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91時間ぶりに救出

2020-11-06 07:06:03 | 地震

死者116人、被災者支援焦点 大半が建物倒壊の犠牲 トルコ沖地震

トルコ、ギリシャ沖合のエーゲ海で10月30日に発生したマグニチュード(M)7.0の地震から6日で1週間。

【写真】がれきの中から91時間ぶりに救出されたアイダちゃん

がれきの中から3歳の女児が91時間ぶりに救出された。トルコのテレビには、救助されて笑顔を見せる元気そうな姿が映し出された。

 女児はアイダ・ゲズギンちゃん。救助隊によると、捜索活動中にがれきの下から声が聞こえ、隊員が「名前は」と聞くと「アイダです」と返答。がれきをかき分けて姿を見つけると、アイダちゃんは手を振って応じ、「アイラン(トルコのヨーグルト飲料)と水が欲しい」と訴えたという。
 がれきに閉じ込められた人の生存率は地震発生後72時間たつと著しく低下するとされる。アイダちゃんはこれを大きく上回る時間を耐えたことになり、トルコの人々は救出劇を「奇跡だ」と称賛している。
 建物の倒壊現場ではこれまでにがれきの中から100人以上の生存者が発見され、2日にも別の3歳女児が65時間ぶりに助け出されるなどしていた。

トルコ西部イズミルを中心に大きな被害が出て、これまでに両国合わせて116人の死亡が確認され、1000人以上が負傷した。

多数の人々が家を失って避難所生活を余儀なくされており、被災者支援が今後の焦点となる。  

トルコのクルム環境・都市計画相は5日の声明で、地震により「大破ないし崩壊した建物は231棟ある」と表明した。この中には多くの集合住宅が含まれ、トルコでの死者114人のうち少なくとも110人は「がれきの中から遺体で見つかった」(エルドアン大統領)という。

イズミル沿岸部では津波による浸水被害も起き、1人がおぼれて死亡した。  一方、救助隊の懸命の活動により、3日までに2人の3歳女児を含む107人ががれきの中から救出された。捜索活動は4日に打ち切られた。