初デート

　65歳のKさんは、最近入った会社で知り合った女性にデートを誘われて駅前の喫茶店で会ったとか。

　私 「彼女とのデート、どうやった？」
　客K「彼女だけやと思てたら息子も連れてきてん」
　私 「Kさんに変な事をされん様に用心棒に連れてきたんかなあ」
　客K「何でやねん。誘てきたんは彼女からやで。用心棒なんか連れてくる訳ないやろ」
　私 「ほんだら将来のお父さんにふさわしいか、見極めに来たんかなあ」
　客K「まだ、知り合(ｵ)うて1週間そこそこや。いきなり結婚なんか考えてなやろ」
　私 「ほんだら何でKさんを喫茶店に誘うたんかなあ？」
　客K「車に犬を連れてきてるからと、ドッグランに誘われてん」
　私 「犬に追いかけさせる為に誘うたんかなあ」
　客K「何でやねん!知り合(ｵ)うて間がない人間にそんな事をさせへんわ」
　私 「ほんだら何でやろなあ？」
　客K「俺が犬を好きやと思たんと違うか」
　私 「それで、どないしたん？」
　客K「犬が苦手やからと、断ってん」
　私 「ああ、Kさんは警察犬に追いかけられた経験があるから苦手なんやろ」
　客K「違うわ。子供の頃、犬に噛まれたからや」
　私 「その犬、グルメと違うなあ」
　客K「なんでや？」
　私 「不味(ﾏｽﾞ)そうなKさんを。よう食うたなあ」
　客K「食うたんと違う！噛んだんや」
　私 「よっぽど人相が悪かったんやなあ」
　客K「噛まれた時はまだ、可愛い盛りの子供や。人相は悪い事はない」
　私 「自分で可愛いて言うか。カワイイと違(ﾁｺﾞ)てコワイイやろ」
　客K「マスターには負けるわ」

 

　謎かけ：初デートとかけて、フェリー乗船前と解く。どちらも(来るまで・車で)待ちます

江戸時代

　M子さんが春に高校生になった孫のK子ちゃんの写メを見せてくれた。それを見たF子さんが一言。

　客F「お孫さん、制服がよく似合うね。女子高の頃が懐かしいわ」　
　私 「F子さんの女子高の時はミニスカートを穿いてたんか？」
　客F「いえいえ、真面目やったからスカートは長かったで」
　私 「裃(ｶﾐｼﾓ)の長袴(ﾅｶﾞﾊﾞｶﾏ)か？」
　客F「江戸城の松の廊下じゃあるまいし、裾を引きずって街を歩かれへんやん」
　私 「何で大名が江戸城内で長袴を穿いていた知ってるか？」
　客F「さあ、そんな時代に生きてなかったから知らんわ」
　私 「江戸時代に生きてたと思てたわ」
　客F「それじゃ、私は一体何歳やの！」
　私 「アイム、ソーリー。F子さんは色っぽいから江戸時代と違(ﾁｺﾞ)てエロ時代やったね」
　客F「マスターがエロやん」
　私 「そう、俺がエロ爺だい！」

 

　謎かけ：江戸時代とかけて、カエルと解く。どちらも殿様とヒメがいます

大阪人

　深夜の12時、1時間程カウンターで寝ていたM君がムクッと起きて一言発した。

　客M「いにさらすわ」[※帰りますわの大阪弁]
　私 「今、目が覚めたとこやん。もう帰るんかいな」
　客M「うん、屁こいて寝るわ」
　私 「何も屁をこかんでも寝れるやろ」
　客M「わざわざ言わんでエエことを一言足して笑かすのんが大阪人やねん」
　私 「屁こいて寝るは、大阪では一つの決まり文句やなあ」
　客M「そう、常套句や」
　私 「城東区言うたら大阪城の東に位置する区やろ？」
　客M「その区と違う。常套句言うたら、ある場面でいつも決まって使う文句やがな」
　私 「とにかく大阪人は子供の時から笑わすのんが好きやからなあ」
　客M「鬼ごっこで、数字を数える時も『坊さんが屁をこいた』という10文字で、10数えた事にするしなあ」
　私 「それに、10数えるのにメロディーをつける事もあるなあ」
　客M「小学生の時に、よう『アホが見～る、豚のケ～ツ♪』とメロディー付きで言うてたなあ」
　私 「大阪人はケツや屁が好きやなあ。『ケツをわる』とか『ケツを採る』とかもあるしなあ」
　客M「それは、全国区やがな」
　私 「そうやったか。ケツ礼(失礼)しました」

 

　謎かけ：大阪人とかけて、新しい洗剤を使った洗濯物と解く。どちらも(オチ・落ち)を気にします

助言

　お客んTさんは年金が安いので生活が苦しいと、常々愚痴をこぼす。

　客T「この世に居てても何一つエエことが無いのであの世に行きたいわ」
　私 「三途の川を渡るには渡し賃として六文銭がいるで」
　客T「六文銭て戦国時代の真田家の家紋やろ？今は六文銭はあれへんやん」
　私 「とにかく三途の川を渡るにはお金が要るねん。Tさんはお金が無いから天国には行かれへん」
　客T「ツケをするがな」
　私 「三途の川ではツケはきけへん」
　客T「俺は閻魔(ｴﾝﾏ)様に嫌われてるから、地獄には行かんで済むで」
　私 「閻魔様は悪い人間を相手やから好き嫌いは言えへん」
　客T「ほんだら俺はどないしたらエエねん」
　私 「地獄の沙汰も金次第ていうから、この世でしっかり働いてお金を貯める事や」
　客T「年金と合わせたら、ちょっとした収入になるなあ」
　私 「お金があったらこの世も楽しくなる。あの世行きを考えるのがアホらしなるで」
　客T「ほんまやなあ、生きる楽しみが出て来たわ。良い助言を有り難う」
　
　謎かけ：助言とかけて、世界一の人工島のパーム・アイランドがある国名を思い出したと解く。どちらも(アドバイス・あ、ドバイっす)

憎まれ者

　プロレス好きのEさんが、先日、バイク事故で亡くなったプロレスラーの青木篤志選手の話をした。

　客E「青木はこの間、世界ジュニアヘビー級王者に返り咲いたばかりやったのになあ」
　私 「それは、もったいないなあ」
　客E「それもまだ41歳、これからもっと活躍するのに」
　私 「プロレス界の損失やね」
　客E「青木は性格が優しい紳士的なプロレスラーとして有名やってん」
　私 「エエ人は早いなあ」
　客E「俺も心配やわ」
　私 「Eさんは大丈夫やわ」
　客E「何で？」
　私 「憎まれ者は長生きすると言うやん。Eさんはあと60年は生きれるわ」
　客E「俺、どれだけ憎まれてるんや。怒るで～」

 

　謎かけ：憎まれ者とかけて、ヨガの呼吸法を取得と解く。どちらも(長生き・長息)です

種明かしシリーズ242 キャップ＆ストロー

　第242回目のマジックはキャップとストローを使った『キャップ＆ストロー』です。穴は開いていないペットボトルのキャップに、気合でストローを通して見せます。身近にあるグッズで出来る簡単なマジックですので、是非、レパートリーの一つに加えて下さい。

 

☆YouTube⇒https://youtu.be/JbKgcROLYLk

 

ベッド

　Tさんは就寝中にベッドから落ちたとか。

　私 「さっきから肩をさすってるけど、どないしたん？」
　客T「俺、寝返りをうってベッドから落ちて肩を打ってん」
　私 「夢の中で誰かを抱こと思て落ちたんやろ」
　客T「分かるぅ？」
　私 「その男性、Tさんのタイプやったんか？」
　客T「何でやねん！男と違うわ。女の人やわ」
　私 「ああ、女の人かいな。80歳ぐらいのか？」
　客T「無茶言うなあ。なんぼ女の人が欲しい言うても80歳は無いわ！」
　私 「ほんだら10歳ぐらいか？」
　客T「極端すぎる。10歳やったら淫行(ｲﾝｺｳ)になるがな」
　私 「行いがきちんとしてて正しい人になれるやん」
　客T「何で淫行が、行いが正しいねん！」
　私 「インコウ方正」
　客T「それは品行方正や」
　私 「Tさんはチンコ包茎やったなあ」
　客T「ほっといてくれるか」
　私 「それはそうと、ベッドから落ちん様にせんなアカンなあ」
　客T「よう寝返りをうつからダブルベッドにでもしよかなあ」
　私 「ダブルベッドやったら部屋に入れへんやろ」
　客T「何で？」
　私 「Tさんとこはワンルームマンションやろ？」
　客T「そうや」
　私 「ワンルームて、1畳の部屋と違うのん？ほんだらダブルベッド、入れへんやん」
　客T「ワンルームて、部屋が一部屋て事や。俺とこは8畳一間や」
　私 「ハチジョウかいな。ハクジョウ(薄情)かな思たわ」
　客T「いちいち絡むなア」
　私 「ベッドの話だけにベッドリと絡んでんねん」

 

　謎かけ：ベッドとかけて、歌うの英訳と解く。どちらも(寝具・sing)です

体型

　Y子さんは最近太ってきた。

　客Y「私、これ以上お腹が出たらベルトを締められへんわ」
　私 「ベルトの穴を増やしてもアカンか？」
　客Y「以前に穴を3つ増やしたので、これ以上穴を開けられへんねん」
　私 「3つも！だいぶお腹が出てきたんやなあ」
　客Y「そう。前は胸が目立ってたけど最近は胸よりお腹が出てきたわ」
　私 「俺とこの嫁さんはお腹は出てないけど胸も出てないわ」
　客Y「ずんべらぼう？」
　私 「ずんべらぼうは言い過ぎや。マツケンの苗字や」
　客Y「マツケンてマツケンサンバの？」
　私 「マツケンの苗字や。嫁さんの体型はマッタイラや」
　客Y「それはマツダイラでしょ」
　私 「そうとも言う」
　客Y「無理にこじつけて言うてるだけやん」
　私 「ほんだら、こじつけんと言うわ。嫁さんの体型はカレンダーや」
　客Y「それってスレンダーでしょ」
　私 「あ、そうやったな。年をとると言葉を、わスレンダー」

 

　謎かけ：体型とかけて、たびたび娘に電話すると解く。どちらも(よう肥えてる・よう子へTEL)

ハローアゲイン

　M子さんが“ハローアゲイン”と言う曲を唄った。

　私 「あんまり聞きなれん歌やなあ。誰が唄(ｳﾄ)うてんのん？」
　客M「ジュジュ」
　私 「ジュズ？尼さんの曲か？」
　客M「数珠と違う、ジュジュの曲やん」
　私 「ジュジュ？お金の受け渡しのジュジュか？」
　客M「金銭の授受と違う。英語でJUJUや」
　私 「日本人の女の子やろ？何で英語なん？」
　客M「芸名の由来は、アメリカ人サックス奏者のアルバム『JuJu』にあやかってん」
　私 「セックス？いやらしいなあ」
　客M「セックスと違う、サックスよ。彼女は歌も上手いけどファッションのセンスもイイからファンが多いの」
　私 「へえ、お洒落やねんなあ。ジュジュがつなぎを着たらジュジュつなぎになるなあ」
　客M「それは数珠つなぎでしょ。ジュジュとジュズを混同しないでね」
　私 「はは～、ジュジュ承知いたしました」
　客M「それはジュウジュウ(重々)でしょ！」

 

　謎かけ：ハローアゲインとかけて、「ベベ」や「ビリ」と解く。どちらも(再会・最下位)の時に言います

免許証

　相次ぐ高齢者の交通事故で、高齢者が運転免許証を返納すべきかどうか話題に上る。

　私 「最近、高齢者の事故が多いなあ」
　客K「杉良太郎は74歳で運転免許証を返納したなあ」
　私 「逆に免許持ってたん？という感じ。自ら運転する必要ないからやろ」
　客K「杉良太郎は金持ちやから運転手はいてるで。他の人の参考にはなれへんで」
　私 「免許証自主返納問題は難しいなあ」
　客K「都会では交通網が整備されてるからエエけど、田舎はバスや電車が少ない」
　私 「そうそう、それに距離があるのでタクシー代も高くつくしなあ」
　客K「知り合いに送ってもろたらタダではすめへんしなあ」
　私 「体で返すんかなあ？」
　客K「なんでやねん！」
　私 「親子でも問題があるとか」
　客K「例えば？」
　私 「免許証返納したから病院に送れとか、どこそこに送れとか用事が増えるとか」
　客K「病院やったら、用事が終わるまで待っとかなアカンし自分の時間がなくなるなあ」
　私 「そうや、自分の用事が出けへんようになるわ」
　客K「マスターはいつ免許証を返納するのん？」
　私 「店をしてる間は免許証返納はせえへん」
　客K「なんで？」
　私 「うん、店主やから運転手はやめられへん」
　客K「それ、ダジャレやん。もし事故でも起こしたら大変やで」
　私 「運転は、運、天に任せる」
　客K「相手してられへんわ」

 

　謎かけ：免許証とかけて、車のチェンジと解く。どちらも(更新・後進)もあります