クレール美容室の独り言

近年は女性の抜け毛や薄毛が増え続けています。それらの予防にために安全な美容施術やヘアケア商品の開発を行っています。

これ、オーガニックなの?

2016年07月25日 | ヘアケア
オーガニックシャンプーについて、よく聞かれますが、これについては何を持ってオーガニックと言っているのか実に分かりにくいですね

そもそも現在の日本の薬事法には化粧品のオーガニック認証はありません。

特にシャンプー剤には洗浄成分やコンディショニング剤など化学合成された物が使われているからです。

先日も、あるメーカーのオーガニックシャンプーについて、お客様から聞かれましたが、その配合表を見せてくれました。

水・コセス硫酸Na・コカミドプロピルベタイン・ココアンホジ酢酸2Na。ヤシ油アルキルグルコシド・ババスアンホ酢酸Naジメチコン・オレイン酸グリセリル・(アモジメチコン/モルホリノメチルシルセスキオキサン)コポリマー・ジステアリン酸グリコール・アストロカリウムムルムル種子脂・ハチミツエキス・ヘーゼルナッツ葉エキス・オレンジ果皮油・セイロンニッケイ葉油・バニラ果実エキス・アクリレーツコポリマー・ジカプリリルエーテル・ステアレス-4・ラウリルアルコール・ポリクオタニウム-7・トリデセス-5・クエン酸・水酸化Na・グリセリン・ソルビン酸K・安息香酸Na・硝酸Mg・塩化Mg・メチルクロロイソチアゾリノン・メチルイソチアゾリノン・リモネン・オイゲノール

普通に合成界面活性剤に、植物系のオイルなどを添加しています(コセス硫酸が洗浄成分のトップだから、いわゆる硫酸系に属しますね)

このシャンプーはツルツルになると評判が良いようですが、この感触の正体はジメチコンや(アモジメチコン/モルホリノメチルシルセスキオキサン)コポリマーなどのシリコーン油で、植物油の良いイメージを誤魔化していますね。

また、植物油やシリコーン油を水に目ぜるための可溶化剤(界面活性剤)は当然ですが合成系の可溶化剤が使われています(そうでないと水と油は混ざらない)

それよりも気になるのは安息香酸やソルビン酸などの合成防腐剤を配合している事ですが、この原料はアレルギー報告があるため、この時点で無添加でもないし、もちろんオーガニックとしてはおかしな事になりますね

因みに、同社のシリーズ商品にはメチルクロロイソチアゾリノン・メチルイソチアゾリノンなどの刺激性が問題視されている防腐剤も使われているようです

それでもオーガニックシャンプーと言っている事が、私には意味不明ですけどね?

このように、シャンプー剤のオーガニックは本当に製造が難しく、ましてやこのシャンプー剤のようにシリコーン油を使っていることは水に分解されることが無いため、生体には良いとは言えません。

でも、使っている方が良いと感じているならば、それはそれで良いのかな?

ただ、完全オーガニックとして信じている人がいれば、その方たちには気の毒な事ですね
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そんなに泡が好きかなぁ〜?

2016年07月25日 | ヘアケア
昨日、二度目のご来店のお客様より「先日、買わせて頂いたシャンプーで抜け毛が止まりました。とても良かったけど、泡立ちが少ないように感じたけど洗い方が間違っていますか?」と聞かれましたが、それはスカルプシャンプーは育毛を目的として脱脂力を少なくするように設計にしているからそう感じたのかもしれませんね。

シャンプー剤に配合されている界面活性剤(気泡成分)は例え天然成分由来でも、汚れの原因(タンパク質)を溶解するものなので、素早く綺麗に洗い流すのが鉄則です。そのため泡切れや生分解性を考えて作りました。

「シャンプーの泡パック」を勧めているメーカーもあるけれど、髪や頭皮にシャンプー剤が付いている時間が長ければ長いほど頭皮や髪は膨潤軟化し、剥離が強くなります(痒みや脱毛の原因となる)

例えば換気扇の油汚れに洗剤をかけて擦っても落ちにくい時、ティッシュなどを張り付けて付け置きすることで汚れが溶解しやすくなるのと理屈は同じです。でも実は素材までもが溶けているのです。

汚れを落とす作用には(溶解・分解・剥離)とありますが、界面活性剤は溶解作用なので、付着している時間が長くなればなるほど皮脂と同じように表皮も溶解されているという事なのです。

そもそも、毛髪は皮膚の中(僅か2ミリの間)で作られるので、出来るだけ溶解性や生分解性が良いものが安全な事は間違いありません。

それでも、セーヌのスカルプシャンプーは最低限の泡立ちを確保しているので、余程の長さがない限り洗いにくくは無いと思います。

そこで、お客様にスカルプシャンプーで洗わせて頂いている時に「泡の感じはいかがですか?」と聞いてみたら「泡立ちが良いように感じます」と言われたので、ちょっと鏡で泡の状態をお見せすると「凄く綺麗に泡立つんですね」と驚いていました。

同じシャンプー剤でも使い方で泡の立ちかた全然違うし、もちろん髪の傷み具合も違うのです。

最後にお客様にスカルプシャンプーの上手な洗い方を伝授させて頂くと「それでやってみます」と喜んで帰られました。

世の中にはシャンプーに限らず泡の好きな人が多いようですが、泡立ちや泡切れ(泡が中々消えないもの)が悪いものほど、危険性は高くなるという事も覚えておいて下さいね。


スカルプシャンプー(洗浄成分を極力少なくして頭皮の健康を守ります)


ヘアケアシャンプー(髪が多い人や長い人が洗いやすくするために少し泡立ちが良くなる設計にしていますが、それでもケラチン主成分の洗浄剤なので、髪の修復に優れています)

どちらの商品も安全性を追求し、生分解性を最優先しているため、市販のシャンプー剤よりも気泡は少ないかもしれません。




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