1月12日(日)、野生鳥獣被害(イノシシ)の著しい上板荷地区の5自治会が協力し、平成24~25年度2ケ年の国庫及び県補助事業を導入してワイヤーメッシュ柵を設置したのは既にお知らせしたとおりです。
今回はその成果の上がっている上板荷地区を清州地区の皆さんが視察に訪れました。
先ず板荷コミュニティセンターにおいて本事業の代表を務めている板荷7区の齊藤自治会長から事業内容の説明と意見交換や質疑を30分程度進めました。
言葉で説明するより現地を見てもらった方が早いので早速、現地に出向いて設置状況を確認してもらいました。
先ずは7区にある薬定寺の東側にある墓地へ。ワイヤーメッシュの上部にある白い網は、梨農家で廃棄処分になったネットを設置したものです。ワイヤーメッシュの効果でイノシシの個体数は激減しましたが、最近は鹿による被害が顕著になりワイヤーメッシュに嵩上げする形でネットを設置してあります。
ここはイノシシが荒して大きな穴が幾つも空いていたところです。サルもかなりの数がいたようですが、イノシシがいなくなったと同時にサルの姿も見かけなくなりました。
林道には開閉用のゲートを設置しました。ちょっとした隙間でもイノシシは突破するので、ワイヤーメッシュをゲートに縛り付けてあります。但し林道のため車や人の出入りがあるため紐を使って固定する方式としました。
こちらの写真はちょっと見えづらいと思いますが、水路に設置した状況です。水が流れる場所なので定期的にゴミを撤去することになっています。
これは昨年設置した8区の設置状況です。岩行橋から自然体験センターに向かう途中の林道脇のものです。この辺はすぐそばまで山が迫っていて、重機を使用して地ならししたあと、人の力で杭(鉄筋をカットした物)を打ち込んだ場所です。岩石だらけの場所だったのでかなりの労力を使ったところです。
コミセンでの説明と現地での視察。清州地区の皆さん全員が真剣に質問されておりました。それだけイノシシ被害が甚大であると確信いたしました。
この事業は地域が一体となって推し進めなければ形にならないものです。上板荷地区では齊藤会長のリーダーシップのもと、各自治会長が地区内をまとめあげて2年かけてようやく完成したものです。これからメンテナンスも必要となってきますが、先ずは地域住民を説得しまとめあげるパワーがないと達成することはできません。清州地区でも今日お越しになった皆さんが中心となり、イノシシ被害から1日も早く脱することができるように検討をお祈りします。