野州麻の生産用具が国重文へ 文化審議会が答申(1/19下野新聞より)
文化審議会(石沢良昭会長)は18日、県が所有する「野州麻の生産用具」361点を国の重要有形民俗文化財に指定するよう、渡海紀三朗文部科学相に答申した。3月上旬にも指定される見込み。野州麻は現在、県内の栽培面積が全国の9割を占める本県の伝統的特産品で、同文化財の指定は県内で初めて。
野州麻は鹿沼市をはじめ栃木市、旧粟野町、旧葛生町など足尾山地東南麓(ろく)一帯で生産された麻を指す。
粟野町誌によると、
麻の歴史は定かではないが「延喜式」には、下野(栃木県)から都へ麻織物が納められたという記録がある。また、弘治年間(1555~1557)に鹿沼市引田で栽培されたものが始まりとされている。一方、旧粟野町には「ある農家の主人が伊勢詣に出かけた折、麻種を持ってきて蒔いた」という伝承がある。
諸説いろいろあるんだ。。
粟野歴史民俗資料館では、生産用具類を常設展示しています。
(県内ではここだけ、かな)
大麻播種機(タイマハシキ)
鉄砲釜(テッポウカマ)
鉄砲桶(テッポウオケ)&精麻
麻ひき台一式、
オブネとオガラ(オンガラ?じゃないんだ)
資料館には、その他にも発光路強飯式(国指定重要無形文化財)や双体道祖神、山仕事の道具、土器、昔のくらしなどの貴重な資料が展示してあるので、ぜひ一度じっくり鑑賞してみてはいかが、、
栃木県の麻作付面積の8割を占める鹿沼市。。
ってことは全国一の麻の生産王国ってことね。
「ここが一番、まして一番、さすが一番」の鹿沼なわけだ。。
この麻生産用具の国重要有形民俗文化財指定をきっかけに、野州麻が注目、見直されて、需要拡大や後継者育成の明るい兆しになるといいですね。
粟野歴史民俗資料館☎ 0289-85-2259
場所
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