今週も、ご紹介により、ご新規のお客様がたくさんお越し下さり本当に嬉しく思います。
しかし、ほとんどの方々が髪と頭皮のコンディションに悩みを抱えておられ、ご来店時の様子は本当に気の毒な状態でした。
ところで今朝も新聞に美容室のクーポン券が並んで掲載されている広告がありました。
そこに掲載している全てのサロンの宣伝文句は、それぞれの技術を主張しているけど、示し合わせたような30%OFFのプライスダウンの文字には何だか違和感を感じます(中にはオールメニュー50%OFFなんてところもありました)
さらに驚きなのは親子で来店すると『お子様料金は無料!』なんてところもありました。これではもう商売ともいえませんね。
私が若いころ働いていたサロンでは厳しい先輩に「美容師は職人だから、その仕事に対して報酬(お金)を頂く以上はそれに恥じないような技術の鍛錬を忘れるな」と言われ、スタッフ全員が切磋琢磨しながら毎日夜遅くまでレッスンをしました。
また「職人職である以上、就職の面接時には高額報酬を要求できる技術を持った美容師になれ」と言われた事を今も忘れません。(この会社は当時関西で一番大きく、ピーク時には美容師・理容師を合わせると社員数が600人もいました)
でも、最近の美容室の広告を見ているとディスカウントする事は当たり前で、どこかおかしいような気がします。
昨日、初めてご来店頂いたお客様も「今まで行っていた美容室ではカラーの後もトリートメントしてもらっていましたが、一度洗うと髪はギシギシとなり、直ぐに退色してしまうんです」と悩んでいました。
この事でもよく分かると思いますが、ディスカウントしてダウンする売り上げをオプションメニューで補うことに何の意味もないことがご理解いただけたようです。
美容室に求めることは、それぞれ違うけど髪も体の一部である以上、大切にしてほしいといつも願っています。
いま美容室側も、ただディスカウントだけに囚われず、どうすればお客様の頭皮、頭髪の健康を守る事が出来るか?を真剣に考える『職人気質』を失わないで欲しいと思うのは私だけでしょうか。
昨日のご新規のお客様は、カラーリングの施術後には「こんな手触りは初めて」なんて言っておられました。