テレビやネットで、地下鉄のホームで歌うホームレスが話題になっています。
日本の地下鉄で歌っていたら・・・どうなるかな、とか、
彼女は才能がある・・・とか。
私は最初にあの映像を見た時、”原キーだ”と思いました。
プッチーニのオペラ『ジャンニ・スキッキ』の中のラウレッタのアリア『私のお父さん』ですが、
As-Dur(変イ長調)です。
アカペラで歌っているのに、原曲キーで歌っています。
彼女には絶対音があるのでしょう。
(私にもあります)
歌詞も間違っていない・・・なんとなくではなく、ちゃんと歌詞を覚えています。
ブレスの回数が多いのですが、単語の切れ目や文脈の切れ目でブレスを取っています。
歌詞の内容も理解している証拠です。
つまり、彼女はちゃんと音楽を勉強した人だと思いました。
ただ、ブレスが短い・・・ちゃんと食べていないんだろうなと、容易に想像できます。
地下鉄は・・・東京の地下鉄は本数が多く、アナウンスも多いので、
シーンとした時間があまりありませんが、
コンクリートで回りを囲まれている状態はとても反響するので、
・・・歌ったら気持ちいいだろうなと思います。
誰もいない、車も通っていないトンネルの中とか、歌いたくなります・・・気持ちいいです。
天井の高い教会とか、コンサートホールとか・・・。反響音がとても気持ちいいです。
気持ちいいから歌っていた。話題になった。お金が集まった・・・。
そういう事象が、話題になっていますね。