現代オリンピック

飲食業程ではないけれど、社会的矛盾の受け皿として、精神的に痛めつけられる中小企業。

なんだかんだあって、開催されるオリンピック。

無観客で開催らしいが、観客とは呼ばれない人達が万単位で観戦すると聞いた。

さまざまな苦悩によって、

むしろ意外な場所に気合いスイッチがある発見をすることもある。

自分を見失わず、苦悩を直視し続ける。

この時点でもう自分を見失っているのかもしれないけれど、

日々繰り返される残酷な物質と精神のぶつかり合いは拭い去れない人生の一面でもある。

そう教えてくれているのが、スポーツかもしれない。

アスリート、なんて横文字が無臭効果を発揮する。

優美でたくましくあった西欧先進国の精神は、経済の行き詰まりと共に運命的に退廃しつつある。

歓喜の渦中、現実的な喜びに酔えば酔うほど、ニッポンcha-cha-chaのピークアウトが虚しい。

広く深く人間そのものに繋がる建前は、金儲けのちんけな馬鹿騒ぎにバブル化して消える。

大丈夫、大丈夫。

みんなワクチン打ったから。

PCR検査を繰り返すから。

で、

祭りは終わり、祭り開催の請求書金額増加以外の何が変わらなくとも、

生きる術を暗闇の中手探りで見つけ続けなくてはならない。

やっと金曜日、休みはなくとも一区切り

昨日は雷で、今朝は雨音で目覚めた。

梅雨らしい雨ならまだ眠っていられたのにと感じた。

気に入らないとなると、変えられないものかと考える人間様の世界観が、ちゃんと私にもあるようだ。



朝食をとり、家を出るころには雨は上がっていた。

南国を思わせるこの雨は、きっと太平洋高気圧に押されて日本へやって来たんだろう。

自然の変化を不自然・異常と称する人があるけれど、自然は変化しちゃいけないんだろうか。




いつものルートをたどって駅へ向かう。

所々で建て替え工事がなされていて、重機が静かに天を指している。

人間の方がよほど・・・と感じた。




文明の利器を当たり前とする、エネルギーのことを考えなければ快適で無駄の少ない、

進化をし続ける複雑怪奇な社会システムへ今日も入り込んでいく。

訳も分からず生まれ落ちて、時代時代の人間社会の在り方を躾けられて物心が宿りだす。

夢という名の人間様のニーズにこだわって働いて、金が欲しくて我慢して、死んでようやく自然に返る・・・

のが、私の望みなんだろうか。

流れ

低く繰り返される雷の音で目が覚めた。

降り出した大粒の雨は、あちこちを叩き、道路へ流れ落ちる。

側溝から下水を通って川へ海へとデザイン通りに流されていく。




今日もラジオの音で、一日のリズムを作っていく。

繰り返す新規感染者数は、今日も電波に乗ってやってくる。

感染者は保健所へ流されて、特定の医療機関のキャパシティー内を通って、社会という海原へ回復していく。




感染者数は今日も増え続けていると、テレビもラジオも言っている。

葬儀屋も特定病院以外の病院も通常営業で、今日も氾濫状態にはなっていない。

だとしたら、増え続けると言われている感染者はどこで治っていくケースが多いのだろう。



雷の影響で、一部地域に停電が起こっているらしい。

気密性の高い部屋の中で、窓を閉めて朝食をとる。

室外機の吐き出す空気音は、アスファルトやコンクリートを叩く雨で聞こえない。

朝、ごはんは食べてません、パン食べました

うっすらと意識とつながる時間帯。

蝉はもう活動を開始していて、我が世の春を謳歌しているような騒ぎ様。

けだるい朝に追い打ち感を降りかけてくる。




いつものようにラジオじゃ新規感染者数の報告をして、新型コロナの危険性を呼びかけている。

「非常事態宣言に強制力を持たせなきゃダメだ」と言っていた人は、夏を終えた蝉のようにいなくなった。

昔からそうだけれど、メディアの大騒ぎはたいてい仕事上の空騒ぎ。




今の総理大臣だけでなく、与党も政府も場当たり的で信用できないという声を聞く。

そうかと思うと、彼らが推奨する純度１００％人工ワクチンを打ったかまだかと話をしている。

民主主義なんかよりずっと広い、種としての大きな懐と潔さを感じる。




この国では、新型コロナで死んだ人の数と、死んだ人が新型コロナウィルスを持っていたとケースいうのを区別しないことにしている。

たとえ新型コロナウィルスで亡くならずとも、また別なことでやがて死ぬのだから、漏れの少ないカウントの仕方なのかもしれない。

今日もどこかのテーブルで新しいルール作りが行われる。もちろん会食はやらず、きっと一杯やりながら。

「政治」と書いて、日常茶飯事とよむ

兵庫県は知事選真っ只中。

争点にコロナ対策は外せない様子。

テレビで報道されている海外発のスポーツの観戦体制に触れる候補者はいない。

新規感染者が千人を越えるとか越えないとかが肝心なこととなっている。

この国では日々約３０００人が何らかの理由で亡くなることには、今は触れない事になっているらしい。

これまで試される事のなかった100%人工ワクチンは、

短期的に問題なければそれで切り札にしていいらしい。

かつて、合成着色料のお菓子にむしゃぶりついた子供たちが

若くして大量死すると騒いだ予測は外れている。

二十一世紀には枯渇すると警告された、食糧も石油もまだまだふんだんに入ってくる。

そんなもんかもしれないし、

叫ばれている危機よりももっと大切な事が

僕達にはあるような気もする。