さなえのうた

歌いながらあちこちに出没します♪

諏訪湖

2022-11-25 | さなえ的覚書
宿泊ホテルから徒歩で片道40分程度。

地元の友人に教わったコースで
ハイキングをしてきました。





市道を行きます。
歩道もアスファルトで広さもあり、
歩きやすくてスニーカーで余裕です。

車はたまにしか通らず、
鳥の声と自分の息遣い、落ち葉を踏む音しか
聞こえません。

振り返ると…諏訪湖!









この風景を見ると
昔から山の幸と湖の幸を頂きながら
命を重ねてきた何万年もの歴史が
感じられる気がします。

茅野の方に行けば川沿いに田んぼもあり、
冬には寒天が作られたりします。

保存食も豊か…冬は外が天然の冷蔵庫です。
湖の厚い氷の下にはワカサギも…。

北海道や青森の縄文時代の遺跡からは、
八ヶ岳産の黒曜石でできた矢尻などが
発見されているんですよね。


この風景は
人々の暮らしは
守りたいと思う。

寒いと思ったら雪、ありました。





山の上のカフェでビュッフェ♪






リフレッシュして栄養もいただいて

さて、本番は明後日!

がんばります😊

11月27日(日)2時開演
カノラホール
オペラ『御柱』



中村透作曲:オペラ御柱

2022-11-17 | オペラ研究



プロローグから大活躍の合唱…
コロスと呼んだ方がしっくりくるかもしれません。


テナガとアシナガが登場する直前のコロスの
このフレーズがツボです。





このフレーズを聴くと、
諏訪に帰ってきたなーと思うのです。

「生きてきた」のイントネーション、
標準語ならミミドレド?と思いますが、
諏訪の言葉だと、『生き』だけが高くなります。
つまり、この楽譜通り。
諏訪弁だなあと、ツボるのです。


中村透さん
諏訪の方言、諏訪のイントネーション、
綿密に取材なさった上で
台本を書かれ、作曲をなさったと感じます。


コロスは諏訪の民として、
もちろん諏訪の言葉で歌います。

「ごしてぇ」のように、よその国の人が
先ず真っ先に覚えて使うであろう有名どころは
出雲から来たアシナガが
早速1幕で、たぶんわざと使っています。


テナガも終盤で諏訪の方言を使います。
むしろ、諏訪の言葉しか使っていません。
それは、たぶんネイティブとしてです。
ミナカタとテナガandアシナガが、
今や余所者ではなく諏訪の一員であることを
象徴しているような気がします。

そして、この時に流れる音楽は私に
凍った諏訪湖を見せてくれます。

人が乗れるほどに硬く厚く凍った湖、
白い風景。
パウダー状になった氷が巻き上がり……
耳が痛い。


音楽家だからこそ、
諏訪人だからこそ、
音を聞いただけで、
風景が見えるのでしょう。
痛い冷たさを感じるのでしょう。

作曲家の力で。



さて。

テナガとアシナガは、
写真のフレーズの2ページ後に(笑)初登場します。
出雲からミナカタ様を追いかけて、
諏訪の地に辿り着くのです。

テナガとしては、このフレーズを聞いて
諏訪にたどり着いたと感じるのですが、
舞台袖で私は
諏訪に帰ってきたと感じています。


諏訪のオペラ
素晴らしい作品です。

オペラ『御柱』
11月27日(日)2時開演
カノラホール


まもなくです…オペラ御柱

2022-11-16 | 徒然
オペラ『御柱』
いよいよ今月末です


稽古期間…人それぞれだと思いますが、私は
小屋入りまでは“ガンガンとばす”ことにしています。

「小屋入り」とは、公演をする会場に入ること。
本番で使うセットが組まれていて、
実寸で練習ができます。

階段の高さがこれくらい、とか、
ここからここまで何歩、とか、
ここには1ミリの段差がある、とか。

小屋入りをしたら、それまでに試していたことから
引き算をします。

息が切れないように動きを制限する、とか、
ここを走る時はスピードを出さない、とか、
動く前に段差を必ず確認する、とか。


稽古の時は120%の力。
トライアル&エラー。試行錯誤。
無理して多少、失敗して改善する。
本番は100%の力。
無理せず無事故、安全運転。
確実に結果を出す。

…って、心がけています。


オペラ『御柱』
次回からセットが組まれます。
小屋入りする感覚…新しいことにトライアルする時期から
引き算をする期間に移行です。

煮詰まってきた
と、表現した方がわかりやすいでしょうか。


写真はホテル食。
共演者やスタッフと食事に行けないので、
お部屋でひとり、楽しんでいます😊