フランスのオペラの特徴なんですかね~。
今日もミカエラの勉強をしていたのですが、
不思議だな~と思うことがあるのです。
それはですね・・・
とっても大事な言葉を言う時に、
イタリア・オペラだと、オーケストラの厚い伴奏で、
朗々と、しかも繰り返し繰り返し歌い上げることが多いような気がするのですが、
フランス・オペラの場合、ア・カペラ(伴奏がない)になることが
多いような気が・・・。
例えばですねぇ、
山賊の仲間に入ってしまったホセを連れ戻しに、ミカエラがやってくるシーン。
ホセは、「いやだいやだ、帰るものか!」と何度も繰り返し言います。
・・・これはドラマ的に繰り返される言葉ですね。
ああ言ってもダメ、こう言っても聞かない・・・という感じで
何度も繰り返される台詞です。
言うことを聞かないホセの心を一転させる台詞がミカエラの言葉。
「最後に一言だけ付け加えるわ! とっても大切なことよ!」
これが、伴奏なしのア・カペラなのです。
イタリア・オペラだと多分、フルオーケストラの伴奏で、しかも
「一言だけ」の“だ”の辺りで、最高音が来て、しかも
フェルマータがついて、これでもかってくらい音を伸ばすかもしれないような場所です。
それが、無伴奏。
とってもインパクトがあるんですけれどね・・・。
緊張しますっ!
なんていったって、一人ですから。。。
でも、まるで『運命が扉をたたくように』(ベートーヴェン?)
とっても強いインパクトのある音楽だと思います。
カルメンのもとを離れない!と言っていたホセを説得し、
死の床にある母の許に連れ帰るシーン。
逆にそれは、「そのままでは終わらない」という暗示も含めています。
次にホセとカルメンが会う時には、二人は・・・
とっても残酷な運命が待ち受けている、と予感させるシーンです。
緊張するんですけれど、絶対に決めたいシーンですね♪
頑張ります~!