ヤスの雑草日記(ヤスの創る癒しの場)

私の人生の総括集です。みなさんと共有出来ることがあれば幸いです。

佐藤栄作のノーベル平和賞なんて、あれは、意外性というより、詐欺行為そのものだったんだな

2010-03-10 23:28:58 | Weblog
 沖縄返還と非核三原則の功労として、佐藤栄作にノーベル平和賞が授与されたニュースを聞いた当時、ひどい違和感を感じたのを昨日のことのように覚えている。そもそもノーベル賞の中でも平和賞というのは、かなり胡散臭いものだと感じていた。勿論受賞するにふさわしい堅実で持続的な平和活動が認められた人々も数多いが、かなりの割合で、その時々の世界情勢がもたらした政治的雰囲気の中で受賞者が決まるのはどうか?と常々感じてはいたのである。しかし、そうは云っても、受賞者の中には、善玉もいれば悪玉もいるが、それぞれが世界史に残る命がけの所業が評価された結果であることは認めざるを得ないのである。

 しかし、佐藤栄作が一体何を自ら積極的に政治家としてなし得たのか、と考えると実態としては何もなし得てはいないのである。沖縄返還と云っても、当時のアメリカと日本の情勢、とりわけアメリカによる日本懐柔の結果がもたらした沖縄返還劇だったのではなかったか。非核三原則にしろ、世界中で核抑止どころか、実際に二発も核を非戦闘員である日本国民に対してアメリカが落とした尻ふき的な要素―それをアメリカの丁稚としての自民党政府に語らせることで、日米安保条約という軍事同盟から日本国民の目を逸らす役割を自民党に担わせただけの結果だった、と僕はいまでも信じて疑わない。ともあれ、佐藤栄作のノーベル平和賞受賞とは、アメリカ政府の、日本における軍事基地を遠慮なく、恒久的に使用するためのセレモニーとしての意味しかなかったのである。

 いま、こうしてアメリカとの機密文書が公開されたわけで、佐藤栄作の国民に対する詐欺的行為に対して、彼はすでに鬼籍に入ったわけだから、佐藤の家族がノーベル賞の返還をするべきなのではないか。また、戦後ずっとアメリカの丁稚をやって憚らなかった自民党は、自国の国民よりも、アメリカ政府の方を最優先したという意味で、党の解体をするべきである。自民党はそれだけのことをしたのである。

 もうアメリカには日本から出て行ってもらおうではないか。普天間基地問題などでアメリカにヘソを曲げられることなどないのである。保守的な政治家があくまで安保にこだわるならば、維持してもよいが、それにしても日本の国土からはすべてのアメリカの基地は撤去するべきである。その上で安保のあり方が模索できるのなら、考えてもよいではないか。日本に現存する基地は自衛隊が使えばよい。自衛隊だって、日本国憲法第9条の解釈論議で警察予備隊(これだってアメリカ政府の要請なのだ。なんて勝手な国なのだろう!)から自衛隊を自民党はアメリカ政府の要請のもと、創ってきたのだから、専守防衛に関わる存在ならば、いまの軍備・兵力で十分ではなかろうか。アメリカの軍需産業のロビイストは小うるさいし、金のことしか頭にないから、時折は、彼らの売りたがっている軍備を勝手やればよろしいので、もはや、アメリカの属国のごとくに振舞うことなど、どのような意味においても必要ないのである。

 日本は、軍事的のみならず、経済的、食料的な面でアメリカの言いなりになってきた。小泉元首相とその経済ブレインの竹中平蔵が病めるアメリカの経済政策を、その実体を知りながら日本に導入したことだって、国民だましである。現在の日本の大不況は、彼らの詐欺的経済政策?がもたらしたものなのである。もういい加減に、アメリカナイズされることから自由になろうではないか。

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