日本人の自殺者は一日約100人にのぼっていることは特に新しいニュースではない。
日本人の自殺方法で最も人気のあるのは、首吊りらしい。
我々が自殺現場に関わることも少なくない。
これは、ある首吊り現場での出来事である。発見が早かったらしく、部屋の汚染は軽度で、特殊清掃作業自体はライトなものだった。
ただ、遺族から受けた相談には困った。
「故人が自殺に使ったロープはどうすればいいか?」とそのロープを差し出されたのだ。
遺族は、故人が自殺したことにビビッて、ロープの取り扱いにも異常に神経質に慎重になっていたのだ。
ああでもない、こうでもない、と遺族同士が議論する中で、私が責任を負わされると困るので、「お身内の方々が決められるのが本筋では?」とうまく回避した。
結局、「本人が最後に使った物だから本人の責任ということで柩に入れよう」と言う意外な意見にまとまった。不謹慎ながら苦笑いするしかなかった。
死人に追い討ちをかけるような結論で、こんな冷たい親族じゃ自殺もしたくなる?
トラックバック 2006/05/22 投稿分より
今まで行方を考えたこともありませんでした。
でも普通どう処理するものなんでしょう・・・。
形見として持ってるのもどうかと思うし・・・。
フツーにゴミ箱ってのも呪われそうでコワイ
柩に入れちゃいそうですよ・・・私も・・・。
私も以前葬儀関係の仕事をしていたのですが、警察関係の時に、腐乱を何度も経験しました。が、いつも誰が後始末をするのか?疑問に思っていました。確かに首吊りは多かったですね。一番驚いたのは現場に着いて上を見上げたらお爺ちゃんが5メートルくらいの所で首吊ってたんです。あとで知りましたが、このお爺ちゃん94歳だったんです。すごいですよね。話が横道にそれてすいません。僕の経験では、ロープは警察の人から渡され、自然と棺に納めていましたね。とっておいても困るからということでした。腐乱のにおい、汁、ウジなど大変どころではないでしょうが、今後も病気などに気をつけて頑張ってください。長文ですいません!
友人は葬儀関係者で「初対面の人と職業の話になるとなんとも困る」とよく言っていますが、こうしたお仕事はもっと世間に認知されるべきだと思えてなりません。ブログ、ぜひ長く続けてくださいね。
応援しています。おからだご自愛ください。
心配要りません。人が死んだとき、死んだ瞬間の状態で固まってしまうわけではありません。首吊り死による勃起は、朝立ちと同じくらいありふれた現象ですが、死後しばらくすると縮んでしまいます。ご安心ください。