ヤスの雑草日記(ヤスの創る癒しの場)

私の人生の総括集です。みなさんと共有出来ることがあれば幸いです。

○人間の本性は、保守的なものなのだけれど・・・

2010-03-24 17:01:51 | Weblog
○人間の本性は、保守的なものなのだけれど・・・

 1955年体制のもとで、自由党と民主党が合併して、自由民主党が設立され、無論、それ以前もアメリカ政府の実質的指導下のもと、保守政権が、結局のところ戦後以来60年に渡って続いてきたのは、保守政権下の経済が、安定的に右上がりに発展してきたからに他ならない。このような長期政権下において、腐敗しない政治などあろうはずもなく、頼みの綱であったアメリカ経済そのものが瓦解の危機に直面すると、自民党の官民癒着でぼろ儲けする政治家や特定企業にもほとほとうんざりし、政治的腐敗を黙認して得るものなどなければ、誰もが自民党などに頼りはしない。もはや、自民党政権下でも保守的な経済の安定が保障されないとなれば、国民がどこの党へ鞍がえしても、それは世の中の変化というよりは、保守すべき対象を国民が望み得なくなっただけのことである。保守的政権である民主党への傾斜が生じたのは、ドタバタ政権委譲のなにものでもなかった、と思われる。
 確かに、小泉政権の経済政策は、ひどかった。小泉元首相がやったことは、郵政民営化どころの騒ぎではなく、徹底的な福祉・教育の切り捨てだったからだ。「自己責任」という言葉があたりまえのことのように、本来政治が責任を持ってなすべき領域においても、政策放棄し、民間に丸投げした結果の、現在の日本の不況なのである。アメリカのモノまねはもはや何の効用もないことは、小泉の経済ブレインの竹中平蔵が誰よりもよく知っていたことである。何故破綻したアメリカの云いなりになったのか?それは、日本の国民生活よりも、政府から見て、利用価値のある特定企業を優遇するためだったとしか理解のしようがないのである。小泉政権こそは、明らかな棄民政策を舌触りのよい言葉で国民に強いた日本の保守政権下においても稀にみる悪徳政権だったと思う。根っ子が腐っている政策を引き継ごうとしても、実を結ばないのは当然である。その後のブザマな総理大臣の交代劇がそれをよく証明しているではないか。
 過去60年間のツケを払わされている民主党が右往左往しているのは、当然である。しかし、この政権とても、保守的政権に過ぎないので大した変化は起こり得ない。過去の自民党時代でも、最も金権政治が横行した田中角栄や金丸信の腹心だった小沢一郎が、民主党幹事長なのである。政治と金の問題は、かつての古臭い政治資金の古臭い集金システムがまかり通るのが当たり前である。僕個人の政治的思念としては、保守性などご免被りたいが、世の流れの様子から云うと、保守政権の時代が長く続きそうである。それならば、保守主義がお好きな方々よ、真正の保守主義というもののあり方をそろそろ確立するべきときなのではないでしょうか。今日の観想とします。

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