晦日イブ

　あ～、ようやく終った。4時半にお客さんが途切れた。片付けをして帰宅したら5時過ぎになった。
　それからブログを書こうとパソコンの画面とにらめっこをするが、なかなか文章が浮かんでこない。
　1年間の疲れがどっと出てきたのか、何度も転寝をしてキーボードを打つ手がずっと止まったままだったが、小一時間が過ぎて徐々に脳ミソが覚醒してきた。
　12月30日は晦日イブという事で、お客さんに1日早い晦日ソバを振る舞うのが当店の恒例になっている。
晦日ソバといっても本格的なソバではなく日清のどん兵衛だが、みんなでワイワイと言いながら食べると結構美味しくいただける。
それを目的にお客さんが集まるので、普段すれ違いの人も今日は久しぶりに顔を合わせて会話が弾み楽しい晦日イブになった。

　一句：晦日イブ　みんなで仲良く　ソバを食う
　謎かけ：晦日イブとかけて、新婚さんと解く。どちらも、いつも(蕎麦・そば)がいいですね

大晦日

　以前は12月31日にお正月の食材や掃除道具などの買い物をしてから、妻は家の大掃除、私は店の大掃除をしていた。
　そして、8時位に夕食がてらにひと休みをしてから、また掃除を深夜の1時位迄するので、いつも新年は店で掃除をしながら迎えるので紅白を見る事がなかった。
　妻は「早めに掃除をして一緒に紅白を見よ」と言うので、3年ほど前から29日からボチボチと大掃除をしている。
　しかし、最近の紅白はあまり面白くないので録画をして好きな歌手の所だけピンポイントで見て、テレビではボクシングの試合を見ているが、今年は格闘技も増えてMBS、関西テレビ、テレビ大阪など3局が放送するので大晦日はめまぐるしいが楽しみにしている。

　一句：大晦日　テレビとソバで　年を越す
　謎かけ：大晦日とかけて、三角形の合同と解く。どちらも(掃除・相似)が欠かせません。

手話

　かなり以前、正月以外年中無休で働いてた時、毎年年末になると、「もうすぐ休みや」と思う様になり、気が緩んでどっと疲れが出て声が出なくなっていた。

　客O「今年もいよいよ終わりやね」
　私 「昔、毎年年末になると声が出ん様になってたわ」
　客O「声が出ん様になったら、この仕事出けへんやん」
　私 「手話で会話してた」
　客O「ホンマかいな。しやけど手話されても、客は誰も分からんがな」
　私 「嘘を言うて、どうもシュワセン！」
　客O「そうやろ。マスターが手話を知ってる訳があれへん」
　私 「手話は知らんけど、シュワはあるで、ここに」(目尻を指差す)
　客O「それはシワやん」
　私 「そういえば、今はシュワスやなあ」
　客O「それを言うならシワス(師走)や！」

　一句：手話会得　シュワンを振るう　ボランティア
　謎かけ：手話とかけて、マジシャンと解く。どちらも、手の動きが気になります

種明かしシリーズ60 長さが変わるお箸

　飲み会の席では必ずある割り箸を使っての超簡単なマジック『長さが変わるお箸』です。おもむろに割り箸を半分に割ってその内の1本の割り箸の長さを確認してもらいます。そして「魔法の息をかけます」と言って “フッ！”と息をかけると割り箸が短くなります。オマケのマジックは『消失&出現するお箸』です。これも種明かしがあります。

☆YouTube⇒https://youtu.be/6TSSUly4Pk4

神社

　元大工で四十代前半のK君は若い頃京都東映撮影所の大道具係で働いていたとか。

　ママ「ほんだら、俳優さん沢山、見たんと違うのん？」
　客K 「撮影所の中で働いてたので、ぎょうさん見てきたわ」
　ママ「例えば、どんな俳優さん？」
　私　「市川右太衛門とか？」
　ママ「市川右太衛門言うたら北大路欣也の父親やで、K君が見るわけ無いやん」
　客K 「市川右太衛門は知らんけど一番印象に残ったのは吉永小百合やわ」
　ママ「なんで一番印象に残ったん？」
　客K 「母親ぐらいの年やけど、めちゃ若くてキレイで感動したわ」
　私　「さゆりにさ、ゆり動かされたココロ…」
　ママ「ダジャレかいな！」
　私　「撮影に関わってたら我々が知らんエピソードがあるのんと違うの？」
　客K 「あっ、ホラー映画なんか撮る時は撮影所内の神社にお祓いをするねん」
　私　「ホラー映画の撮影中に事故が起きたり幽霊が出たりするらしいねんな」
　ママ「そう言えば四谷怪談の撮影する時も神社でお祓いをするて聞いたわ」
　私　「俺とこジンジャがあるで」
　客K 「どこに？」
　私　「ここにあるねん」
　客K 「何も何も見当たれへんやん」
　私　「これジンジャエール。縮めてジンジャて言うんや」
　客K 「そっちかい！」

　一句：神社にて　無事故安全 祈願する
　謎かけ：神社とかけて、東京六大学野球と解く。どちらも(境内・慶大)があります

世界に一つ

　当店には1985年に阪神が21年ぶりに優勝した時の記念ボトルを置いている。

　客T「金本阪神が優勝したら、そのタイガースのボトル飲ませてくれるんやろ？」
　私 「これは85年に阪神が優勝した時の記念ボトルや。1本しかないからアカン」
　客T「そんなん言わんと飲ませてや」
　私 「店を辞めた時にみんなで飲むて、以前から言うてるやん」
　客T「値打ち付けんと、来年優勝したら飲ませてや」
　私 「これは世界に一つしかないボトルかも知れへんねんで」
　客T「大げさな」
　私 「あの旗も85年の優勝の年に誂えて作ったので世界に一つや」
　客T「へえ、そうかいな」
　私 「このカラオケ番付の機械も30年以上も前でメーカーも無くなったから世界に一つや」
　客T「世界に一つ、多いんねんなあ」
　私 「そうやで、俺も世界に一つやしなあ」
　客T「それは、誰でも世界に一つや」
　私 「♪そうさ、僕らも世界に一つだけの花～」
　客T「スマップかいな」
　私 「もともと特別なOnly oneやから、記念ボトルは飲まされへん」

　一句：自慢品　世界に一つ　だけのモノ
　
　謎かけ：世界に一つとかけて、ケージの中で犬が吠えると解く。どちらも(オンリーワン・檻～ワン！)

牡蠣(カキ)

　E子ちゃんが牡蠣鍋を食べて来たとか。

　客R「カキは冬がエエなあ」
　私 「ふゆガキもエエ」
　客R「それは富有柿、果物の柿や」
　客E「牡蠣鍋も美味しいけど牡蠣フライも好きや」
　客R「俺は、牡蠣は生ガキがエエわ」
　私 「そうそう、火を入れたらアカン」
　客E「そうか？」
　私 「カキ厳禁、て言うやん」
　客R「それは火の気の火気やん」
　客E「私は仕事柄、生の牡蠣はアカンねん」
　私 「E子ちゃんの仕事は学校の給食やからなあ」
　客E「そうやねん、ノロ(ウィルス)かかったらアカンから」
　私 「俺、ノロかかったわ」
　客E「えっ、ノロかかったらどんな感じになるの？」
　私 「動きがノロなるねん」
　客R「それは年いって動作が鈍くなったからやろ」
　私 「いや、ノロにノロわれてるからノロノロになったんかなあ」

　一句：カキ鍋を　汗カキつつく　冬の夜
　謎かけ：牡蠣とかけて、料理店と解く。どちらも [(養殖・洋食)もあります

船舶免許証

　Y君は2級船舶を持っているとか。

　私 「Y君は船舶の免許を持ってるけど、船に乗ってるの？」
　客Y「船、持って無いから乗って無いねん」
　私 「折角の免許取っても、宝の持ち腐れやなあ」
　客Y「知り合いでも船を持ってたらエエねんけどなあ」
　私 「俺の自家用の船を貸したろか？」
　客Y「えっ、マスター、船を持ってるのん？」
　私 「ラジコンのモーターボート」
　客Y「それ、オモチャやん。免許が要らんがな。人間が乗れる船やないとアカンがな」
　私 「あ、人間が乗れるのんな。長い事使ってないとって置きのんがあるわ」
　客Y「貸して、貸して」
　私 「昔、大きなタライを池に浮かせて乗った事があるから、いけると思うわ」
　客Y「タライかいな。そんなん今、川で乗られへんわし、仮に乗れても免許は不要や」
　私 「あ、ここの横の川の環濠クルーズの船長をボランテアでしたらエエねん。これは本物やで」
　客Y「よう考えたら、免許の更新してないから乗られへんねん」
　私 「それをはよ言わんな。真剣に考えて損したわ」
　客Y「どこが、真剣やねん！」
　私 「結局は免許証を持ってないんや」
　客Y「車は更新せーへんかったら没になるけど、船は申請したらまた貰えるからエエねん」

　一句：乗らぬなら　船舶免許は　持ち腐れ
　謎かけ：船舶免許とかけて、不摂生で大病を患ったと解く。どちらも(航海・後悔)しましょう

超バランス&スナック芸『3ボトルon缶の札抜き』

　先日、あるテレビ番組制作会社からテレビ出演の問い合わせがあった。テレビ局の下請けの制作会社で面白いネタを探しているらしい。
　私の出演のOKを取ってから、そのテレビ番組の担当ディレクターに進言して、会議で採用するかを諮るらしい。
　採用されるかどうかは分からないが、いつも同じバランス芸ではシラケるので、アッと驚く様なバランス芸とスナック芸を合体した『3ボトルon缶の札抜き』を創作しました。
　2本の瓶に千円札を挟み、その上にもう1本の瓶を乗せ更に瓶の縁に缶を斜めに立て、そして千円札を抜くという難度の高いバランス芸とスナック芸の合体です。

　☆YouTube＝https://youtu.be/77yfyOTTPcQ

降参

　出張の多いA君が、出張の合間に店に来てくれた。

　私 「久しぶりやなあ、今回は何処の帰り？」
　客A「昨日、秋田から帰ってきてん」
　私 「秋田から、ア、来た！」
　客Y「ダジャレかいな」
　客A「Y君は秋田へ行った事があるか？」
　客Y「あるで。ナマハゲを見に」
　客A「わざわざ秋田へ行かんでも、ここに居てるやん」
　私 「怒るで～。誰がナマハゲやねん！ズルハゲて言うてんか」
　客A「そんなん、言われへん。勘定に影響する」
　私 「それぐらいで、ケチ臭いことをせーへんわ」
　客A「Y君はいつ、秋田に行ったん？」
　客Y「新婚旅行で行ったから…」
　私 「50年前かいな」
　客Y「何でやのん、俺、まだ45歳やで。新婚旅行は去年や」
　私 「それも大げさやがな。ほんだら高三の子供、いつ作ったん？」
　客Y「高三の息子のこと、計算に入れて無かったわ」
　私 「返す言葉が無いね。高三で降参やなあ」

　一句：高三で　返す言葉なく　降参や
　謎かけ：降参とかけて、好きなスターと結婚する夢と解く。どちらも(かないませんわ・叶いませんわ)