さなえのうた

歌いながらあちこちに出没します♪

スザンナ人物像

2020-11-23 | オペラ研究
スザンナってどんな人?
スザンナはとにかく明るい
スザンナは仕事ができる
スザンナから満足感が伝播する
アンサンブルでトップにくる

様々な方向から、スザンナを歌い演じるためにその人物像を検証してきました。

このうち、「明るい」「仕事ができる」は、
ボーマルシェの言葉です。

先日ゲットした原作本には、「序文」なるものが載っています。
これは、1784年4月27日にボーマルシェの戯曲が演劇として初演された後、
その戯曲を出版する際に、ボーマルシェ自身が書いたものです。
序文には、作品の解説および登場人物の人物像、
衣装や舞台セットの説明が載っています。

明るくて、よく笑う。…いつでもニコニコ。
下品に笑うのではなく、上品に。

才気に溢れている。…仕事がテキパキできる。
背筋が伸びている。
歩き方がバタバタしていない。デキる。

「例の小間使い達とは違う」…デスピーナとは違う。
色事の橋渡し役になったり、蔑視されたり、
自らも色事に興じたりは決してしない。
←フィガロが抱きつこうとしても、まだお預けを喰らわすシーンがあるくらい。



歩き方や座り方、笑い方を研究する必要がありますなぁ。

もちろん声も。
キラキラと輝いていなければなりません。
アンサンブルのトップなので…。

それにより、
フィガロはワクワクするのです。
スザンナは天からのギフト。
運命の女性と一緒になることで、フィガロは完全になるのです。
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フィガロの結婚:原作

2020-11-20 | オペラ研究
フィガロの原作、
1952年に初版が発行されたものを所有していると先日書きましたが、
(持っているのは、もちろん改訂版で今世紀に増刷されたもの)
21世紀に訳されたものをゲットしましたっ!

大修館書店から発行されている、鈴木康司さん訳・解説のものです。
ISBN 978-4-469-25080-0
2012年に初版が発行されています。
鈴木さんは『闘うフィガロ~ボーマルシェ一代記』の著者でもあります。

いろいろ読んだのですが…これが一番というか唯一、
訳し方がいいと思いました。


フランス語って、翻訳が難しいんですよぉ…。



原作におけるフィガロの最初のセリフを
ほとんどの訳者は「19歩と26」と訳しています。
この「歩」は、「ピエpied」のことであり、
長さを測る昔の身体尺で、約32センチです。
足のかかとからつま先までの長さですね。
英語のフィートと同じ測り方です…が、
1フィートは約30センチ…フランス人の方が足が大きい?

1尺も約30センチです。
手を広げた時の親指の先から中指の先までの長さが由来だそうです。
…アジア人は手で測るけど、西洋人は足で測るのね…。



「19ピエと26」
この「と」は接続詞 et であると思います。

英語の and にあたる et には、
そして・と・加えて・さらに…いろいろな訳がありますが、
鈴木訳でのみ、この et を「かける」と訳しています。

「19 pieds et 26」を、「(幅)19ピエ、(長さ)26」と訳すべきだと思うのですが、
それを的確かつシンプルに訳しているのが鈴木訳です。

鈴木訳の原作本、お薦めです
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続:アクリル板でまぶたを切りました

2020-11-10 | さなえ的覚書
アクリル板でまぶたを切りました




~まずは安静~

アクリル板が倒れてきて、当たった時、
まず最初に「動かない」を心掛けました。
一瞬のことだったからです。

もし、頭が揺れていて…つまり、
脳に衝撃があった場合、大変だからです。
これは、事故の時の教訓…。

「動かない方がいいですよ」
あの声は、まだ耳に残っています。
名前もわかりませんが、本当に感謝しています。

頭蓋骨の中には髄液(脳脊髄液)という液体があって、
脳みそはその髄液の中に浸されている状態だと聞きました。
間違っていたらごめんなさい。
で、衝撃を受けると、液体ごと脳みそが揺れます。
…プールで、隣のレーンでエアロビをやっていると想像してください。
…水が波を起こし、立っているのが大変です。
…脳みそが、そんな感じで揺れている状態です。

揺れをまず鎮めるのが大事。

先ずは、じっとしていました。
時間にすると、2分もなかったかもしれません。
が、じっとしていることで、冷静な判断もできるようになると思います。

地震の時も、揺れている時に動かないのが鉄則ですものね。

「大丈夫?」と声をかけてくれる、心配してくれる友人達の声が聞こえますが、
まずは動かない。絶対に動かない。
友人が心配してくれるのは当たり前です。
が、絶対に動かない。先ずは動かない。
もし「動かない方がいい」と声をかけてくれる人がいたら、
その人の指示に従いましょう。

じっとしているうちに、どこが痛いのか、
感覚が戻って来ます。
…つまり、当たってしばらくは痛みを感じられないんですよね。
痛い場所がわかったら、声に出してみます。
「痛い」

痛みの感覚があり、声が出せるようなら、
次の行動に移っていいと思います。
…あの声も、言ってくれました。
「動けるようだったら動いてみましょう。無理はしなくていいですよ。」




~止血~

傷口が泥などで汚れていたら、
あるいは、流血が酷過ぎて傷口が見えなかったら、
水道水で洗浄するのがいいそうです。

消毒薬は洗浄に使っちゃだめ。
水道水が一番…手に入らなければ、開栓していないペットボトルの水がいいそうです。

今回は泥などついていないので、洗浄をスキップして、止血。


鏡を見て、傷口を確認して、
ティッシュで上から押さえて、直接圧迫止血です。
指はアルコール消毒などせず、そのまま押さえてしまいました。
本当は手指消毒をすべきだったと思います。

ティッシュで押さえながら、やはり座って安静にしていました。

10分くらいすると、血は止まり、
にじむ程度になっていました。




~湿潤療法~

流血が治まったので、薬局へ。

体液で傷口を塞ぐ湿潤療法がいいと思ったので、買いに行きました。
傷パワーパッド。
使い勝手の関係で、類似品のアメリカ製を買ったのですが、
小さな切り傷には、あれが一番いいと思います。
コンビニにも売っていると思います。

薬局の店員さんと相談して、大きさなどを見てもらって購入。
(薬局だと相談できるから助かります!)
すぐに貼りました。

…が、体液がめちゃめちゃ漏れる…。

傷を覆い、まぶたに貼れるくらいの大きさのものを選んだのですが、
私自身の自己修復機能の方が勝っていたようです。
体液がパッドから漏れ出し、流れ、目に入り…痛い。
漏れた体液が目尻に固まって…痛い。
こまめに拭いたり、固まりを取ったり…




~#7119~

そんなこんなをしながら、ネット検索。
#7119
「救急安心センター事業」です。
実施されている地域が限られているようですが、
東京では実施されています。
長野県では未実施なんですよね…。

スマホでは「Q助」というアプリが提供されています。
全国展開しているようです!
これについては今回初めて知りました。
地方に行った際、「#7119」は地域が限られているし…と不安でしたが、
これで安心です


病院に行った方がいい?救急車を呼んだ方がいい?
判断に迷った時に頼りになります。



迷わず救急車の場合、「119」で呼んだ方がいいですし、
(熱中症の時は呼びました!)
迷うくらいならどんどん呼んで、と、
お世話になった救急隊員さんもおっしゃってました。
それでも迷ったら、「#7119」に電話。
症状を話して、「今すぐ呼んでください」と指示される場合もありますし、
または、最寄りの適切な医療機関を紹介してくれます。


今回は、救急車を呼ぶほどではないと思ったので、
(体液止まりませんが、血は止まっているので)
パソコンで「#7119」を検索。
東京消防庁のページです。


ここから先は「Q助」も同じだと思います。
症状を選んでフローチャートを進んでいきます…。

結果は「1時間以内に眼科を受診」…ヒェ~


すぐにかかりつけの眼科にメール。
「血が止まっていて、見え方に異常がないのなら、急がなくてもいいが、
一度受診することを薦めます」とのこと。




~眼科へ~

翌日朝、時間もあったので、眼科を受診。

まぶたに何かが当たった場合、
眼球に影響がある可能性があるそうです。
網膜剥離という単語の方が、耳馴染みがあるかもしれませんが、
硝子体剥離という症状になる危険性があるそうです。

眼に大きな衝撃を受けたために、眼球内の膜がペロっとはがれて、
飛蚊症という、黒い影がずっと見える状態になったり、
失明の原因となったり…こわ~っ


それを診ていただきました。

結果は…無事。ほっ

今後、症状が起こる可能性が無い訳ではないけれど、
今のところ、全然大丈夫だそうです。

で、ついでに切り傷のための塗り薬を出していただきました。
眼科でも、切り傷の手当をしてもらえるんです。


傷が深かったり、綺麗に治したい場合は、
形成外科を紹介されることもあるそうですが、
今回は湿潤療法が良かったのか、綺麗に傷が塞がっており、
形成外科に行かなくてもいいかもと、眼科の先生からも言われ、
塗り薬のみとなりました。

ほっ




~まぶたを切ったら…止血して眼科~

まぶたを切った…どこの科を受診?と思いましたが、
まずは眼科です。間違いないです。
まずは眼の異常を調べて、次に傷の手当。

眼科に行く前の応急処置は、止血。

血が止まらなかったら、もちろん救急車。


今回のことで、いろいろと勉強になったので、
忘れないように記しておこうと思います。
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アクリル板でまぶたを切りました

2020-11-07 | 日記
アクリル板…
テーブルの上とか、レジカウンターなどに、
コロナ対策のために設置されているアレです。

あのアクリル板で、まぶたを切りました。

コロナが始まって、急に普及したので、
アクリル板については、
安全性や耐久性などが検証されていないんですよね。

ネットでポチっとして、
そこのお店の人が簡易的に設置した…というより、
ただ置いただけというものが多く、
専門業者がしっかりと固定したものは、
ほとんどないような気がします。

JISマークもついていないし…。

で。

薄いアクリル板は割れやすいのですが、
パーテーションとして使用されているアクリル板のスタンドも、
同じアクリル板で作られているものが多いです。
たぶん、加工しやすいからだと思いますが、
それがパキッと割れやすいのです。

で。
その割れたスタンドをテープで補修して、
そのまま使用していたようで、倒れました…私の顔の上に。

そのアクリル板は切断面が研磨されておらず、
ようするに切りっぱなしで、
切り口が鋭利なままでした。
角も四角いままで、テープを貼るなどもされていません。

で。
当たっただけでスパッと切れたようです。
…私のまぶた。

幸い、縫うほど深い傷にはならず、
跡も残りそうにありません。
絆創膏を貼るとかぶれてしまうので、ガーゼを当てていますが、
見た目の重症度と違って、かすり傷です。

が。
怖いなぁと思います。

例えば小さなお子さんが、アクリル板の上に手をかけたら…
スパッと指を切るかもしれません。
会計をしようとしてアクリル板の下に手を伸ばした瞬間に落ちてきたら…
スパッと手首を切るかもしれません。


皆様、どうかお気をつけください。
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Nr.1の小道具~トアアズ~

2020-11-03 | オペラ研究
フィガロの物差しを検証してきました。

岩波文庫(赤522-1)の『フィガロの結婚』では
(※ボーマルシェの原作:辰野隆訳)
フィガロは“トアアズ”を手にしているとあります。




~原作の翻訳本~

この文庫本は1953年に出版されたもので、
ボーマルシェのことも『ボオマルシェエ』と表記しています。
改版が1981年に、他の訳者によるものも2012年に出ているようです。
…まだ入手できていません。




~トアアズ=toise~

『トアアズ』とは、『トワズ』のことだと推測されます。
トワズ toise については辞書にも載っています。
ウィキではトワーズとして記載があります。

トワズは昔の長さの単位で、約1.95m。
wikiでは「おおむね2m、スイスでは1.8m」とされています。
岩波文庫本では「約1.94m」とされています。

ようするに身体尺で、
成人男性が両手を広げた長さと定義されているようです。

両手を広げた長さは、身長とほぼ同じ。
よって、トワズは身長を目安にして測るものということになります。

日本でいうと…尋。
「ちひろ」の「ひろ」ですねぇ。
約1.5mまたは約1.8mだそうです。

昔の日本人の方が、昔のヨーロッパ人よりも、
身長が低かったんですねぇ…。




ものさし?

原作では身長を基準としたトワズを使用していました。
どうしてモーツァルトのオペラでは、
もっと小さな単位から測り始めるのでしょう。

身長よりも全然小さな物差しを、なぜ使っているのでしょう。



やっぱり…?
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