夜の散歩

月は雲の切れ間から顔をだしたかと思えば、
またすぐに雲に隠れてしまう。

雨上がりの夜。
ちょうどよい気温と感じるのは、雨の湿気のお陰なのだろう。
歩いていて心地好い涼しさだ。
こんな夜は、ひとり歩きするのもいいが、
誰かさんと夜の散歩をするのもいいだろうな。

等と頭ん中は勝手に思索し続けて行くのを放っておくとする。

昨日の失敗でかなり時間を失ったけれど、
とりあえず昨日終わる予定の仕事は終わった。
が、今日消化予定分はまるまる手付かずのままだ。

挨拶回りもまだまだ行けていない。
途中のまんまの見積りもそのまんまだった。
などなど、星のない空に星の数ほど、
やり残しが散らばっている。

あ～。なんだかなぁ。

LEDは目がちらつく程に明るく辺りを照らしている。
すれ違うカップルも遠慮がちに歩いているように見える。
こちらも明るく照らされてるんやんなぁ。

疲れとるなぁ

完全な二度寝。
目覚ましを止めたことも記憶の片隅で小さく丸められていた。

慌てて起きたが、身体はもっと眠っていたい様子。
朝食を前に食欲もわかないから、早く食べ終えたい気持ちが空回り。
トイレに行く時間だけが足りなくなった。

出勤路をたどりながら、業務の流れを予習。
小雨をまいている雲から、ため息が漏れた。
今朝はなかなかエンジンが暖まりそうにない。