日々のできごと。生物準備室より

理科教育、生物教育に関して考えたことをぼちぼち更新。たまに授業実践報告をします。

煮干しから何を知りたいのか?

2017-12-21 13:44:30 | 生物教育に関すること

ぞろぞろと生物室に集まる1年生のみなさん38名。

今日はイカ解剖するんだっけ?
いやサカナじゃなかった?
先生、オレの教科書、見つかった?

何だかそれぞれ思い思いに話しているなぁ。。。。
でも、まったく離れている訳ではないようです。

今日の裏?内?テーマは「楽しむ」と「信じる」。

これまでだったら、
N田師匠からいただいたスライドをめくりながら、
一つ一つの臓器を、
きれいに高級メス(と呼ぶ爪楊枝)で取り出していきました。
40人一斉の観察です。

ちなみにメニューは、

水晶体・脳・えらとさいは・心臓・肝臓・胃・卵巣または精巣・背骨・筋肉+耳石
と盛りだくさん。

当然、器用さと当たった煮干しによって差が生じていました。


今回は、

「まず、自分のテーマを決めてから進めてください。」

「自分の知りたいことでもいいし、達成したいことでもOKです」
「手順書どおりに全部クリアする必要はありません」
「最後に、後ろのWBに展示してください。」

この指示だけで、
思い思いに解剖(解体?)&観察をしていた様子。

2匹目発注多数。

とにかくきれいに取り出し全クリを目指す生徒もいれば、
ひたすら背骨をきれいに取り出して神経を探したり、と様々。

先生、先生、と呼びつけもたくさんあったけれど、
心臓わかんねーの声に、他の声で説明が入っていました。

うーん、何かしら試している感じ。

手順書がしっかりできているから、
あとは趣旨説明で何とかなる、のです、きっと。

 

今までの煮干し観察で、
一番、声を張りあげずに穏やかに終わった授業でした。

次回からは、無理をせず老眼鏡を使います。堂々と

 

 


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