富士山照らす初日の出 2024年 すがすがしい幕開け
私達、「古典の会」も新年を迎え、今年は岡倉天心の「茶の本」を取り上げ勉強します。振り返れば「日本三大随筆」と言われる、方丈記・徒然草枕草子を終えてそれぞれ個性のあるエッセイで、自己の体験、感想、など自由形式で書いた文章がとても勉強になり、特に書き出しの文章が印象深く私は大好きです。まず
〇方丈記(鴨長明)仏教の無常感あり。「行く川のながれ絶えずして、しかも本の水にあらずよどみに浮かぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて久しくとどまることなし・・・」
〇徒然草(吉田兼好)人生教訓の書。「つれづれなるままに、日暮し硯にむかひて心にうつりゆくよしなごとを・・・」
〇枕草子(清少納言)人生、自然、の出来事を鋭い感覚で描いている。「春はあけぼのやうやうしろくなりゆく山ぎはすこしあかりて紫だちたる雲のほそくなびきたる・・・」 以上のような文章にはそれぞれの個性が溢れ、日本の古典文学を知り、日本人の感性の深さを知り良き勉強になりました。今年のNHK大河ドラマ「光る君へ」も紫式部の人生ドラマに大いに期待する私です。