日々のできごと。生物準備室より

理科教育、生物教育に関して考えたことをぼちぼち更新。たまに授業実践報告をします。

緩衝材に生分解プラスチック

2005-11-16 13:44:09 | 中学理科2分野(生物)

 ピペット洗浄機購入の際に緩衝材として入っていた「エコプラス」トウモロコシとコーンボールから生まれた生分解性プラスチックの一つらしいです。

 「植木鉢の上土に置くと、微生物により数ヶ月で生分解し土に還ります」
とあったので試したところ、小さくなりました。嬉しくなってT教諭に見せたところ、

「水にぬれて縮んだだけでは?」

と指摘され、水の中に入れたところ小さくなりました。スナック菓子とんがりコーンやカールを水に浸したときのように・・・。 植木鉢は継続して観察します。

  生分解プラスチックとは何なのでしょう?プラスチックといえば、ポリエチレンやポリ塩化ビニルが頭に浮かびますが、(このくらいしか知らない)分解されないから利用されるのであって、そもそも分解されたら使用目的を果たさないのかしら?

で、

いつものように検索。

生分解プラスチックは、その名のとおり最終的には微生物によって水と二酸化炭素に分解されるが、使用中は今までの石油から作られたプラスチックと変わらない働きをするものらしいです。「クリーンプラ」マークという生分解性プラスチック研究会によるマークも存在するそうです。人間ってわがまま、とつくづく思いますが、環境を大切にするのならばよいわがままですよね。 写真は準備室の鉢植えに置いたエコプラス(白い棒状のもの)。水やりの時に少しぬれていたようです。トウモロコシからできているというので、ヨウ素デンプン反応を試してみました。もちろん、青紫色に変化しました(下の方)


沸騰石の連続使用、その効果は?

2005-11-16 00:02:45 | 中学理科1分野(物理)
沸騰石は何故突沸を防ぐことができるのか、そもそも、突沸とは?


試験管でもビーカー内でも、液体を加熱して沸点に近づくと、液体の対流がなくなり加熱部分に近い方が温度が高くなる。

何かの拍子に水蒸気の泡が発生してしまい、さらに温度が上がると、表面張力によって泡が押さえ込まれなくなり成長して大きな泡になる。

沸騰石は多くの微小な孔がたくさんあり、微小な泡を継続的に供給することにより泡の急激な成長を防ぐ(突沸を防ぐ)

一度使用した沸騰石はそのまま再利用できない。(微小な孔には水が入り込んでいるので、微小な泡の供給には適さない。)


↑本当に使用済み沸騰石と未使用のもので差があるのか、大体同じような条件で比較してみました。未使用の沸騰石は水にいれた瞬間から小さな泡が出てきました。加熱すると、どちらもそう変わりありませんでした。使用したものでも。空気中で乾燥(放置?)しておけば大丈夫なようです。