よほど芸能界に関心がない人でない限り、スマップというグループの名前を聞いたことがない、という方は少ないのではないでしょうか。スマップはそれほど広く活躍している超人気グループにのし上がったのです。所謂ジャニーズ系のグループの一つとして登場してきたのですが、これほどの大成功をおさめた他のグループはいないし、これまでもいなかったのではないかと思います。
1960年代から70年代にかけて、グループサウンズ全盛の時代がありました。当時は、テレビのどの放送局でも歌番組があったくらいで、演歌(いまは売れないそうですが)と共存するように、様々なグループが現れてきました。たぶん、いまのスマップの人気に相当するのは、タイガースとテンプターズというグループでしたが、互いのグループ内には売りになる代表的なボーカリストがいました。タイガースは何と言っても沢田研ニですし、テンブターズは萩原健一でしょう。両者ともにこれまでグループが解散後も歌手として、俳優として活躍してきました。いまだに芸能界に、あの当時から生き残っているのは驚異的とも言えます。沢田研ニは少し太りめのオバサンのようになってしまいましたし、ショーケンと呼ばれて親しまれた萩原健一は、何度かの警察沙汰を起こし、またつい最近もある映画の出演依頼を断られたという問題で、衝突し、何だか記者会見でのインタビューでも声がひっくり返った感じで精神を病んでいるような気がしました。ともあれ、当時のグループサウンズと称されたたくさんの人気グループは全てその姿を消してしまい、芸能界の歴史上の存在になってしまったことに違いはありません。
かつてのグループサウンズのグループとスマップという5人組の男性たちとの違いは、誰かが特に優れているというのではなく、5人ともども、それぞれが異なった才能を持っていて、異なった味のテレビドラマや映画に個別に主演をハっているというところが凄いのです。勿論その中でも木村拓哉は最も目立つ存在ですが、他の4人もそれぞれの個性を出しつつ、異なった個性をフルに発揮しているのですから、これは驚きです。木村拓哉は勿論ですが、僕がもう一人特に注目しているのは草薙 剛です。この人は一見して一番目立たない感じなのですが、よい味を役柄の中で出せる有望な役者でもあります。そして、彼は日本人が外国語と言えばいまや英語というところを、草薙 剛はハングル語にこだわり、それを懸命にマスターしきりました。彼はいまや、韓国の人気俳優や歌手たちとも自由にトーク番組を組めますし、彼の人気は韓国でも凄いものがあるようです。
たぶん、スマップというグループは単なる歌って踊れるというグループではなかったのです。むしろ、歌も踊りも、他のジャニーズ系のグループと比べても、それほどずば抜けたものではありません。ヒット曲はたくさん出してはいますが、歌の巧さでいうと、スマップはヘタな部類に入ります。ダンスに関しても群を抜いているとは言い難いでしょう。とは言え、僕は今後も彼らは必ず全員が芸能界に長く生き残っていくと確信しています。何故なら彼らの一人一人の個が、それぞれに光り輝く才能をもった存在であるからです。かつてのグループサウンズたちはすぐに解散しましたが、このスマップというグループは個として活躍しながら、やはりスマップというグループを潰さずに、かなり長く解散せずに活躍していくと確信しています。それが、このグループの個の力を伸ばす源泉にもなっているからです。グループから個へ、ではなく、グループから個へ、そしてまたグループへ、という運動を繰り返しながら、彼らは自己の才能を伸ばしていくような気がするのです。このようなグループはかつては存在しなかったし、たぶん、彼らの後にも存在し得ないのがスマップという怪物たる所以です。53歳のおっさんが捉えるスマップ像とはこんな感じです。
〇推薦図書「エロティシズム」渋沢龍彦著。中公文庫。スマップはある種のエロティシズムをもったグループです。5人が5人ともに異なった種類のエロティシズムを発揮しまています。そのエロティシズムとは一体何を意味するのでしょうか。それをこの本で検証してみませんか。
1960年代から70年代にかけて、グループサウンズ全盛の時代がありました。当時は、テレビのどの放送局でも歌番組があったくらいで、演歌(いまは売れないそうですが)と共存するように、様々なグループが現れてきました。たぶん、いまのスマップの人気に相当するのは、タイガースとテンプターズというグループでしたが、互いのグループ内には売りになる代表的なボーカリストがいました。タイガースは何と言っても沢田研ニですし、テンブターズは萩原健一でしょう。両者ともにこれまでグループが解散後も歌手として、俳優として活躍してきました。いまだに芸能界に、あの当時から生き残っているのは驚異的とも言えます。沢田研ニは少し太りめのオバサンのようになってしまいましたし、ショーケンと呼ばれて親しまれた萩原健一は、何度かの警察沙汰を起こし、またつい最近もある映画の出演依頼を断られたという問題で、衝突し、何だか記者会見でのインタビューでも声がひっくり返った感じで精神を病んでいるような気がしました。ともあれ、当時のグループサウンズと称されたたくさんの人気グループは全てその姿を消してしまい、芸能界の歴史上の存在になってしまったことに違いはありません。
かつてのグループサウンズのグループとスマップという5人組の男性たちとの違いは、誰かが特に優れているというのではなく、5人ともども、それぞれが異なった才能を持っていて、異なった味のテレビドラマや映画に個別に主演をハっているというところが凄いのです。勿論その中でも木村拓哉は最も目立つ存在ですが、他の4人もそれぞれの個性を出しつつ、異なった個性をフルに発揮しているのですから、これは驚きです。木村拓哉は勿論ですが、僕がもう一人特に注目しているのは草薙 剛です。この人は一見して一番目立たない感じなのですが、よい味を役柄の中で出せる有望な役者でもあります。そして、彼は日本人が外国語と言えばいまや英語というところを、草薙 剛はハングル語にこだわり、それを懸命にマスターしきりました。彼はいまや、韓国の人気俳優や歌手たちとも自由にトーク番組を組めますし、彼の人気は韓国でも凄いものがあるようです。
たぶん、スマップというグループは単なる歌って踊れるというグループではなかったのです。むしろ、歌も踊りも、他のジャニーズ系のグループと比べても、それほどずば抜けたものではありません。ヒット曲はたくさん出してはいますが、歌の巧さでいうと、スマップはヘタな部類に入ります。ダンスに関しても群を抜いているとは言い難いでしょう。とは言え、僕は今後も彼らは必ず全員が芸能界に長く生き残っていくと確信しています。何故なら彼らの一人一人の個が、それぞれに光り輝く才能をもった存在であるからです。かつてのグループサウンズたちはすぐに解散しましたが、このスマップというグループは個として活躍しながら、やはりスマップというグループを潰さずに、かなり長く解散せずに活躍していくと確信しています。それが、このグループの個の力を伸ばす源泉にもなっているからです。グループから個へ、ではなく、グループから個へ、そしてまたグループへ、という運動を繰り返しながら、彼らは自己の才能を伸ばしていくような気がするのです。このようなグループはかつては存在しなかったし、たぶん、彼らの後にも存在し得ないのがスマップという怪物たる所以です。53歳のおっさんが捉えるスマップ像とはこんな感じです。
〇推薦図書「エロティシズム」渋沢龍彦著。中公文庫。スマップはある種のエロティシズムをもったグループです。5人が5人ともに異なった種類のエロティシズムを発揮しまています。そのエロティシズムとは一体何を意味するのでしょうか。それをこの本で検証してみませんか。