大和郡山市の九条公園に駐車し、そこからシャトルバスで会場へ行った。
バスに乗ったのは何十年ぶりだろうか。曲がり道が多い狭い道路をこともなげに大きな車体を走らせる運転手のハンドルさばきに妻が関心。
妻 「このバスの運転手上手やなあ。私らこんな難しいところ、よう運転せんわ」
私 「よう運転せんわて、自分、免許無いし、自転車もよう乗らんやん」
バスが踏切で停車、電車の通過を待つ。
妻 「あの電車、どこの電車?」
私 「奈良県やから近鉄か国鉄や」
妻 「あんた、今はJRやろ。国鉄て昔の人間しか言えへんで」
私 「すまんなあ、江戸時代生まれで」
妻 「江戸時代に電車は無い!」
30分位で平城宮跡の会場に到着。6時前だったので資料館などは終了していたが、私の目的は“光と灯りのフェア”。
第一次大極殿や朱雀門などのライトアップと一万本のロウソクが、幻想的な光のコラボレーションが古都の夜を彩った。
妻 「きれいやなあ、風も心地よいし、嫌なこと忘れるわ」
私 「俺のことは忘れんといてや、あと10年ぐらいは生きるつもりやから」
妻 「アンタは10年で済めへんやろ。50年も60年も生きるで」
私 「50年も言うたら110歳以上やで、そんなけ生きられへんわ」
妻 「いや、戸籍上や」
私 「俺が死んでも死亡届け出せへん気ぃかいな。俺を弔えへんのか?」
妻 「冗談やんか。今、はやりやから言うてみたかっただけやんか」
私 「まあ、今日は怒れへんで。せっかく平城遷都に来たのに、へいじょう(平常)にせんと…」
帰りに色とりどりのLEDの小型電球で装飾した天平衣装に身にまとった艶やかな“光の天平行列”を見てからバスの停留所へ行く。
妻 「今日はよう歩いたわ。アンタのお陰で…」
私 「健康になったやろ。普段あんまり運動せーへんからなあ」
妻 「疲れたわ!と言いたかったけど、そない言われると返す言葉が無いわ」
帰りは奈良県橿原市で居酒屋を経営をしている、知り合いの店に行った。
妻 「今日は(遠いので)代行を呼ばれへんから、ノン・アルコールにしときや」
私 「マスター、キリン・フリーおくれ。今日は思い切り酔うわ」
キリン・フリーがノン・アルコールと知っていたお客さんが一斉に笑った。
店主「マスター、奈良まで来てギャグを言うて大変やね」
私 「今日は何かせんと(遷都)アカン思て…」
一句:光る夜 平城遷都祭で 癒されて
謎かけ:平城遷都祭とかけて、山道でひき逃げの被害者に遭遇したと解く。どちらも(歴史・轢死)を発見

