アクリル板でまぶたを切りました。
~まずは安静~
アクリル板が倒れてきて、当たった時、
まず最初に「
動かない」を心掛けました。
一瞬のことだったからです。
もし、頭が揺れていて…つまり、
脳に衝撃があった場合、大変だからです。
これは、
事故の時の教訓…。
「動かない方がいいですよ」
あの声は、まだ耳に残っています。
名前もわかりませんが、本当に感謝しています。
頭蓋骨の中には髄液(脳脊髄液)という液体があって、
脳みそはその髄液の中に浸されている状態だと聞きました。
間違っていたらごめんなさい。
で、衝撃を受けると、液体ごと脳みそが揺れます。
…プールで、隣のレーンでエアロビをやっていると想像してください。
…水が波を起こし、立っているのが大変です。
…脳みそが、そんな感じで揺れている状態です。
揺れをまず鎮めるのが大事。
先ずは、じっとしていました。
時間にすると、2分もなかったかもしれません。
が、じっとしていることで、冷静な判断もできるようになると思います。
地震の時も、揺れている時に動かないのが鉄則ですものね。
「大丈夫?」と声をかけてくれる、心配してくれる友人達の声が聞こえますが、
まずは動かない。絶対に動かない。
友人が心配してくれるのは当たり前です。
が、絶対に動かない。先ずは動かない。
もし「動かない方がいい」と声をかけてくれる人がいたら、
その人の指示に従いましょう。
じっとしているうちに、どこが痛いのか、
感覚が戻って来ます。
…つまり、当たってしばらくは痛みを感じられないんですよね。
痛い場所がわかったら、声に出してみます。
「痛い」
痛みの感覚があり、声が出せるようなら、
次の行動に移っていいと思います。
…あの声も、言ってくれました。
「動けるようだったら動いてみましょう。無理はしなくていいですよ。」
~止血~
傷口が泥などで汚れていたら、
あるいは、流血が酷過ぎて傷口が見えなかったら、
水道水で洗浄するのがいいそうです。
消毒薬は洗浄に使っちゃだめ。
水道水が一番…手に入らなければ、開栓していないペットボトルの水がいいそうです。
今回は泥などついていないので、洗浄をスキップして、止血。
鏡を見て、傷口を確認して、
ティッシュで上から押さえて、直接圧迫止血です。
指はアルコール消毒などせず、そのまま押さえてしまいました。
本当は手指消毒をすべきだったと思います。
ティッシュで押さえながら、やはり座って安静にしていました。
10分くらいすると、血は止まり、
にじむ程度になっていました。
~湿潤療法~
流血が治まったので、薬局へ。
体液で傷口を塞ぐ湿潤療法がいいと思ったので、買いに行きました。
傷パワーパッド。
使い勝手の関係で、類似品のアメリカ製を買ったのですが、
小さな切り傷には、あれが一番いいと思います。
コンビニにも売っていると思います。
薬局の店員さんと相談して、大きさなどを見てもらって購入。
(薬局だと相談できるから助かります!)
すぐに貼りました。
…が、体液がめちゃめちゃ漏れる…。
傷を覆い、まぶたに貼れるくらいの大きさのものを選んだのですが、
私自身の自己修復機能の方が勝っていたようです。
体液がパッドから漏れ出し、流れ、目に入り…痛い。
漏れた体液が目尻に固まって…痛い。
こまめに拭いたり、固まりを取ったり…
~#7119~
そんなこんなをしながら、ネット検索。
「
#7119」
「救急安心センター事業」です。
実施されている地域が限られているようですが、
東京では実施されています。
長野県では未実施なんですよね…。
スマホでは「
Q助」というアプリが提供されています。
全国展開しているようです!
これについては今回初めて知りました。
地方に行った際、「#7119」は地域が限られているし…と不安でしたが、
これで安心です
病院に行った方がいい?救急車を呼んだ方がいい?
判断に迷った時に頼りになります。
迷わず救急車の場合、「119」で呼んだ方がいいですし、
(熱中症の時は呼びました!)
迷うくらいならどんどん呼んで、と、
お世話になった救急隊員さんもおっしゃってました。
それでも迷ったら、「#7119」に電話。
症状を話して、「今すぐ呼んでください」と指示される場合もありますし、
または、最寄りの適切な医療機関を紹介してくれます。
今回は、救急車を呼ぶほどではないと思ったので、
(体液止まりませんが、血は止まっているので)
パソコンで「#7119」を検索。
東京消防庁のページです。
ここから先は「Q助」も同じだと思います。
症状を選んでフローチャートを進んでいきます…。
結果は「1時間以内に眼科を受診」…ヒェ~
すぐにかかりつけの眼科にメール。
「血が止まっていて、見え方に異常がないのなら、急がなくてもいいが、
一度受診することを薦めます」とのこと。
~眼科へ~
翌日朝、時間もあったので、眼科を受診。
まぶたに何かが当たった場合、
眼球に影響がある可能性があるそうです。
網膜剥離という単語の方が、耳馴染みがあるかもしれませんが、
硝子体剥離という症状になる危険性があるそうです。
眼に大きな衝撃を受けたために、眼球内の膜がペロっとはがれて、
飛蚊症という、黒い影がずっと見える状態になったり、
失明の原因となったり…こわ~っ
それを診ていただきました。
結果は…無事。ほっ
今後、症状が起こる可能性が無い訳ではないけれど、
今のところ、全然大丈夫だそうです。
で、ついでに切り傷のための塗り薬を出していただきました。
眼科でも、切り傷の手当をしてもらえるんです。
傷が深かったり、綺麗に治したい場合は、
形成外科を紹介されることもあるそうですが、
今回は湿潤療法が良かったのか、綺麗に傷が塞がっており、
形成外科に行かなくてもいいかもと、眼科の先生からも言われ、
塗り薬のみとなりました。
ほっ
~まぶたを切ったら…止血して眼科~
まぶたを切った…どこの科を受診?と思いましたが、
まずは眼科です。間違いないです。
まずは眼の異常を調べて、次に傷の手当。
眼科に行く前の応急処置は、止血。
血が止まらなかったら、もちろん救急車。
今回のことで、いろいろと勉強になったので、
忘れないように記しておこうと思います。