年賀状

　年末は何かと気ぜわしく年賀状は毎年12月31日に作成するが、プリンターが故障してメーカーに電話が繋がらなかったり、印刷ミスや途中でインクが切れて電気店に買いに走ったり、年賀状が足らなくなりコンビニへ買いに走ったりとか何かと問題が起こり大変な思いをする。
　その都度、もう少し早目から年賀状を作成しようと思うが文章がなかなか思い浮かばず、どうしても遅くなってしまう。
　今年は1日でも早く作成しようと思い、30日の朝方の5時に仕事が終わってからブログをした後で400枚ほど年賀状を作成したが、急(セ)いていたのと酔っていたので裏面を逆さまに印刷したり宛名を裏面に印刷したりと80枚近く年賀状をパーにしてしまった。
　郵便局で年賀状を買い足してプリントをやり直して投函したのが昼前。郵便番号が枠からズレていたり、やや斜めに印刷していたりとかで今年も年賀状作成は散々であった。

　一句：元旦に　届いた事ない　年賀状　
　謎かけ：年賀状とかけて、蚊に背中を刺されたと解く。どちらも(書く・搔く)のが大変です

物々交換

　お客のD子ちゃんが「今日、会社でお餅をついてん。つきたてやで」と隣のお客Aさんにやった。

　客A「有難う。今日、D子ちゃんが来ると思てこれ持ってきたで」
　客D「これ何？」
　客A「静岡のお茶や」
　私 「物々交換やね。原始時代に戻ったみたいたやなあ」
　客A「お茶、あんまり美味しないと思うけど…」
　私 「えらい謙遜して言うて…」
　客D「お餅もあんまり美味しないと思うけど…」
　私 「なんや、言葉まで物々交換かいな」

　一句：仲良しの　物々交換で　心通う
　謎かけ：物々交換とかけて、野っ紂親善試合と解く。どちらも(品と交換・支那と交歓)します

唇

　M君はお酒に酔うとキス魔になるとか。

　私 「M君は酔うたらキス魔になるんやてなあ」
　客M「俺、唇が好きやねん。特に太いのんが好きや」
　私 「太いのんて、たらこ口か？」
　客M「そう、井上和香とか石原さとみとかアンジェリーナ・ジョリーみたいなんが好きや」
　私 「叶恭子は？」
　客M「あれは整形やからなあ」
　私 「叶はアカンかのう？」
　客M「別にアカンことはないけど…」
　私 「森進一は？立派なたらこ口やで」
　客M「男やんか！」

　私 「森進一は、ムリ、進一か」
　一句：唇を　求めるキス魔　あ～、きしょい
　謎かけ：唇とかけて、梅雨時のお天気と解く。どちらも(腫れる・晴れる)時もありま

語尾

　当店のカラオケは曲の語尾を伸ばすと良い点数が出るので、M君が曲の最後の語尾をかなり長くのばした。それを聞いていたN子ちゃんが感心した。

　客N「M君、息が長いこと続くなあ」
　客M「俺、肺活量があるねん」
　私 「それやったら潜水できるなあ」
　客N「私も潜水出来るで」
　私 「ただ単に、重とうて浮いてけーへんだけやろ」
　客N「失礼やねえ。私、潜水した事があるで」
　私 「ああそうか、トドとかセイウチも潜水が得意やもんなあ」
　客N「怒るで～」
　客M「まあまあ、まあまあ。俺が語尾を伸ばしただけで何でこんな話になるのん」
　客N「マスターが悪いんやで～」
　私 「ゴビませんねえ」

　一句：カラオケの　語尾を伸ばせば　点伸びた
　謎かけ：語尾とかけて、名古屋と解く。どちらも(終わり・尾張)の部分です

ナンジャコレ！

　昨日の昼過ぎにテレビ朝日のディレクターから電話があった。
　いよいよ『ナニコレ珍百景』の放送日の通知かなと喜んで電話をとったら、12月27日(火)深夜0時50分からの『ナンジャコレ珍百景』という番組で放映するとか。
　まあ深夜でもええわ、録画をして観ようと思っていたら、関東地区と長野と山形と広島しか映らないとか。
　9月と11月に2回も収録、それも店のお客さんにも無理を言って収録に2度も付き合ってもらったのにこちらでは見られないとは、「ナンジャコレ!」と思わず松田優作になってしまった。
　テレビ局側はDVDを送ってくれるらしいが、2度の収録で『ナニコレ珍百景』の放送は確実と思い、店で宣伝して楽しみにしていたお客さんが多かっただけに落胆は大きい。

　一句：予想外　思わぬ結果に　ナンジャコレ！　
　謎かけ：ナンジャコレ！とかけて、通風でビールを飲み過ぎたら発作はどうなると解く。どちらも(怒る・起こる)で～

返す言葉

　日曜日は1カ月半ぶりにジムに行った。そこで久しぶりの女性会員に出会った。

　会員「久しぶりやねえ」
　私　「そうや、サボリ癖がついてよう休むねん」
　会員「そう言えば少しお腹が出てきたね」
　私　「そうや、だいぶ出てきたわ。もうすぐ臨月や」
　会員「よう言うわ。マスター、時々・・シャに乗ってるのんを見るで」
　私　「俺、単車には乗れへんで。大体ハゲでヒゲ生やしてたら俺に似てるて言われるねん」
　会員「マスターやと思たけどなあ」
　私　「俺のハゲ頭、遠くから見たらヘルメットに見えるんと違うか」
　会員「返す言葉は無いわ。でも私が言うたんは単車と違って愛車て言うたんやで」
　私　「ああ、愛車かいな。俺、耳が遠いから単車に聞こえたわ」
　会員「彼女を横に乗せてるのん、何回か見たで」
　私　「ああアレ？嫁はんや」
　会員「毎回、違う女の人やったで」
　私　「俺とこの嫁はん、化粧が下手やから毎回顔が違(チゴ)て見えるねん」
　会員「返す言葉は無いわ」

　一句：珍返答　返す言葉が　ありません
　謎かけ：返す言葉とかけて、果肉が黄色い桃と解く。どちらも(応答・黄桃)です

二宮尊徳

　今は小学校でも学級崩壊があるとか。

　客D「今の子供に道徳を教えんなアカンで」
　私 「どんな道徳を教えたらええんやろな？」　
　客D「道徳教育に偉人伝を読ませるのがエエわ」
　私 「偉人伝と言えば、学校で教えるには二宮尊徳がエエなあ。彼を教える中には質実剛健、勤勉、親孝行、質素、そういう道徳が凝縮されているで」
　客D「そういえば昔は二宮金次郎て言うてたなあ。何で尊徳になったんやろねえ」
　私 「経済の勉強もせんなアカンからと違うか？」
　客D「どういう意味やねん？」
　私 「損して得を取れ。そんとく…」
　客D「字が違うがな。損して得を取れは損に得、二宮尊徳は尊いの尊と人徳の徳や」
　私 「あ、そうやったなあ」
　客D「昔、どこの学校行っても二宮尊徳の銅像があったなあ」
　私 「二宮尊徳の銅像、今、何で学校から無くなったか知ってるか？」
　客D「何でや？」
　私 「本読みながら歩いてたら危ないからや」
　客D「今、携帯電話やって歩いてる人多いやん」
　私 「ほんだら二宮尊徳に携帯持たしたらエエねん」
　客D「チョンマゲして携帯持ってたらケッタイやで」

　一句：いにしえの　校庭に佇む　尊徳像
　謎かけ：二宮尊徳とかけて、試験前の塾の先生と解く。どちらも(道徳・どう解く)とかを教える

体の心配

　男性客Bさんの彼女のF子ちゃんが一人で来た。彼女はBさんから私の妻が具合が悪い事を聞いていた。

　客F「ママ、今日は店に出るのん？」
　私 「今日も休むわ」
　客F「ママ、大丈夫？」
　私 「いや、まだアカンねん」
　客F「Bさんが、ママが元気になる様にと手を合わせて祈ってたわよ」
　私 「それでかいな。ママの調子がだんだん悪なってきてるのは」
　客F「ア、ハ、ハ、ハー。Bさんも痩せて病人みたいやもんね」
　私 「そうや、ヒトの体を心配する前に、自分の体の心配をしーやて言うといて」
　客F「よっしゃ、言うとくわ」
　私 「ホンマに言うといてや。俺、Bさんの体が心配やねんから…」
　客F「へえ、Bさんの体を心配して、マスターて優しいんやね」
　私 「いや、店が暇やからBさんが健康になって、もっと店に来てもらわなアカンから…」
　客F「なんや、そっちの心配かいな」

　一句：商売人　体の心配も　裏があり
　謎かけ：体の心配とかけて、扇風機の羽根と解く。どちらも(不安・ファン)である

役職

　遊び人風のH君は中学の時、やんちゃだったので担任の先生によく殴られたらしい。卒業して20数年経ってから、やんちゃ仲間が集まり飲み会をした時にその先生を呼んだとか。

　お客「飲み会で先生は『殴られるかと思た』と言うてたわ」
　私　「ああ、中学の時によう殴られたので、その仕返しにか？」
　お客「そうや。しやけど俺等、もう大人やし役職付いてる者もいてるからそんなんせーへんで」
　私　「役職て、組長とか若頭とか？」
　お客「やくざと違う、会社のや！」
　私　「H君を見てたらそんなツレがいてるのかなあ、思て…」
　お客「見かけで判断せんといてや。来るたんびにそんな風に言われたら、やる瀬ないわ」
　私　「スマンスマン、これから言えへんてヤクショクするわ」
　お客「役職と約束？ダジャレでゴマかさんといてんか」

　一句：役職に　ついてはみたが　役立たず
　謎かけ：役職とかけて、花札と解く。どちらも(課長・花鳥)もあります

ブルーベリー

　私は最近、目が疲れやすくヒトの顔が二重に見える時がある。

　私 「最近、目の疲れが取れん様になったわ」
　客O「眼精疲労にはブルーベリーがエエで」
　私 「ブルーベリー？俺の目にはブルー・フィルムの方がエエわ」
　客O「マスターはもう色気の方は要らんやろ」
　私 「いや、勃たんかっても目の保養はしたいねん。ハル・ベリーも目にエエで」
　客O「確かにあのボディ・ラインは悩ましい」
　私 「目を見ハル、ベリー・グッドや」
　客O「なんや、駄洒落かいな」

　一句：目に良いと　サプリで補う　ブルーベリー
　謎かけ：ブルーベリーとかけて、事業を始める時に融資を受けると解く。どちらも(視力・資力)を補います